機動戦士アッガイSEED ASTRAYat SHAR
機動戦士アッガイSEED ASTRAY - 暇つぶし2ch500:通常の名無しさんの3倍
08/02/15 08:18:39
烈先生逃げてぇえ
そいつヤバイぃい

501:通常の名無しさんの3倍
08/02/15 10:59:15
なんかもう黄金聖闘士が弱々しくて泣ける
もっと踏ん張れよ

502:通常の名無しさんの3倍
08/02/15 23:48:23
エルシド
「まだ終わらんよ」

503:通常の名無しさんの3倍
08/02/16 11:06:05
徳川「烈がやられてもまだまだ後に控えとるわい」

504:通常の名無しさんの3倍
08/02/16 16:44:10
本部「そろそろ出番でつか?」

505:通常の名無しさんの3倍
08/02/16 21:26:07
愚地独歩がこっちをじっと見ている
どうしますか

506:通常の名無しさんの3倍
08/02/17 13:33:03
アッガイ

507:通常の名無しさんの3倍
08/02/17 19:34:57
麻翁氏支援

508:通常の名無しさんの3倍
08/02/18 07:49:02
ジャスティストライアングル!

509:通常の名無しさんの3倍
08/02/18 14:53:05
アッガイある限りこのスレは不滅だ

510:通常の名無しさんの3倍
08/02/18 17:22:00
ところでおまいら、今の鬼太郎のネコ娘はアリか?

511:通常の名無しさんの3倍
08/02/18 17:36:44
いや、ネコ娘はまだしも、ろく子ねえさんが…
首引っ込めていたらちょっと顔色が悪いただの男運がないねえちゃんじゃねーか

512:通常の名無しさんの3倍
08/02/19 01:52:54
河童の三平と鬼太郎は漫画版でガチだろ
どうしてもアニメだっつーなら悪魔くんの第十使徒の鳥乙女だろうがJK

513:通常の名無しさんの3倍
08/02/19 08:15:11
水木顔してないよ
ネコちゃんとろく子さん

514:通常の名無しさんの3倍
08/02/19 16:17:15
水木作品といえば戦争モノ
総員玉砕せよと昭和史だろう


あっでも新撰組の近藤勇のやつも好きだけどな
フハッ

515:通常の名無しさんの3倍
08/02/20 02:21:37
これで次の大戦に水木しげるネタがくると思う人

ノシ

516:通常の名無しさんの3倍
08/02/20 07:46:39
今の鬼太郎に夢子ちゃんでないかな
で、今のネコと修羅場

517:通常の名無しさんの3倍
08/02/20 15:38:17
ビビビビビ

ビン

518:通常の名無しさんの3倍
08/02/21 08:44:26
ノシ

519:通常の名無しさんの3倍
08/02/21 15:24:02
おい! どこ行くんだ?

520:通常の名無しさんの3倍
08/02/21 17:38:14
俺のスタンドはミラクルガール
近接パワー型のくせに自意識がある
見た目ロリっ子だが声は大塚明夫

521:通常の名無しさんの3倍
08/02/21 18:16:43
ルイスにエルシドの小宇宙を分けてあげたい俺山羊座

522:通常の名無しさんの3倍
08/02/22 01:27:38
         >ーヽィ
        イ从l^ヽ l  だれかおいらを基地まで送っておくれ
        ノ从Д`bレ お土産ももたせてね(はぁと
         /   /⌒ヽ
      _/⌒/⌒/ / |__
     / (つ /_/ /\ |  /\
   /  (_____/  ヽ/   \
  /| ̄ ̄         ̄ ̄|\   /
/  |             |  \/
    |             |/
コーラサワー・みかん・センチメンタリズム・ドーナツ・ミルク
イナクト・エリンギ・フラッグ・しんぼっぼ・神作画・アニメディア・三間音監
落合監督の背番号66が入ったガンダムエクシア

523:通常の名無しさんの3倍
08/02/22 01:29:57
         >ーヽィ
        イ从l^ヽ l  だれかおいらを基地まで送っておくれ
        ノ从Д`bレ お土産ももたせてね(はぁと
         /   /⌒ヽ
      _/⌒/⌒/ / |__
     / (つ /_/ /\ |  /\
   /  (_____/  ヽ/   \
  /| ̄ ̄         ̄ ̄|\   /
/  |             |  \/
    |             |/
コーラサワー・みかん・センチメンタリズム・ドーナツ・ミルク
イナクト・エリンギ・フラッグ・しんぼっぼ・神作画・アニメディア・三間音監
落合監督の背番号66が入ったガンダムエクシア・アッガイ

524:通常の名無しさんの3倍
08/02/22 07:53:12
つ 蟹座の黄金聖衣

525:通常の名無しさんの3倍
08/02/22 10:01:13
烈先生、敗北!

