【もしも】種・種死の世界に○○が来たら 6【統合】at SHAR
【もしも】種・種死の世界に○○が来たら 6【統合】 - 暇つぶし2ch261:コードギアス SEED ◆HxLt3eoqWY
09/01/23 21:06:27

 ラクスの正面に、兵士達が集結する。
 その筆頭に立つのは、アンドリュー・バルドフェルドである。
 彼は北アフリカでストライクと戦闘し、敗北。
 だが、その命は辛うじて助かった。
 本国での治療後、公安部に回され今回の件と遭遇した。
 兵士達に銃を向けられたラクスは、ただ震えることしか出来ないでいた。
「……お姫様、残念だったな?あなたのやったことは、国家に対する叛乱だ。
 悪いが命令どおり、ここで死んでもらう、あなたの父親と同じように」
 ラクスは涙を流す顔をあげてバルドフェルドを見る。
「い、今……なんておっしゃいましたか?」
「…あなたの父親、シーゲル・クラインは国家反逆罪で拘束後、反抗したためやむなく射殺したという話になっている。
 結論は変わらないが、そのほうが国民も納得するだろう」
「お……お父様」
 ラクスは絶望の中にいた。
 自業自得……その通りだろう。
 だけど、そんなに自分はいけなういことをしたのだろうか。
 戦いが終わって欲しいという願いは、そこまでいけないことなのだろうか。
 ラクスは、向けられる銃を見ながら、何も考えられなくなっていた。

 自分は無力、自分は用無し……。

「私は……」

『力が欲しい?』

 振り返るラクス。そこに立つのは黒きシスターの姿…。
 その女性はラクスに向かって歩いてくる。
「止まれ!止まらなければ撃つぞ!」
 バルドフェルドの声も聞こえないのか、シスターはただラクスだけを見ている。
 ラクスもまたシスターを見ながら、呆然とした表情をしている。

『人間の摂理を超え、この終わり無き争い、終わりなき理不尽を終わらすことができる力をあなたは望む?』

 ラクスに囁く、その声はあまりにも気持ちが良いものであった。
 力が欲しい
 ずっと願っていたことだ。
 それが今、手にはいろうとしている……。
 籠の中の鳥として過ごし、求められるのはアイドルとしての存在だけ。
 自分がいなくなれば新たなものがとって代わるだけ。


262:コードギアス SEED ◆HxLt3eoqWY
09/01/23 21:07:30

『……過ぎたる力は、己の身を滅ぼします』

 スザクに言われた言葉が頭を過ぎる。力を求めるものは力に溺れる。
 それはわかっている。
 わかっているけど……このまま、死ぬ?
 スザク……。
 私は、スザクともっと話がしたい。
 スザクからいろいろ学びたい!私は……。

「……私は、力が欲しい…ですわ」

 ラクスは手を伸ばし、シスターを求める。
 悪魔のささやきなのかもしれない。
 かつてアダムとイブは悪魔にそそのかされ、知恵の実をかじったことで、エデンから追放された。
 自分は今、その知恵の実を食べようとしているのかもしれない。


『ならば、契約しましょう。人としての理を捨て、あなたは人とは違う場所で生きることとなる』


 シスターの手が伸び、ラクスの差し伸ばした指に触れる。
 ラクスの目の前が広がる。
 それは白き世界……。

 様々な人間が苦痛でもがき、様々な人間が歓喜に満ちている。
 戦争と平和……その永遠ともいえる連鎖。
 それを断ち切る力。

 私は、それが欲しい……。


263:コードギアス SEED ◆HxLt3eoqWY
09/01/23 21:08:56
 立ち上がるラクス。
 銃口を向けるバルドフェルドは、ラクスの雰囲気が変わったことを感じた。
 ラクスはピンクの長い髪の毛を、払いながらそこにいる兵士たちを見つめる。
「なんだ?何があった!」
 バルドフェルドはラクスに問いかける。
 立ち上がったラクスは、片目を擦りながらそこにいるものたちに静かに語りだす。

