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映画:日系人一家の絆から学ぶ 日比共同の自主製作作品「アボン」DVD完成 /東京
◇今泉監督「学校などで広く上映を」
フィリピン・ルソン島北部の山岳地帯に住むイゴロット民族の日系人一家の生活難や、
海外への出稼ぎに希望を託す姿を描いた日比共同の自主製作映画「アボン・小さい家」の
DVDが完成した。メガホンを取った今泉光司監督(48)=台東区元浅草=は「豊かな自然を
バックに暮らす日系人家族の絆(きずな)には、現代日本では忘れられた風景が映し出されている。
教育映画としての側面もあり、学校などで広く上映してほしい」と話している。【沢田猛】
映画はルソン島北部で最大級の都市・バギオに暮らす日系人家族の日常生活を追いながら、
現代のさまざまな問題が織り込まれている。題名のアボンは、同島北部の一部で使われて
いる言葉で「小屋」を意味することから名付けられた。
今泉監督は日本大芸術学部映画学科卒。「泥の河」などで有名な小栗康平監督の下で
助監督を務めた後、自らの映画づくりのためアジア各地を訪ねた。
フィリピンで日系人の歩んだ戦後の悲しい歴史に出合ったことから映画化構想が芽生え、
01年4月から現地ロケに入り、映画は03年1月に完成した。主役の父親役にはフィリピン映画界を
代表するジョエル・トレサンが出演、製作にはフィリピン映画人も協力した。
映画はこれまで、北海道から沖縄県まで全国100カ所以上で上映され、昨年春には都内で
劇場公開された。ブラジルのサンパウロ国際映画祭公式コンペにノミネート(05年)されるなど、評価も高まっている。
DVDは自主上映運動とは別に、日系人家族の絆を日本の子どもたちに広く知ってもらおうと
製作された。中学・高校図書館への販売には格安の価格で応じる方式を取り、上映に際し監督
自ら解説するため、無料で学校訪問するという。
4月22日13時2分配信 毎日新聞
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