09/02/23 22:00:20
流れ読まずにトンギリサーセン
昼間書き込みました430です。
以前貼られた>>347さんから>>349さんに至る沙慈ルイ文を見て妄想が
膨らみまして、稚拙ながら勝手に続きを作ってしまいました。
(347さん349さんすみません)
SSとか書くの初めてなので勝手が解からないんですが、あくまでも一個人の
妄想程度のものということをご了承下さい。
(別スレで見た刹那ラスト生死不明説も一部混ざってるのでそういうのが嫌な人は
ざっくりスルーして下さるとありがたいです)
初夏の日差しの降り注ぐベランダで全身に受ける潮風の心地良さを感じながら
沙慈は少し目を伏せ想いを巡らせた。
あの激戦から数カ月。
戦場の只中にいた自分と、愛する人が今こうしてこんなにまで穏やかに
生きているなんてなんだか不思議な感じだ。
そして自分達がこんなに穏やかに生きていけるまで数え切れないほどの
手助けをしてくれた二人にとっての恩人である彼の消息、その生死さえもが
解からなくなるようになるなんてこともしなかったな、と。
あの時自分達を引き合わすため、00ライザーを切り離しルイスを助けに行けと
言ってくれた刹那がいなければきっと今頃自分達はまだ...と
考えたところで沙慈はかぶりをふる。
もう過去の事を「あの時ああじゃなければ」と考えるのはやめにしよう。
例え何があろうと人は過去には戻れない。
それでも人は前を見て生きていくしかないんだ、どうせ前を見て生きていくなら
できるだけいい方向で生きていけるよう今生きているこの時を精一杯生きる方が
良いのだから。
それに例えどんな状況であったとしても自分は必ずルイスと二人で生きている。
今と同じように。
強い確信めいたものが当時の自分にはあった。
必ずルイスを取り戻すと。二人で日常に戻ってこれると。
勿論、不安がなかった訳ではない。アニューを失ったライルと自分を重ねあわせ
予測できない未来に絶望した事もあった。
が、それでも彼女と共に生きたかった。
ルイスの笑顔の傍で生きていきたかったからこそ、自分もあの戦場にたったのだ。
人殺しのためではなく、平和のためなんて大それた考えでもなく、
ただ愛する人を取り戻すために。
「…沙慈、どうかしたの?」