「みなさんは、戦争をいつまで繰り返すつもりなのですか?」

「……戦争は、相手が撃ち、こちらが撃ち返す。
 やがてそれはどちらが最初に撃ったのかわからなくなり、そして…相手を滅ぼすまで戦争は続いていくものだ」
「相手が滅ぶまで?」
「そう、あなたのような現実を知らないお姫様にはわからないかもしれませんな。現実の戦場という場所が…」
 ラクスはこくりと頷く。
「あなたのおっしゃるとおりです。私は、なにもしりません。
 ですから、これからは世界を見たいと思います。
 私の力で、この復讐の連鎖を止め、戦争を終わらせます」
 バルドフェルドはそのラクスの言葉に思わず笑ってしまう。
「フフフ…失礼。残念だが、あなたの夢は、死んだ後、その父上としてもらおう」
「いいえ……。私の夢は、今ここから始まりますわ」
 ラクスは片目から手を離し、バルドフェルド率いる兵士たちを見る。


「ラクス・クラインが命じます。私のことを好きになりなさい!」


 ラクスから放たれたギアスが兵士達の脳にと送られる。
 兵士達は、銃口を下ろし、ラクスの前で整列する。
「わかりました、姫様」
 赤くギアスの印を受けた兵士達は敬礼をして、ラクスに対して忠誠を誓う。
 その光景を見つめるラクスは、己の得た驚くべき力に言葉が出ない。

 だけど…私は力を得た。
 人が持つことは出来ない戦争を終わらせる力を。
 これをもってすれば、戦いを終わらすことができる。
 私の夢は今、ここから始まる。
 もう誰にも力を持っていないとは言わせない。
 守ってもらうだけの存在じゃ…もうない。

 私は……。


264:コードギアス SEED ◆HxLt3eoqWY
09/01/23 21:10:43
投下終了です。
誤字脱字、毎回申し訳ありません。

まとめと感想もありがとうございます。

これからゆっくりと彼女の運命がまわり始めます。

265:通常の名無しさんの3倍
09/01/23 21:35:24
貴重な白ラクスが・・・

266:通常の名無しさんの3倍
09/01/23 22:54:24
……『白ラクスを飼っているんですが』スレで相談されてそうな事例だな

267:通常の名無しさんの3倍
09/01/23 23:47:20
ギアス与えたのが○キオじゃなくてシスターなんだ。
あとまとめ読んで思ったんだけどギアスのせいでルルーシュが変わったとスザクがいってたけどこいつの方が性格激変したと思うけど。

268:通常の名無しさんの3倍
09/01/24 05:00:11
この世界でのナイトメアってあれかな
スパロボでのダンバインや英雄譚でのボトムズみたいな扱いかな

269:通常の名無しさんの3倍
09/01/24 10:19:17
最初の話だと確かラクシャータがMSサイズのKMFを開発したとかじゃなかったっけ
宇宙戦とか普通にこなしてるし、CEの技術も入ってるのは間違い無いな
多分ロイドも同じことができるんだろう

270:通常の名無しさんの3倍
09/01/24 12:26:25
バル
流石Zシンだ冷静だな

コード
このラクスが後々、マワサレルのか

271:通常の名無しさんの3倍
09/01/24 21:52:09
>267
ウザクの主観だろ?
ルルーシュの場合、基本的に戦うための武器を手に入れた以上の意識の変化は無かったと思う。
まあ、早いうちにマオの現状を知ったり、ギアスの暴走でユーフェミアを虐殺皇女にしたりで力に溺れるより
力の危険性に気づかざるを得なかったてのもあるだろうけど。


