09/02/02 07:15:52
何故、バーク流保守思想が日本に根付かないか。
その理由は実に簡単である。
それは、日本には貴族が少なくて、貧乏くさい嫉妬感情にとらわれる
貧乏人保守が多いからである。
バーク流保守思想は、貴族と教会という社会基盤があってこそ成立するものである。
現在、本物の右翼は極少数になった。
このスレ住人も含めて、みんな多かれ少なかれ左翼臭いのである。
そもそも、右翼とは何だったのかを考えてみよう。
フランス革命後の議会で、議長席から見て右側に座っていた、
政治・経済・社会の支配層富裕層がもともとの右翼なのである。
では、左翼とは何だったのか。
議長席から見て左側に座っていた、被支配層への同情者である。
右翼は経済的に強く自由経済的で、
左翼は生産手段に乏しくて社会主義的思考を持っていた。
やがて、資本主義の暴力的な力が社会を破壊するようになり、
大衆は、資本主義に対し修正を求めて社会主義的な考えを持つようになった。
そのような左翼的大衆に迎合した国粋主義者がファシズムを生んだのである。
そして、バークの批判する平等・人権・自由意志・国民主権などの価値を信じる
大衆右翼・大衆保守が、保守派の大半を占めてしまった。
西ヨーロッパの事情は大ざっぱにこのようなものであるが、
まだ階級社会的な慣習や教会などが残っているので西ヨーロッパはましなのである。
ところが日本は、貴族?教会?そんなの関係ねーと言って、
平等や国民主権などの価値を信じ切る貧乏大衆右翼ばかりだ。
これではバーク流保守思想が根付く社会基盤がないし、
もし根付いたように見えたとしても、それは偽装保守であり、
保守の皮をかぶった社会主義者ばかりになるのだ。