08/12/24 14:36:14
水島監督のインタビュー転載
―というと恋愛要素を増やしたというのはその辺も
水島「恋愛要素は用意してあったが一期に入らなかったwただマリナに関してはずっとヒロインと
言い続け実際自分はヒロインと思い描いている。そこにはヒロイン=恋愛なのかという一般論
への疑問もある。最初に刹那とマリナってくっつくの?と言われた時、くっつかないんじゃな
いかなと答えた。そういう形の恋愛じゃないと思う。自分の中にはブレずにその関係があるが
マリナはヒロインじゃないと言われてるのを聞き、やはり視聴者には主人公と恋愛関係になる
のがヒロインと思われてると感じた。もっと、くっついたり、裏切ったりどろどろするのが
一般視聴者のヒロインというポジションなのかと。自分はドラマの軸になっている女性の中心
人物がヒロインとだと思っている。自分に対し敵か味方かだけで区別するやり方が諍いを招く
現実があり、マリナは戦わず許そう、許そうとする。それを分かりやすく表現しようとすると
その状況から哀れな貧乏姫みたいと言われてしまう。でもドラマ的には全てをなくしても、そ
れでも彼女が前を向いてくれないといけないので仕方ないのだが…恒松さんも故国が無くなる
なんて思ってもなかったみたいで、「故国燃ゆ」の台本が届いた週に”監督、アザディスタン
が、アザディスタンがあーっ”というメールが来てwそれまで一切言ってないからどれだけ
驚かれても仕方がないとは思うが
―マリナと刹那は違った方法論で争いをなくそうという対照的な存在。ただ、それが思った
程できないでリボンズたちにやはり飲み込まれつつあるのが二期だと思うが
水島「そうですね。二期で言うとリボンズの持つ力を強大にしてわざとそういう風にまとめている
のはある。だから本当は誰か一人の悪党でなく、世界全体がカオスとなり生み出している、小
さい個々のすれ違いとか、小さな悪意が連鎖して膨大な顔のない悪意になるような話も描きた
いと思っていたが、分かりづらくなりそうだからその悪意をリボンズに集約させたというのもある