272:通常の名無しさんの3倍
09/01/24 22:52:16
パワポケのカメダが種世界にやってきたようです

273:コードギアス SEED ◆HxLt3eoqWY
09/01/24 22:59:20
予約が入っていないようですので投下します。

274:コードギアス SEED ◆HxLt3eoqWY
09/01/24 23:01:58

第3話 運命の船出

「それは本当ですか父上!?クライン派が反逆を起こしたというのは!!」

 アスランがプラントに帰還した直後、
 その話は彼の父、そして今は最高評議会議長となったパトリック・ザラからその話を聞かされた。
 パトリック・ザラは、新たな最高評議会議長の席につきながら、頷く。
「私としても信じたくは無かったが……
 彼の娘、ラクス・クラインがフリーダムの強奪に関与していることが判明した以上は……」
「ラクスが!?そんな…バカな」
「……お前には早速だが、そのことで仕事がある」
 席から立ち上がったパトリック・ザラはアスランを見る。
 その強い瞳には決意が篭っていた。
「フリーダムを奪還して欲しい。もしくは破壊だ。あれを敵に使われるわけには行かない」
「……わかりました」
 アスランは言い返すことは出来ない。
 自分には事情が良く分からないのだ。
 ここで言い争ったところで何も解決には繋がらない。
 アスランは敬礼をして部屋を出る。

 ラクスが……フリーダムを渡したというのか。
 信じがたい事実である…。
 それにしても、なぜラクスはそんなことを?
 彼女に利益があることはなにもないはずだ。
 まさか、最近護衛についたという、者にけしかけられて……、
 いや、そうであっても、彼らがスパイである可能性は低い。
 なんせラクス自身が彼らを自分の騎士と位置づけたのだから。

 プラント内、アスランは夜の闇を利用してラクスの邸宅に向かっていた。
 やはり、どうしても自分の目で確認しなければ信じられないからだ。
 ラクスのいた邸宅は、まだその形をとどめている、既に捜索は終了したのだろう。
 立ち入り禁止のテープだけ張られたり、今は誰もいないようだ。
 アスランは、それを潜り、敷地内にと入っていく。
 静かな場所……草木にかこまれ花が咲き誇っていた場所は、ラクスのお気に入りの場所だった。
 彼女は世間を知らない……あるのは、兵の士気をあげるライブとここでの限られた空間だけが彼女にとっての世界である。
 だからこそ…キラに捕まったときは焦った。
 彼女が戦争というものを理解せず、なにかするんじゃないかと…、結果的にはキラがつれてきてくれたわけだが…。

 キラ…。

 彼は死んだ。
 戦いの中、自分は2人の友人を殺してしまったことになる。
 ニコル、そしてキラ。俺は彼らになんと言えばいいのだろうか。
 戦いの中で、これは褒められることなのかもしれない。だが決して、その傷は癒えることは無いだろう。



275:コードギアス SEED ◆HxLt3eoqWY
09/01/24 23:04:33
 ラクスの邸宅にはいったアスラン…やはり随分と漁られている。部屋内は無茶苦茶だ。
 自分もここには何度も訪れているだけに、やはりこれが現実であるとは思えない。

