シンをワンピースの世界に放り込んでみる・七人目at SHAR
シンをワンピースの世界に放り込んでみる・七人目 - 暇つぶし2ch191:通常の名無しさんの3倍
08/02/18 18:48:28
最近投下がなくてさみしいな

192:通常の名無しさんの3倍
08/02/19 05:48:18
>>191
君が書けばおk

193:通常の名無しさんの3倍
08/02/19 15:59:35 sATLXogG
保守保守

194:通常の名無しさんの3倍
08/02/19 16:38:42
>>1って、ドレル・ロナとか好きそう

195:8
08/02/19 19:01:50
ちょっと投下


「できたぞ!海賊旗!!」

ペンキまみれのルフィが旗を広げた。それはとてもドクロとは呼べない様なヘタクソな絵だった。

「こいつ、絵心ってやつがねぇんだな」
「これはこれで芸術なのかしら」
「まあ、ある意味では恐怖だろうが・・・」
「ルフィ、絵うまーい!」
「だろ!だろ!そう思うよな!」

一部を除き不評だったので、代わりにウソップが描くことになった。

「「なんでマーク変わってんだよ」」

ウソップのマークになったりしてしっかり突っ込まれてたが、絵は非常にうまく、ルフィとは比べようもなかった。

「うはっ!いいな!あと帆にも描こう!」

その後、数時間かけてマストの帆にも海賊旗を描かれ、旗は全て麦わら帽子のドクロに取り替えられた。
この瞬間こそ、海賊船"ゴーイングメリー号"の誕生の時であった。

196:8
08/02/19 19:08:30
クリーク編がんばります
ところで>>191さん、気楽に投下してみませんか?
ここはいつでも大歓迎ですよ?

197:通常の名無しさんの3倍
08/02/20 10:39:52
8氏GJ!
確かにステラとルフィの感性は似てそうだ。

198:通常の名無しさんの3倍
08/02/23 11:02:48
保守

199:通常の名無しさんの3倍
08/02/23 20:08:35
結構前に考えたことはあったけど
CE組がアルター使いみたくなったから自重した。

200:通常の名無しさんの3倍
08/02/23 23:58:48
保守

201:8
08/02/24 13:49:37
ステラの人です。投下


ある日のローグタウン3


とある町の雨が降った日――
ある店で空を見上げてたたずんでいるアスカ・シン(軍曹)。彼は左手に傘、右手にビニール袋を持っていた。

「はぁ……、ホントに降ってくるとはな」

   ・   ・   ・
3日前―
シンの部屋に酔っ払った将校が入ってきた。何の用かと思ったシンだが、あろう事か将校はシンの部屋で暴れだしたのだ。
当然キれたシンは、相手が自分の上官ということも忘れ、殴り飛ばした。将校はノびた。
翌日、シンは軍法会議にかけられた。罪状は上官暴行罪で、もちろん昨日の酔っ払い将校がかけたものだ。
色々議論があったが、最終的にはスモーカーの「酔っ払って他人の部屋で暴れたテメェが悪い」との一言を将校に言い渡した。
結果、今日、シンの無罪と、将校の降格と謹慎によって会議は終了した。後で知った事だが、その将校は反抗ばかりするシンが前から気に入らなかったらしい。

その後、3日ぶりに戻った自分の部屋がものの見事に散らかっていて、様々なものが壊されていた。とりあえず掃除して、使えない物は買いに行く事にした。
インクは全部こぼれていて、ペンは折られて、紙もほとんど破られていた。基地で買おうとしたが、全て品切れだったので、近くの文房具店に買いに行くことになった。
その際、たしぎがシンに傘を渡してくれた。

「はいこれ。帰りは雨が降るかもしれないから持って行きなさい」

   ・   ・   ・
―今に至る。

「……ったく、子供扱いすんなってのに……」

そうぼやきつつも、渡された傘を差して基地に帰っている途中、何かの店の入り口で雨宿りしている1人の少女が目に入った。
普段なら全く気にならないだろうが、この時だけは違った。
最初は自分の目を疑った。自分の目をこすってもう一度見た。それでもまだ信じられない。
なぜなら、その少女は―

「マ………ユ……?」

―自分の唯一の実妹であり、戦争で死に別れたはずの、マユ・アスカと顔が全く同じだったから。

202:8
08/02/24 13:49:57
自分よりも年下の外見、亜麻色の長い髪、大きな瞳の少女が、シンの目の前で立っていた。
自分が、兄である自分が、マユの事を見間違えるはずがない。
しかし、マユはシンが前いたC.E.の世界のオーブで死んでいる。自分のこの目で確かめたのだから間違いない。
自分の様にこっちの世界に飛ばされたのなら納得がいくが、あの無残な死体を自分の目に焼き付けている。生存などあり得ない。
―じゃあ、この子は……!?
シンは意を決して、少女に声をかけてみた。

