08/12/04 17:03:42
刹那がいつもしているマフラー。そのマフラーにはある秘密があった……
ライル「よぉ、刹那。いつもそのマフラーしてるけど、暑くねぇの?部屋ん中とかさ」
刹那「別に暑くない」
ライル「ふーん…ちょっと貸してくれねー?」
刹那「断固辞退する!」
ライル「そんなに怒るなよ!もーいいからさ」
刹那「…………」
ママリナ『え…っ。あの……人が……?』
ロックオン『あぁ…木星探査団の連中が見つけたらしいんだ…大破したエクシアの破片をな…』
ブシドー『私も行ったが…あれはエクシアであった。奴は…ソランは……』
ママリナ『や、やめてっ!そ、それ以上言わないでっ……!』
ブシドー『……すまん』
ロックオン『……いくぞ、ブシドー』
ママリナ『う…うぅっ………うああっ…』
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ブシドー『……不憫すぎる…私には彼女を直視できぬ……』
ロックオン『だが、相手の機体とソランの死体は見つかってねぇ』
ブシドー『!それは……』
ロックオン『ああ。地獄に垂らされた一本の蜘蛛の糸だが……な』
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ママリナ『あなた…ソラン…あなた…の…帰ってくる場所を……私……は……ヒック』
刹那『ママ……パパは還ってこないの?』
ママリナ『せっ…刹那………そうよ…パパは……宇宙に行ったまま還ってこないのよ…』
刹那『嘘だ!「きっと還ってくる」って約束したんだ!』
タタタタタタ
ママリナ『刹那……』
それから、刹那は毎日夜になると外に出て星空を眺めた。
雨の日も、風の日も……
ママリナ『も…もういいのよ…あの人は……還ってこないのよ……』
刹那『ぼくはパパを信じる!だって…パパは…パパはガンダムだもの……!』
タタタタタタ
ママリナ『毎日…毎日独りで泣いて…お、お母さん辛いのよ…辛くて…辛すぎて力がでないの……どうすればいいの…?ねぇ、どうすればいいの…ソラン……ううっ…』
タタタタタタ
ママリナ『……?刹那…どうし……!そ、そのマフラーは……!』
刹那『パパ…還ってきたよ』
ママリナ『あなた…生きてこの地球のどこかに……私、守り続けるわ。あなたの還って来る場所を…』
刹那「とにかく、これはダメ」
ライル「わーった、わーったって!じゃ、ガンガンでもしようぜ!」
ママリナ「あなた…私とあなたの子は元気一杯に育ってるわ……だから……」
という電波を。