「……私のせいですわ」

 その小さい言葉にアスランは振り返る。
 そこにラクスが夜の明かりを窓から受け、照らされながら立っていた。
 その表情は暗く疲れているようであった。
「ラクス……。本当に君が、フリーダムを?」
 アスランは、信じられない現実を、否定するように問いかける。
 嘘だといってほしかった。だが、それはイコールとして、自分の父が嘘を告げているということになる。
 アスランにとっては、どちらをとっても哀しみにしかならない。
「……真実ですわ」
「誰かに頼まれたのか?脅されたり…そうなんだろう?ラクス!君は戦いを知らない。
 こんなことをしても、君にはなんら利益にはならない」
 アスランは、それでもなお、この結末を変えたい気持ちでラクスに問いかける。
 ラクスは、そんな自分を気遣うアスランに対してやりきれなさと、優しさに感謝をする。
「私は……この戦争を止めたいんです。血で血を洗うだけの戦いの末に、何があるのでしょう?
 このような争いは悲劇しかもたらしませんわ」
「だからといって、それがフリーダムを渡すことには繋がらない!」
「……ですが、それがアスラン…。
 あなたの友人であるキラであるなら、私は信じることができます。
 きっと、彼なら…私の気持ちを分かってくださると思いますから」
「キラ!?あいつは生きていたのか?」
「……はい」
 安堵とともに、自分が再び彼と戦うという切迫した気持ちが湧く。
 彼は敵だ。討たなくてはいけない。撃たれる前に…。
「また、戦いますか?」
 ラクスの問いかけに、アスランは言葉が詰まる。
 頭では理解をしている。キラは敵は撃たなくてはいけないと。
 だが、感情的な部分がそれに疑問を持っている。
「…アスラン、あなたが友人を失ったように、キラもまた友人を失いました。
 復讐といって撃ち合い続ければ…それは連鎖し、誰もとめられなくなります」
 復讐の連鎖…。
 キラもまた友人を失った。
 自分と同じように…、戦争である以上それは避けられないことなのだろう。
 だが、それを許容してしまえば、戦争は終わらない。
 復讐は復讐を呼び戦いは続いていく。
「……考えてください。本当に今、しなくてはいけないことを…」
 ラクスは、アスランにそう告げると夜明かりから影に消えていく。
 アスランはラクスが暫く合わないうちに、成長を遂げていることに驚きを感じていた。
 まさか、あそこまで切羽詰っていたとは思わなかった。
 自分が感じている以上に戦争というものの、悲惨さ、そして自分に何ができるのかということを考えていたのだろう。
「俺は…」
 このまま、父上の言うことを聞き、あてもない戦争を続けていくべきなのか。
 それは本当に正しいことなのか。
 アスランは自問自答を繰り返す。


276:コードギアス SEED ◆HxLt3eoqWY
09/01/24 23:06:12
「すいません、スザク…。こんな私に付き合ってくれて」

 建物から出たラクスを出迎えるスザク。
「いいえ。こんな状況下にどうしても会いたいということは、それだけの人だということでしょうから…」
「私の我侭が招いた結果、スザクたちには苦労をかけます」
 格納庫にて、ラクスはギアスに目覚め、目の前にいた将兵を自分の駒とした。
 ラクスは、この力を誰にも知られたくはなかった。特にスザクには…。
 そう、これはスザクのいう『過ぎたる力』に他ならない。
 きっと知られてしまえば嫌われてしまうだろう。
 それだけは避けたかった。絶対に…。
 だから、この者たちは、自分の部下であるという風に告げたのだ。

 スザクとロイドたちがランスロットにて脱出を図ろうとした際、スザクはやはり、自分を見捨てられず、戻ってきた。
 そのときに、ラクスは咄嗟にそういった。
 今では、そのときに備えて準備をしている。
 ギアスを用いて仲間を増やしてはいるが…。

『ギアスは、その力を使うたびに強くなっていく。あなたの精神までを取り込まれないように注意すること……』

 シスターが告げた注意事項。
 ギアスは、身を滅ぼす力ともなるということ。毒を持って毒を制す…、それに繋がるのだろう。
 だが、今更それは遅い。
 一度願った、クイーンとして守られるだけではなく、自分の力で戦争を止めたいという力。
 ならば、それを利用し、なすことをなさなくてはいけない。
 そのために、スザクにはナイトとして頑張ってもらう。
 私はクイーンとしてナイトを、全身全霊で守りましょう。

「いたぞ!!」

 スザクとともに、その場から去ろうとしていたラクス達の前に眩しいばかりの照明が照らされる。
 2人は建物の影に隠れる。
「やはりアスラン・ザラとの接触を図ったか!絶対に逃がすな!」
 どうやらアスランはつけられていたようだ。
 ラクスは、自分の危機感のなさに、情けなくなる。
 だが…今の自分にはギアスがある。
 スザクに気づかれないようにかければ問題は無い。
 ラクスは覚悟を決めるが…。
「安心して、ラクス。ここからは僕の仕事だから」
「スザク……」
 スザクは、銃を取り出すと、前にいるものたちの銃だけを狙い撃つ。
 それはすべて命中し、銃が落ちる、最後にスザクはたかれている照明に目掛け銃を打ち込む。
 照明が消え、暗くなった中、ラクスとスザクはその場から脱出。
 敵の追跡から逃れ、自分達の拠点である場所にと向かう。
 やるべきことはした。
 最後にアスランに会い、彼の気持ちを向けることで…運命を託す。
 本来ならばギアスを使ってでもいいところではあったが、なるべくなら使いたくは無い。
 キラやアスランには…。かつて知った友人であるからこそ。


