09/09/30 00:27:17 OTyyanyuO
>>371
僕が今書いている小説の筋はこうです。城壁に囲まれた小さな町に一人の男が住んでいます。
いや住んでいるというよりは、隠れ棲んでいるといったところでしょうか。
なぜなら、男は町じゅうの人々から憎まれ、追われているからです。
町の人々は手に桑や鎌をもち目を血走らせ、殺してやろうと男を探しています。
しかし、男は自分がなぜ憎まれているのか分からない。というのも、男は
頭を強く打っており7日前までの出来事しか記憶が無いからです。
追いつめられた男をある少女が匿います。少女は、図書館に住んでいて、
自分のことを「星の生まれ変わり」だと言っています。男は、図書館で自分が何者なのかを
調べ始めました。少女は病気のようで、男の看病にも関わらず次第に具合が悪くなっていきます。
男は自分のことそっちのけで町に忍び込み食べ物や薬を盗んできて少女に与え、
また図書館で病気のことを調べます。……そしてとうとう、男は病状から
少女の病気がなんであるかを知ったのです。それは、……伝染病でした。
男は全てを理解します。つまり。それでも少女は笑いました。少女にとって
この町は牢獄だったからです。記憶を取り戻した男は宇宙人でした。
母船のメディカルルームで生成したワクチンを散布し、町の人々は助かります。
しかし、感染源に近い少女は助かりませんでした。男は宇宙葬をします。
そして少女は星になりました(了)。