09/02/08 10:07:49 Qg+/kREy
>>944の出鱈目ぶりが別な意味で光るな(w
陸軍幼年学校の存続を第1に置いていた(このための殺人であり、学生への冤罪工作までした
わけである)ラムフォードが、林檎酒密造摘発という校則の遵守に拘泥したあまり、
あっさりとコロンボに自白の追い込まれてしまう。
ラムフォードの社会的ポジションから見て、この辺の物事のプライオリティが判断出来ないのは
不可解であり、到底納得がゆく展開とは言い得ない。
しかも、佐官級の軍人にして学校長まで勤める人物が自分家の庭とも言える校内で立位置が
把握出来ていない(時刻と位置から林檎酒を見た点を言うてはいけない点に気付いていない)
というお粗末さ。
コロンボの犯人としてもお粗末だし、謎解きミステリとして「つまらない」としか言い様がない。
「完全事件ファイル」でも示唆されているとおり、ラムフォード=キティ、
エキセントリックで狂信的な人物を描いた作として見るのが極めて妥当であると言える。
ゆえに、目先の事(校則の遵守)に執着し、先が見えない(密造酒の件に触れると犯行の露呈に繋がりかねないこと)事態が発する場合があり、この点を巧くコロンボに突かれたというわけである。
軍隊組織はラムフォードの如き、愛国者ではあるが狂的なキャラを時には生み出してしまうことがあるという点をシニカルに描いた作と見る向きもあろう。