526:通常の名無しさんの3倍
08/02/22 17:39:46
で、ピクルは先生を食べるのか?

527:通常の名無しさんの3倍
08/02/22 17:54:45
とりあえずコーラさんをとっととコーラスレに送り返せよw

528:通常の名無しさんの3倍
08/02/22 23:36:19
それじゃあスーパーカセットビジョンでもあげて送り返してくるか

529:通常の名無しさんの3倍
08/02/23 09:13:34
一時期は毎日投下があったのに

530:通常の名無しさんの3倍
08/02/23 12:19:13
あまり無理を言ってはいけないよ

531:通常の名無しさんの3倍
08/02/23 12:52:34
現役の作家さんが一人だけになっちゃったからねぇ。
複数の連載が平行していた頃に比べれば、そりゃ投下が減るだろう。

532:通常の名無しさんの3倍
08/02/23 15:18:46
一人ではない
二人だ

533:通常の名無しさんの3倍
08/02/23 16:21:46
アッガイマイスターは独りじゃあ無い!

534:通常の名無しさんの3倍
08/02/23 19:23:20
きぬええええ

535:赤鼻 ◆tYeCD1/4iQ
08/02/24 02:55:19
ちょっと仕事が……

頑張ります

536:通常の名無しさんの3倍
08/02/24 13:33:59
お忙しいとこ乙かれさま
気長に待ってるアッガイ

537:通常の名無しさんの3倍
08/02/25 02:30:04
何かネタ↓

538:通常の名無しさんの3倍
08/02/25 12:48:01
俺達、参上!
クライマックス刑事見てえ


539:通常の名無しさんの3倍
08/02/26 01:20:20
過疎ったな…

540:通常の名無しさんの3倍
08/02/26 14:05:54
ドラえもん長編は宇宙開拓史が大好きです

541:通常の名無しさんの3倍
08/02/26 20:06:28
俺は海底奇岩城かな

542:通常の名無しさんの3倍
08/02/26 22:20:50
ドラえもんがアークエンジェルと協力して、アッガイに守られた伝説のどら焼きをさがすアレか

543:赤鼻 ◆tYeCD1/4iQ
08/02/26 23:41:46
 比翼連理、という言葉がある。
比翼の鳥連理の枝、という言葉を四文字熟語として短縮したものだが、
男女の愛情が深く、互いに離れがたい程仲が良いことを意味する。
 さて、この世界でこの言葉が当てはまるペアはいるか否か。
答は、応でもあり否でもある。
ラクスとキラ、マリューとムネオ、カガリとアスラン等々、キョーレツな男女コンビが揃ってはいるが、
さて深い情愛で結ばれているかと言えば、首を捻らざるを得ない。
比翼連理というからには、常に寄り添って、同じ速度で未来へと歩みを進めるものだが、
これらのコンビはどちらかというと女性側が男性側に首に縄つけて引っ張っていく繋がりだからである。
片方が脱落したらその瞬間、もう片方も共に落ちるのが魂レベルのくっつきあいだとすれば、
この女性陣は共に落ちるどころか無理矢理にでも引き摺り上げかねないパワーを持っている。
ミリアリアにしてもフレイにしても、トールとサイは間違いなく引っ張られる側であり、
まだ公認はいないとはいえ、シンに繋がりがある女性もメイリンを除けばひたすらマイペース揃いのツワモノばかり。
デュランダルとタリアは一見デュランダルの方に主導権があるように見えるが、
これも独走気配がある男性を母性でバックアップしているみたいなもので、
結局のところ手綱を握っている(握らざるを得ない)のはタリアだったりする。
 とかく、女性が強いのが不変なる法則であるのだが、
特にこの世界ではそれが強い傾向にあるらしい。
ここで男性陣が揃って反抗の意思でも示せばあるいは関係に変化が訪れるのかもしれないが、
残念ながら面々揃ってそんな考えなどまったくない。
オスとしてそれでいいのか、という気にもなるが、
実際女性側が強力過ぎるので、逆らったところで即刻鎮圧厳罰注意を食らうわけで、ある意味賢い、と言えなくもない。
もしかしたら、これがこの世界の新しい比翼連理のカタチなのかもしれない。

