08/12/08 21:27:23
ニール「ライル……刹那……ソラン……」
瞼の裏に、愛する人達の面影が映る。その顔は、みな笑っていた
……ソランを除いて
ニール「……ああ、わかっている……」
ロックオンが呟く。
ニール「わかってるさ。こんなことしたって、いきなり、世界は変わらないって…」
そう、何も変わらない。
真実を映したところで。
世界は変わらない。
現状は変わらない。
変えたくても、変えられないものはあるのだ。
でも。
それでも。
ニール「……これからは……明日は……刹那達の生きる未来は……」
あいつらはまだ世界の真実を知らない。
これからも、戦争とは無縁の場所でごく普通の生活を続けていくべきだ。
その為には子供達の生きる未来を作る。戦争という愚かな行為を起こさないためにも、争いのない未来を……。
目の前を銃弾が飛び交い、爆音が鳴り響く。
ニール「……よう、おまえら…満足か、こんな世界で……」
争いばかりが続く世界で……
平和に生きる人がいる一方で、今日を生きられない人がいるような世界で……
ニールは銃弾の飛び交う方向に向かって、カメラを構える。
その薄汚れた指が、ゆっくりとシャッターに掛かった。
そこにある真実を収める為に。
ニール「……おれは……嫌だね」
ニールがシャッターを押した瞬間、一際大きな爆音と煙が彼を包み込んで………
ライル「兄さん、今回は遅かったね」
ニール「ああ…今回はちーっと大変だったなぁ。ははは」
ライル「なー。いい加減何をしてるのか教えてくれよー」
ニール「分かった、分かった。お前が世界の真実を受け止められるようになればな」
ライル「意味わかんねー」
ニール「(今はそれでいいさ……ソラン…おれはおれのやり方で世界を変えてゆく……だから、お前も……)」
ニールは現像する手を止め、ふと、窓の外を眺める。
夜空の彼方でGN粒子が放射されてゆくのが見えた気がした。
あ、いや、運動会でブシドーに押し倒されちゃうニール兄さんでも良いけどね。