09/01/20 17:04:40
「お前らの作品は所詮コピーだ」―富野由悠季さん、プロ論を語る (2/5)
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ルックスの良さでごまかされていませんか
この会場のブースを見て思ったのは、みなさんがたが、なまじ現在の技術を手に入れてしまったのでかなりきれいにまとまっているのだが、
力が見えないんです。メジャーになるサムシングがない。
そのサムシングは「俺が、私が一番やりたかったのはこれなんだ」というものが張り付いていない気がします。
特にCGは手描きよりきれいに仕上がりすぎます。ルックスの良さでごまかされていませんか、ということがすごく気になっています。
そうなると「これ描くのに1カ月かかったかもしれない」という鉛筆の線の方が力ある。
PCのコピーで済ましているようなものとの違いは何なんだというと、生身の皮膚感を持った作品には勝てません。
デジタルワークの一番恐い部分は、きれいになってしまう、動きが良くなってしまうことでごまかされていることです。
出資者という素人はアート、作りのことを知りません。「大手メーカーのCMのようなルックスだからいいよね」ということでOKを出す。
それは所詮、その時代の判定でしかありません。それでは突破できないということは言える。