 そして今、世界最強コンビが、他所の次元からやってきたイタズラクジラのちょっかいで、強制的に袂を分かつことになった。
それがラクス側に、もしくはキラ側にどのような影響を与えるのか、どちらがより深い傷を負うか、
はたまたちょっかいかけたクジラが手痛いしっぺ返しを食らうのか。
現時点では、それは全く闇の中、である。



544:赤鼻 ◆tYeCD1/4iQ
08/02/26 23:42:31
「とりあえず、貴女のことは何と呼べばよろしいかしら」
「私も本体の分身の一つである以上、『エビデンス』が一応呼び名ということになると思いますけど……」
 ラクスは形の良い顎に手を当てると、考え込んだ。
彼女にとってエビデンスと言えばあの羽つきクジラの化石であり、人の名ではない。
さりとて、全く違う呼び方をするというのも、それはそれで面倒ではあった。
何よりあのムカツク本体クジラも『エビデンス』であるならば、
こちらの自称エビデンスに罪はなけれど、ちょっとは違って呼びたくなるではないか。
「名前は個体判別の手段のひとつとはいえ、この世界では大事なもの。よろしければ、ラクス様が考えて下さい」
「私が、ねえ……」
 ラクスはさらに考え込んだ。
彼女にして、まさか自分が子供を作る前に他人の名付け役になるとは思ってもみない事態であった。
犬や猫とは訳が違う、何しろ他所の世界からやってきた知的生命体なのだ。
「エビ、とかどうだ」
「安直だな。短縮するならいっそデンとか」
「焼き肉屋じゃあるまいし」
「デンスケとか」
「女性なんだから」
「デン、デン、デンデンデデンデン」
「それは武勇伝」
「逆から呼んでスンデビエ」
「なんかアフリカかどっかの国のマラソン選手にいそうだな、それ」
「貴方達、ちょっと黙っていらっしゃい」
 好き勝手ほざくヨウラン、ヴィーノ、ルナマリア、シンに突っ込むラクス。
なおメイリンは空気を読んで黙ってます。
「ああもう、外野がうるさいからとっとと決めますわ」
 ビシリ、とラクスは掌で机を叩いた。
何となく、怪獣映画で「馬鹿も休み休み言いたまえ」と主人公達を叱る自衛隊のお偉いさんに姿が被る。
「エデン、これで決定です」
「エデン……?」
 その言葉を聞いて、シン達の脳裏に浮かぶものは。
「カップヌードルか?」
「FREEDOMだね」
「……何故エデンの園が出てこないんですの」
 シン達が想像したのは日清食品のカップヌードルのCM『FREEDOM』に登場する月の国『EDEN』であり、
ラクスが頭に描いたのはそのEDENの言わば元ネタである旧約聖書・創世記に登場する理想郷のエデンの園のこと。
なお、アダムとイヴが食べてしまった知恵の実がなっている樹があるのも、エデンの園である。
ついでに言っとけばエデンには生命の樹というのもあり、
これはセフィロトの樹としてエヴァンゲリオンのOPなどに使われたので知っている人もいることだろう。
「エビデンスからビとスを取り払ってエデン、神秘的でもあるし、丁度よろしいでしょう」
「えー、それだったらデンスケの方がいいなあ」
「……ルナマリアさん、この前髪変色のお方を折檻しても結構ですわよ」
「はーい」
「うわわわ、ごめんなさいごめんなさいもう文句言いませんいい子にします」
 ラクスにギロリと睨まれて、ヴィーノちょっと涙目。
蛇に睨まれた蛙と言うか、キングコブラに睨まれたトノサマガエルと言うか。
下手にラクスに茶々を入れると痛い目にあうので、泣いて謝っとく方が賢明ではある。
ラクスに言われて条件反射的にルナマリアがフォークを逆手に握っているが、
ヴィーノが謝らなければアブドーラ・ザ・ブッチャーばりにその額にフォークを突きたてていたかもしれない。