277:コードギアス SEED ◆HxLt3eoqWY
09/01/24 23:07:30
 ラクスとスザクが向かった先…そこは格納庫である。
 そして、そこにある一隻の戦艦。
 スザクはラクスにノーマルスーツを着させ、自身も着ながら、艦にと向かう。
 ラクスはスザクのエスコートを受けながら、プラントを見るのもこれで最後になるかもしれないという想いの中、
 一度だけ振り返り、そしてさよならと心で告げると艦にはいっていく。

「こちら、バルドフェルドだ。戦艦エターナル…出撃するぞ」
『こちら管制塔、確認する……。バルドフェルド?
 あなたは確かラクス・クライン捜索後行方不明になっていたんじゃ?』
「そうだったんだがね、事情が変わった」
『待て!それはどういうことだ!』
 通信をきるバルドフェルドは、艦橋にとやってきたラクスを見つめる。
 ラクスはその服を変え、スザクが勧めてくれた昔の日本の着物に近い服にとなっていた。
「姫、お似合いですな。ところで…どうやら、向こうは我々を出してはくれないようです」
 バルドフェルドの言葉を聞き、仕方が無いとラクスは思い、手を前に出す。
「私達は行かねばなりません。ここで立ち止まるわけには行かないのです。
 エターナル発進!敵を振り切り脱出します」
「了解。エターナル発進。ハッチを突き破るぞ」
 エターナルからの砲撃…。ハッチを破壊しそのままエターナルは格納庫から、波乱に満ちた出航をする。エターナルの格納庫では、ロイドとセシルが調整に入っていた。おそらく敵はすぐに追撃を始めるだろう。そのために、今度は騎士の出番だ。
「…それにしても、これだけの準備、ラクスさんがしていたなんて…」
 セシルは、のほほんとしていたラクスが、これだけのことを計画していたとは思えなかった。
「それについては同意見だね」
 コンピューターの点検を終え、コクピットから出てきたロイドも腰に手を当てて頷く。
「あのお姫様が、ここまで軍に手を回せるとは思えないんだけどね~」
「ラクスは、意外としっかりしているんですよ」
 ロイドとセシルの元にやってきたスザクは、パイロットスーツを着ている。
 初の宇宙間戦闘となる。
 こんなことで宇宙に出るとは思えなかったわけだが…。
「そういうものかなー…」
「スザク君、事態がはっきりしない以上は無理をしないで」
「わかりました。オペレーターはセシルさんにお任せします」
 スザクはランスロットのコクピットに乗り込むと、ハッチを閉じる。
 MSとはまったく異なった機体コンセプト。
 それはまさにザフトにとっては脅威となるだろう。
 そう思われているだけでこちらは十分だ。
 本音で言えば、宇宙での戦闘になれていないこっちとしてみれば、
 慣れている向こうとの戦闘はかなり厳しいことになるだろう。
 ロイドとセシルはスザクの無事を祈りながら、格納庫からでていく。
 2人は無重力にまだなれていないのか、ロイドにいたっては、かなり壁に当たったり飛ばされそうになっている。
 セシルは、ロイドを誘導しながらなんとか出て行く。
「はぁ……僕としては早いところ地上に降りたいところなんだけどねー…。
 なんというか地に足がつかないっていうのは凄く不安だよ…」
「なれれば楽しいものですよ?」
 セシルはニコニコ笑いながら、艦橋にと向かう。


