08/12/28 23:51:30
「いやっほおおおう! どう? 私カッコ良かったでしょ、これぞ内助の功よね!」
「いやっほうってお前、どこぞの炭酸か」
ネーナははしゃぎまくっていた。
さもありなん、やっとこさまともな「活躍」の描写があったのだ。
しかも中華乳に対しての裏切りフラグまで立てるという、今回の裏主役的扱いである(表主役は何と言っても矢尾リントだ、異論は認める)。
「これから始まる私のターン! 他の脇キャラを犠牲にしてずっと出番を続ける! ドロー! ネーナカード!」
「無茶言うな」
お茶(玄米茶である)を飲みつつ、溜息をつく刹那。
ネーナの活躍云々より、今回の突撃作戦のアラの多さに少し先行き不安になっている彼である。
メメントモリ攻略が最大のポイントであったにせよ、まず反射炉の情報が無ければダメ(これはネーナのファインプレー?)。
トランザム三段活用にしても、言ってみればゴリ押し力押しで、結局先発したカタロンはボッコボコ。
まあ手持ちの戦力をフル活用するという意味では間違ってはいないものの、どうにも繊細と大胆とを比べれば、
バランサーがより大胆に傾いている傾向がハッキリとわかった次第である。
何と言うか、やる気まんまんの朝青龍四人で百人の子供力士を真正面から無理矢理寄り切ったとでも表現すればいいのか。
挙げ句、トレミーは高速離脱したからいいようなものの、ヒリングとやりあっていた刹那は置いてきぼり。
多分これからも戦術とかいうレベルを越えた戦いが続くんだろうなあ、とそりゃあ刹那だって不安になろうてなもんである。
「ピースピース! イェーイイェーイ!」
「……深夜なんだからあまり大きな声を出さないようにな」
子供たちはすでに自室で夢の世界の中。
年の瀬も押し迫り、さぁこれから最終クールというところなのだが、
しかしブシドーはまた一期後半のような不気味な潜伏期間、熊の元には今頃新キャラ、
沙慈とルイスは泥沼だし、ソーマはこっちに来た途端に「その他大勢」とほぼ同じ扱い、
カティとスメラギの決着、コーラサワーの行く末、イノベイターや中華娘の暗躍、アリーやマリナの動向など、本当に収集がつくのだろうかと言う点でも、
刹那は暗澹たる気持ちにならざるを得ないわけである。
そこに果たして、目の前で浮かれている奥さんの出番がどれほどあると言うのか。
「次回の予告も見た? きっと私が歌うのよ、銀河に届けこの想い! キラッ★」
星マークが黒くなってるぞ、と思わずツッコミたくなる刹那さん。
多分歌うのはマリナだぞ、という部分までは敢えて言葉にしないのは、彼の優しさなのか否か。
「さあ2009年よ、バリバリに活躍するわよ!」
「そーだな」
もうどうとでもなれ。
最近そう思いつつある刹那・F・セイエイなのであった。