545:赤鼻 ◆tYeCD1/4iQ
08/02/26 23:44:30
「エデン、か……」
 シンは小さく、だがしっかりと頷いた。
ラクスのことは決して好意的に捉えてない彼だが、
この命名に関しては妙に反発を感じなかった。
赤銅色の滑らかな肌、純度の高い青玉のように美しい瞳、砂金をまぶしたかの如く光受けて輝く金の髪。
そして全身から漂わせる、神秘的な香り。
エデンという呼び方は、実に相応しいものに、彼は思えたのだ。
「……シン」
「おーい、シンー」
「え? あ、な、何? メイリン、ルナ」
「別に……」
「へへーん、デンちゃんに見とれてんじゃないよー。鼻の下のばしちゃってさー」
「なっ、ち、違うって!」
 そっぽを向くメイリン、ニタニタ笑いながら人差し指で突いてくるルナマリア。
シン、結構図星だけに否定の言葉もちょっと歯切れが悪い。
しかしルナマリア、ラクスがエデンと決めたにも関わらずデンちゃん呼ばわり。
天然さんには自分ルール以外は適用されないといういい見本である。
「ありがとうございます、ラクス様。では、これからはエデンとお呼び下さい」
「ええ、ではエデンさん、よろしくお願いいたしますわね」
「エデンで結構です、ラクス様」
「いいえ、こうして知り合った以上、呼び捨てになど出来ませんわ」
 この辺り、ラクスも自覚していないであろうが、彼女の心理の底が少し見え隠れしている。
彼女が親しい仲でさん付け、もしくは役職名を付けずに呼び捨てにするのは、
実父であるシーゲルを除けば、かつての許嫁であるアスランと、現在のパートナーであるキラだけ。
つまり、父以外ではこの二人にのみ、彼女は本当に心を許しているとも考えられるのだ。
「では、まずどう動いたらよろしいのでしょう?」
「え?」
「だから、あの憎たらしいクジラ娘の鼻をあかすために、どのように具体的に動けば……」
「えーと……」
 沈黙がラクスとエデン、そしてシン達の上にふんわりと伸しかかってきた。
三十秒、一分、一分半、時間が進むにつれ、それは徐々に気まずいものへと変わっていく。
そして。
「――ぐう」
「……何? 今の」
「腹の虫?」
 そう、それは確かにお腹の鳴る音だった。
「誰だよ」
 シンはぐるりと面々の顔を見回した。
すると、その中に頬を染めて俯く者が一名。
「……エデン?」
「は、はい」
「君、なのか?」
「……はい」
 エデンこと自称エビデンス、消え入りそうな声でシンに答える。
「神様でも腹って減るんだな」
 変な感心の仕方をするシン。
しかし、伝承されるあらゆる神話、宗教の神様方は結構肉食ったり酒飲んだりしてるので、
これはシンの方が勉強不足であるとも言える(そもそも神様だって人間が考え出したものだから、人間らしいっちゃらしいのだ)。

546:赤鼻 ◆tYeCD1/4iQ
08/02/26 23:46:04
「わ、私は神様じゃないです……。そ、それに、生命体である以上活動を維持するためにエネルギーが必要になるので……」
「で、何か食べたい、と?」
「あの、その、私は分身で本体なら食事摂取ではなく様々な方法で、例えば別次元からパワーを……」
「あー、もういいもういい。とにかく腹が空いたんだろ? で、食べたいんだよな?」
「……はい」
 ますます縮こまるエデン。
その仕草に、どこか微笑ましいものをシンは感じた。
そしてそれは、ラクスも同様だった。
くそ生意気だった本体に比べて、何なのだこの愛らしさは。
「じゃあ、せっかくですから私が腕にヨリをかけて何か作りますわ。もちろん、皆さんの分も」
「え? ラ、ラクス様料理出来るんですか?」
「ルナマリアさん、この後ろ髪ハネッ返りの方をお好きに――」
「うわあわわわ、ごめんなさいごめんなさい、わかりましたわかりました」
 先程のヴィーノに続き、ヨウランもラクスに全面降伏。
だから下手に突っ込んだらダメだってのに。
「あ、ラクス様! 私も手伝う手伝う! ほら、メイリンも一緒にラクス様と料理しよ!」
「え、わ、私も?」
「あったり前じゃない、ラクス様に一人でご飯作らせるわけにいかないでしょ? 男性陣は役に立たないしさ」
 ごもっとも、とばかりに頷くシン、ヨウラン、ヴィーノ。
今時、男も料理が出来ないと嫁の来てもないはずだが、
まあこの三人まだ若いし将来に期待ということで。
「じゃ、じゃあ私も」
 腰を浮かしかけたエデンだったが、これはルナマリアが手で制する。
「ダーメ、デンちゃんは言わば主賓なんだから、それこそデーンとソファに構えてて!」
「お姉ちゃん、オヤジギャグ……」
 まあ、主賓も何も異世界の生き物であるエデンに人間の料理が作れるとも思えないわけで。
それにデパートからこっち、ドジっ娘属性をさんざんっぱら見せつけられているので、
迂闊に包丁なんぞ持たせたらそれこそ指を切る程度で済むかどうかわからない。
ルナマリア、密かにナイスな行動ではある。
「あらあらまあまあ、それじゃ、ルナマリアさんとメイリンさんは厨房までお願い出来ますかしら?」
「もっちろん! 泥船に乗ったつもりで何でも頼ってね、ラクス様!」
「泥船じゃダメでしょ、お姉ちゃん」
 がやがやと賑やかに席を立つ三人娘。
これだけ見ていると、歳相応の交流に見える。
「……」
 ラクス、ルナマリア、メイリンがドアの向こうに消えた後、シンはそっとエデンの顔に視線を走らせた。
エデンは、まだ恥ずかしげに下を向いていた。
「しかし、なあ」
 シンは思った。
まさか、腹ペコ属性まであるとは、と。
「ぐう」
 エデンの二度目の腹の虫が、慎ましやかにシンの耳に届いてきた――




