08/11/30 02:35:49
自室でステラがニコニコしながら、包みを開いている。
目敏く見つけるミリアリア「あら、カワイイ。飛び出す絵本なの？」
「ああ、子供用のアドベントカレンダーじゃない。
多分キャンディやチョコレートが入っているやつね」チラリと見るフレイ。
「ナタル先生に貰ったの。明日から毎日一つずつ開けなさいって」
「へえ、いいな。なんでステラに？」
お菓子入りと聞き、興味を持つカガリ。
「この前クリスマスをしたことがないって言ったからだと思う」
一同「え……クリスマスしたことないの？」
「誰かの誕生日でしょ？ステラの施設は誕生日が判らない子が多かったから、
クリスマスに全員のお誕生会をやってたの」
「そうか。そういえばもともとはクリスマスって宗教行事だ。
公の施設だったら特定の宗教に関与してはいけないんだ」
眉間に皺を寄せ、珍しく時期元首らしいことを言うカガリ。
「ねぇ、だったら今度の休暇はうちにこない？毎年ツリーくらいは飾るのよ」
と誘うミリアリア。
「あら、家だったら本物のホワイトクリスマスになるかもしれないわよ？」
負けじとフレイ。
「オーブは南半球だからイメージが違うかも知れないけど、御馳走作ってもらうぞ？」
「ありがとう。でも施設は１８才までだから、今年が最後の合同お誕生会なの」
にっこり断るステラ。
「そっか、施設の仲間って兄妹みたいなものなんだな」こくこく頷くカガリ。
「ねぇ、じゃあここでクリスマス会をしましょうよ。終業式の後に」
「いいんじゃない？先生方に頼んでみる」
フレイの思いつきにミリアリアが立ち上がった。