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週刊朝日
「おネエ」ライターよしひろまさみち
春の連ドラ ぶった斬るわよッ!
大健闘なのが「ラスト・フレンズ」。これ、上野樹里が一皮むけたわよ。
彼女が演じる性同一性障害に苦悩するキャラは、
過去に上戸彩が「金八先生」で演じて認知度を一気に上げた体当たり系の役どころ。
でも、樹里ちゃんは上戸彩をはるかに超えて、障害を持つ人が抱える心の内を見事に演じきっているの。
彼女が長澤まさみにキスしようとするところとか、
男より男らしい一つひとつのしぐさとか、ホントこれはすごいとしか言いようがない。
ほかのキャストもDV男やセックス恐怖症男など、すべて体当たり演技。
演者同士のガチンコ勝負が、なんともいえないの。
優柔不断な美容師見習役の長澤が、もうちょい「生活に疲れた感」を出してくれるとなおヨシなんだけど、
樹里ちゃんの男っぷりと長澤の典型的なガーリー全開が好対照で目が離せないわ。
(略)
「ホカベン」は、とにかくタイトルと中身のギャップがすごすぎ!
上戸彩が正義感だけ強い駆け出し弁護士なんだけど、
結局は実力をともなわないばかりに自分も依頼人も泣きべそをかくという結末。
どうにかならんの!?
性暴力の被害者や法で救えない依頼人など、暗く重苦しいクライアント設定も、
タイトルの明るさからまったく想像つかないし、
上戸彩の快活なキャラがまったく生きない。
もしこれを上野樹里がやってたら、おもしろさ20倍だったかもね。