09/02/23 22:09:39
ごめんなさい、長すぎるとのエラーが出たのでいまさらながら少し細かくします
特に「彼は絶対まだ生きてる」と断言していたルイスの姿が沙慈にとっては意外だった。
以前はあれほど嫌っていて、しかも刹那は機体が違うとはいえ仇とも言える
存在のガンダムパイロットだ。
真っ先にもう死んでると言っていてもおかしくないと思っていたからだ。
だが、彼女の「刹那は生きている」という断言はそういい加減なものではない
と沙慈にもすんなりと理解できるものだった。
「ルイスと刹那はあの脳量子に侵された者同士だから存在の確認ができるんだよね」
「確証は持てないけど、でもこの同じ空の下で私達みたいに穏やかに生きてい
るって気がするの」
自分には到底解かり得ない感覚。自分がルイスを取り戻そうとしていた時の独り
よがりのものとは違う確証。
正直、羨ましくないとは言えない。どこかで彼女の意思や存在を確かめることが
出来るなんて素晴らしいことだろうと思った。
「なんかそれって妬けちゃうな」
でも自分は彼女らと同じにはなれない、だからこそ自分とまったく違うルイスを
こんなにも守りたいと思うし愛おしく想うのだと思う。
「どうして?あたしは沙慈が同じような状況になるなんていやよ。だ…」
だって、沙慈があたしの考えてる事とか全部知れちゃうようになったらあたしが
朝起きて隣の沙慈を見て安心してから夜に沙慈の腕の中で眠りにつくまでずっと
沙慈の事しか考えてない事がバレちゃうじゃない。
そんなの恥ずかしくて死んじゃうわ、とあけすけもなく自分が言い出して
しまいそうで慌てて口ごもるルイス。
顔が赤くなっていくのが自分でも解かる。