278:コードギアス SEED ◆HxLt3eoqWY
09/01/24 23:09:39

 震動が艦に響く。
 どうやら敵の追撃部隊の射程に入ったようだ。
 まだこっちとしては万全ではない。
 ロイドとセシルが艦橋にはいると、そこでは敵の部隊からの通信がはいっている最中であった。

『直ちに、艦を停止し投降しなさい。さもなければ、我々ザフト軍は、貴艦を敵と認識し撃沈する』

「わぁ~お、元々、逃がすつもりなんかないのに、よく言うよね~」
 ロイドが頭に手を回して言う。
 セシルは、そんなロイドに黙るように目を向ける。
 ラクスは通信を聞きながら回線を開く。

「私はラクス・クラインです。今回のことについては私に全て責任があります。
 MSを強奪を幇助したのも私の一存です。他の方には一切関係のないことです。
 ですから、私以外の者を討つことは誤りです。討つのならば私を狙ってください。
 ですが、私もただやられるわけにはいきません。
 この無益な、争いの応酬を終わらしたい、そのために私は戦います。
 皆さんが、傷つき、互いを憎しみ合う連鎖を止めるために……」

 スザクはランスロット・トラファルガーに起動キーを挿入する。
 光が機体内部を輝かせ、画面が開かれていく。
 自分は再びナイト・オブ・ゼロとして戦場を駆けよう。
 今だけはゼロという鎖からとかれ……。
 1人の姫を守ろう。
 かつて守れなかったものを今度こそ。

『ラクス・クライン!お前の言っていることは、臆病者の言うことに過ぎない!』

 プラント側からの回線だ。
 その言葉を放つのはプラントの最高評議会議長であるアスランの父、パトリック・ザラである。
「ひょぉ~これは面白くなってきたねぇ~公開トップ会談だね~ぇ」
「ロイドさん!」
 ラクスは、現れた父の仇に対して怒りの感情が走るが、それもまた、結局は元を正せば自分にと跳ね返ってくる…。
 今はただこのやり場の無い気持ちを押さえ込み、この場を凌ぎきるだけだ。


279:コードギアス SEED ◆HxLt3eoqWY
09/01/24 23:10:50
『我々は、連合軍にプラントを破壊され、さらには、ここまで独自で築き上げてきた我々に対して傘下に下れといってきたのだ。
 馬鹿にされ、踏みにじられたのだ。それを許しておくべきか?
 既に矢は放たれた。もはや、この戦いはどちらかが潰されなければ終わることはない!!
 にっくき連合を潰してこそ、我々コーディネイターの真の未来が訪れるんだ』

「やはり…そうなりますか。戦争は悲しみと不幸しか呼ぶことは無いというのに……。
 それを続けることで世界は確実に滅亡にとひた走ることになることになぜ気がつかないのでしょうか。
 争いは何も生みません。過去を変えることも勿論出来ません。
 ですが未来を変えることは出来ます。
 今ある命を私達は守ることが出来ます……どうか共存の道を」

『そんな脆弱な楽観主義者の考えなど……聞けん!』

 回線が切れる。
 結局、こうなることはわかっていた。
 だが、それでも一部の望みを託したかった。

「敵の部隊、こちらに攻撃を開始します」
 バルドフェルドの言葉にラクスは目を閉じ、そしてギアス以外の力を行使する覚悟を決めた。
 自分はクイーンである。
 ただ守られるだけではない、力を行使するもの。

「スザク……頼みましたわ」

『イエス・ユア・マジェスティ』

 ランスロット・トラファルガーの目に光がともる。

280:コードギアス SEED ◆HxLt3eoqWY
09/01/24 23:12:31
投下終了です。

ルルーシュとラクスの差というのは今後も重要なところになります。
立場の差や、様々な要素もくわわってくることになるでしょう。
技術に関してはラクシャータとほぼ同じです。

281:通常の名無しさんの3倍
09/01/24 23:12:42
保守レス乙


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