08/05/18 02:24:15
ソレスタルビーイングの所有するMSガンダム、現在確認されているのは7機であり、その武装の内容も性格もそれぞれが違う。
そして、今まで彼らの武力介入により得たこの7機のデータに目を通し、私は冗談半分で自称AEUのエースに質問を投げかける。もし、この4機のガンダムの中で、どの機体になら勝てるか?…と。
するとエースは迷わず緑色の機体を指す。理由は簡単だ、見た目も武装も地味過ぎて『恐怖を覚えない』…からだそうだ。
恐怖を覚えない…
間違いではない、だが私の中では少し意味合いが違う。データによればこの機体は狙撃機能を有し、敵武装の射程外より高威力高精度の粒子ビームによる射撃を得意とするらしい。
つまり、こちらが認知する前に身を射ぬかれ生を絶たれるのだから『恐怖を覚えない』のではなく『恐怖を覚えさせてくれない』と言った方がしっくりくる。
だが、逆にこの機体の性格を知り戦場に出向けば今度は狙撃に対する恐怖が芽生える。最早これは体を拘束された状態で後頭部に銃口を突き付けられているようなもの…これ以上の恐怖はない、まさに悪夢としか言えようがないだろう。
ユニオンのあるパイロットがこの機体を指し『眠り姫』と呼んだらしいが、私からしてみれば人に恐怖と悪夢を見せる夢魔『ナイトメア』と呼ばざるをえない。
そして、そのナイトメアが今私が乗る艦のすぐ目の前に居る、しかもデータに無い悪魔のような火力を有した装備を着けてだ。
普段はけして姿を見せぬ夢魔が今度は姿を現し私の眉間に銃口をつきつける…恐怖…そしてこの上ない絶望…。
時間にしてみれば数秒だろう、だが私にとっては果てしなく続く絶望とゆう名の悪夢…私はこの先忘れはしない、この機体が我が心に刻んだ悪夢を『ナイトメア』の名と共に。
カティ・マネキン
カティ「ちなみ、その時にオシッコちびって周囲の者達にバレないかと恐怖したのは内緒の話しだ(* ̄ー ̄)」ドキドキ