08/12/31 23:49:36
「結婚前、刹那親子＋トリニティ３兄弟で年越し」が浮かんだ。２回に分けます。キャラ崩壊注意。
大晦日、午後11時。あと少しで今年が終わってしまう時刻。
その日の刹那達はアリーの提案により、年越しを祝っての大騒ぎだった。
ヨハンの用意した蕎麦やイワシなどの料理を平らげるだけでなく、途中からはアルコールが入った。
アリー「来年こそは嫁さん見つけんぞぉ―！」
ミハエル「妹の彼氏なんざ認めっかよぉ―！」
ネーナ「刹那ぁ―！！」
刹那・ヨハン（煩い……あまりにも……）
問題は未成年であるネーナまでもが飲んでしまったこと。
その勢いのままアリー、ミハエル、ネーナの３人は騒ぐだけ騒いで酔い潰れた。
その後の片付けを担うことになったのが、酒の入っていない刹那とヨハンであった。
刹那「すまない、ヨハン・トリニティ。今日も手間をかける」
ヨハン「いや、構わんよ刹那君。こういう役回りは慣れているからな」
刹那「だとしてもだ。あなた達兄弟がこの家に越してから、家事の担当はいつも……」
ヨハン「畏まらなくていい。いずれ兄弟になるかもしれないことだし、気遣いは無用だ」
刹那「……それは気が早いだろう」
刹那がネーナと交際を始めて半年、関係はいつしか家族ぐるみの付き合いに発展していた。
特にアリーとミハエルは早いうちから意気投合し、２人で酒を飲み、泥酔することがしばしばだった。
刹那「父さんの酒癖には俺も注意しているが……」
ヨハン「当人達の意識の問題だな。だが酒をやめるつもりはないんだろう……」
何をどう間違えたのか、二人はコタツに頭を突っ込んだまま眠っている。
ヨハン「しかし今回はネーナにまで飲ませた。起きたら厳しく言っておかなくては」
刹那「……感謝する」
トリニティ３兄弟が刹那宅で同居することになって以来、ヨハンは母のように一家を支えていた。
ネーナ「んぅ～……あれ、今何時だっけ……？」
刹那「ネーナ、目が覚めたか」
ヨハン「まだ11時、2008年のままだ」
ネーナ「そっかぁ……もうそんな時間……」
目を覚まし、立ち上がったネーナの口から気の抜けたあくびがこぼれる。
ふらついて倒れかけたその体に、刹那がそっと肩を貸す。
刹那「ほら、しっかりしろ」
ネーナ「んあぁ、ありがと刹那……眠い……」
ヨハン「刹那君、すまないがネーナを部屋まで運んでやってくれないか？」
刹那「了解した。なるべく早く片付けに復帰する」