09/05/06 01:34:50 NAZyCnEVO
山地の西側に生まれて
~沼津市在住 Aさん(29歳)
私は高校生のころから東京が好きで、月1回は遊びに出掛けていました。
当時は沼津駅から東京駅への直通電車が毎時1本運行されており、片道2時間強の道程も
あまり苦になりませんでした。
そんな東京好きの私は、高校卒業後、東京の大学に進学し、下宿。
学生生活を満喫した後は、そのまま都内の会社に就職し、そこで横浜生まれ、東京育ちのB子さんと知り合いました。
彼女は実に家庭的な女性で、交際を重ねるにつれ、次第将来のことを意識するようになっていきました。
ある日、彼女の実家に挨拶がてら遊びに行くと、早々、彼女の母に「貴方、出身はどこ?」と聞かれたので、
笑顔で「沼津市です」と答えたところ、苦い顔で「沼津市ですか、箱根の西側の…、あちら側の…」と言われ、
私は嫌な予感を感じながらも「そうです。よくご存知で。でも沼津から東京って意外と近いのですよ」と
返しましたが、反応はあまり私に対して好意的なものではありませんでした。
その後、彼女の距離はどこか遠くなり、1か月後、別れ話を持ち出されました。
私はそれが原因で3か月ほど落ち込み、ようやく前向きになろうとしたその時、B子が熱海在住の男と婚約
したと職場の同僚から聞き、
そのとき、言葉では言い表せないような、劣等感が私の中を駆け巡りました。
私は再び落ち込み、有給休暇を取って、実家のある沼津へ帰省することにしました。