08/12/05 19:05:14
239 名前: スーパーショー二日目 [sage] 投稿日: 2005/12/25(日) 03:10:35 ID:???
コール「時間です」
タズ「ああ」
ゲート横の二つの檻を武装したオーブ警官隊が開く。
シンとアスランが銃を突きつけられて、リングへと追い立てられ、その上に天蓋ケージが降りて
来る。
隙を見て自分もリングへ入ろうとしたステラに数人の警官が飛び掛り、小さな鳥篭型のケージに
閉じ込め、そのケージが天蓋ケージの代わりに吊り上げられ、リング上十メートルの高さで静止。
ステラ「シンーッ」
コール「健気ですが、乱入を防ぐには仕方がない処置でしょう、これで準備も終わりいよいよ本日
のメイン、アスラン・ザラ対シン・アスカのヘル・イン・ア・セルが始まりますが…」
タズ「ここまでやる気のなさそうなHICマッチは初めて見たぜ…」
ケージ内にいる二人だが、アスランは物憂げにコーナーで項垂れ、シンはケージにもたれかかり、
レフェリーのキオーダがファイトを促しても一向に戦おうとしない。
場内からは割れんばかりのブーイング。
コール「両者共に勝ちたくないのですから当然といえば当然ですが」
タズ「ここまで露骨だとなぁ、あっ」
シンがいきなり項垂れているアスランの背後に忍び寄る。
コール「シンがアスランを奇襲か?」
タズ「どんなルールでも勝ちたいのかシンは?」
アスランの体に腕を回してロープへと押し付け、反動でバック・ローリングクラッチをかけるかと
思われたシンだが、最後まで回転せず自分の肩をマットにつけたまま。
カウント2で慌ててシンの上から飛びのくアスラン。
アスラン「シン、何をするっ!」
シン「何をするって、試合だろ」
アスラン「お前、今わざと負けようと…」
シン「言いがかりはやめてくださいよ」
言いつつ今度はアスランに前から掴みかかり、ロックアップからモンキーフリップ…と見せかけて
やはり自分の肩をつけたまま止まるシン。
再びカウント2で飛びのくアスラン。
アスラン「お前っ、卑怯だぞっ」
シン「さあ、何のことだか…」
240 名前: スーパーショー二日目 [sage] 投稿日: 2005/12/25(日) 03:12:47 ID:???
憤怒の表情を浮かべていたアスランだが何かを思い立つ。、
いきなりシンに肩タックルを浴びせた…と思いきや当るか当たらないかのところでもんどりうって
倒れると大の字に寝転ぶ。
アスラン「レフェリー、俺はもう立てない、ダウンカウントを」
キオーダ「はぁ?」
シン「あっ、汚えぞっ」
シンも同じく大の字になる。
キオーダは呆れ顔で、カウントは取らない。
アスラン「くっ」
シン「ちっ」
立ち上がろうとした二人だが、ほぼ同時に何かを思い立つ。
パンパンと、何もされてないのにマットをタップしてギブアップの意志を表明する二人。
コール「ぷっ、し、失礼しましたっ、しかしこの試合、実況は非情に困な…くくくくくっ」
タズ「わははははっ、こんな笑えるHIC戦は初めてだぜっ