09/01/06 15:58:15 BGIsZNde0
末期がんと認識した瞬間に、一気に全てを許してしまったところで
これはいけない!と思った。
息子を施設に入れっぱなし、奥さんを死に追いやり、緒形さん扮する父から
勘当されたからといって(作品をみる限り)なんら反省すらしていない主人公。
それはそれで物話としては「あり」ではあるが、彼が死期を悟ってから故郷に
帰りたいと勝手に望むのはよいが、そんなもので簡単に故郷の家族が納得
できるかが甚だ疑問!
息子は論外としても娘には、強烈なトラウマだろう。
母親を半ば殺したようなものである父が、ひょっこり戻ってきても・・・。
倉本さんは現実をなめまくって脚本作っていないか?
自殺に追いやられた奥さんはいいのか?
知的障害児たる息子を(たとえ親から勘当されたからといって)帰郷しようかと
考え始める局面になるまで、年齢すらも覚えていない父親を単純に許せるのか?
「今まで親子の付き合いを認めなかったのはすまなかった」みたいなことを
黒木さん扮する娘に謝罪めいたことを緒形さんに言わせたところで、本作品の
価値は大いに下がったと思えた。
今のドラマとかが「劣化」しているみたいなことを倉本さんは評論していたようだが、
いや、あなたこそ「劣化」していませんか?