「マユ……マユなのか!?」

少女はこちらを振り返り、こう返してきた。

「マユ……?違うわ。私はミラっていうのよ」

シンは理解し、そして落胆した。

「やっぱ、そんなオチかよ……」

失われた生命が生き返るなどあり得ない。この子はマユによく似ているが全くの赤の他人だ。当たり前のことである。
世界には同じ顔の人間が2,3人いると聞くが、ここまで似た子がいるとは。そもそも世界自体が別物なのだが。
1人で落ち込んでいると、ミラと名乗る少女がシンに声をかけてきた。

「お兄さん、もしかしてあの紅服の海兵さん?」
「…あ、あぁ……そうだけど」
「そうなんですかー!1度会ってみたかったんです!」
「???」

訳がわからず慌てるシンを無視してミラはしゃべり続ける。

「この前、大きな斧を持った大きくて怖そうな海賊を倒してくれましたよね」
「え? それって"猪殺しのデニー"のことか?」
「えぇっとそうそう! そんな感じの名前の海賊です!」

シンが海軍に入隊してからいくらかの海賊を撃退してきたが、斧を持った海賊は、確か"猪殺しのデニー"しかいない。
最も、小物退治を任されたダルさと、仕事を終えた後たしぎがおごってくれた事しか覚えていないが。
それに、この子は顔だけでなく、声もマユそっくりだ。まるで本物のマユと会話している錯覚に陥りそうになる。


203:8
08/02/24 13:50:48
「もしあの時来てくれなかったら、ウチの家族皆殺されていました!ありがとうございます!」
「あ、あのさ、ちょっと敬語やめてくれないか?」
「どうしてですか?」
「いや、君がオレの妹にすごくそっくりで、変な気分になる」
「ふぅーーん……じゃあ素で話すね。それと、私ってそんなにあなたの妹さんに似てるの?」
「あぁ。瓜二つだ。見た目だけじゃなくって声もな」

それからしばらく、シンはミラと他愛のない話をした。妹とこうして会話したことを思い出しながら。

「で、いきなり雨が降ってきたから、ここで雨宿りしているわけだ」
「うん……」
「そうか……じゃあオレの傘を貸してやるよ」
「え、いいの!?」
「いいよ。明日海軍基地に届けてくれ。『赤い服の海兵から借りたので返しに来た』って言えばいいさ」

そう言ってシンはミラに傘を差し出した。ミラは笑みを浮かべた。

「それじゃあさようなら。私の家族を守ってくれたことと、傘のこと、ありがとーーーー!」

ミラはそう叫んで去っていった。しばらくして姿が見えなくなった。

「ありがとう…………か」

シンは呟いた。よく考えたら賞賛されたことや褒められたことは何度もあったが、直に感謝されたのは初めてだった。
つまり、「よくやった」といわれても「ありがとう」とは言われたことがない。最も、感謝されるためにやってる訳ではないのだから考えたこともなかったが。
そして同時に、自分は彼女とその家族を『守れた』ということに実感がもてた。
あの少女を守れたと思うと、かつて守れなかったマユ、ステラの分、達成感が込み上げてくる。
―そうだ、今のオレには大切なものを守れるだけの力があるんだ!―
今まで目標も信念もろくに見いだせなかった毎日が突然色鮮やかに映った。はからずしも1人の少女との出会いと言葉によって。

その後、びしょ濡れになりながら走って帰り、たしぎには怒られた。



204:8
08/02/24 13:51:12
   ・   ・   ・
次の日の早朝―
5:00頃になるころ、スモーカーは着替え部屋を出ると、外から掛け声が聞こえてくる。
気になったのでいってみると、シンが上半身裸で大剣を素振りしている。

「シンじゃねえか。何をやっている」
「何って、見ての通り自手練ですが、大佐」

スモーカーは目を見開いた。同時に耳を疑った。

「一体どういう風の吹き回しだ」
「別に。ただこれからはもっと頑張りたくなっただけのことですよ」

スモーカーは驚いたが、シンの眼には気合がこもっていたので、深く検索はしなかった。

「何があったのかしらねぇが、そいつは本気とみていいんだな?」
「えぇ。その内オレが大佐も背中を守ってやりますよ」

スモーカーは楽しそうに―本当に心の底から楽しそうに―笑った。そして背中の大刀を手に取った。

「久々にオレが稽古つけてやる。手加減しねえから思いっきりこい!!」
「はい! よろしくお願いします!!」

稽古は5時間続いたそうだ。
その後、シンは完膚なきまでにボコボコにされて医務室送りになったが、シンの表情は満足そうだった。

―大切な人達を、今度こそ守ってやる!!―

205:8
08/02/24 13:52:59
投下終了
こういうのが書きたかったんです、シンの話は
さてクリーク編がんばるか

206:通常の名無しさんの3倍
08/02/27 00:44:54
やる気になったな、シン。GJ

207:通常の名無しさんの3倍
08/02/27 16:58:02 9LN8Gbw8
GJ!

208:通常の名無しさんの3倍
08/03/01 19:07:29
保守

209:通常の名無しさんの3倍
08/03/03 20:03:07
保守

210:通常の名無しさんの3倍
08/03/04 21:50:52
ほしゅうぅぅぅぅ

211:通常の名無しさんの3倍
08/03/08 00:13:57
保守


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