 次回に続くッガイ。
デンでいいと思ったけど、心の中に住む中学二年生がエデンにしてしまいました。

547:通常の名無しさんの3倍
08/02/27 07:54:14
エデン…この胸のときめきは…萌え?
でもルナマリアさんにはデンちゃんには通していただきたい
あと、議長側からはもっと変な言い方

548:通常の名無しさんの3倍
08/02/27 11:05:17
そういえば保管庫も長い間未更新だが、麻翁氏は壮健だろうか・・・心配だ

549:通常の名無しさんの3倍
08/02/27 17:35:29
やっぱりラクスとルナがいるとにぎやかだなあ

550:通常の名無しさんの3倍
08/02/27 19:07:04
命名 エデン
付加属性 はらぺこ

俺達はとんでもない怪物の生誕を目の当たりにしているのかもしれん

ところでデンちゃんに毒なんて盛るなよメイリン

551:通常の名無しさんの3倍
08/02/27 19:20:32
エビデンスからデとンを取り払ってエビス、神秘的でry

552:通常の名無しさんの3倍
08/02/27 20:44:32
まあ、それはラクスにつくというクルーゼに言ってもらおう
ムネオ辺りは誰でもお嬢ちゃんだろうし

553:通常の名無しさんの3倍
08/02/28 00:14:01
エデン、いいじゃないですか
無神論者ばかりのくせに、神話とか宗教とかから名称持ってくる種っぼさがあるし
女帝に礼を尽くす女神様に、ラクスもデンスケとは言うまい
まあ、エビはかっぱえびせんとかよぶかもな

554:通常の名無しさんの3倍
08/02/28 00:26:36
>>552
“エビ”スと来るなら議長側のクジラだろ

555:通常の名無しさんの3倍
08/02/28 00:40:44
     

556:通常の名無しさんの3倍
08/02/28 11:04:46
真と分身のエビデンス、声はどんなイメージだ

557:通常の名無しさんの3倍
08/02/28 17:27:06
エビちゃん=桑島法子A
デンちゃん=桑島法子B

558:通常の名無しさんの3倍
08/02/28 18:15:06
スレ住人の年齢からするとタイムリーなのは





もしかして林○め○みか

559:通常の名無しさんの3倍
08/02/28 18:57:49
エビちゃん=やらしい井○喜○子
デンちゃん=女神様な○上○久子

560:通常の名無しさんの3倍
08/02/29 08:14:51
クジラだからくじら

561:通常の名無しさんの3倍
08/02/29 11:33:01
そもそも最近はガンダム以外にアヌメ見てないから誰が今旬な声優なのかわからん
スメラギがカントリーロードの人だとついこの前知って驚いたくらいだし

562:通常の名無しさんの3倍
08/02/29 17:28:34
当時リアル小学生だったアルの中の人が、今は三十路でミハ兄の中の人だからなあ

563:通常の名無しさんの3倍
08/02/29 18:08:51
れっ、烈先生ェ――――ッ!

564:通常の名無しさんの3倍
08/02/29 20:45:53
大丈夫!
山羊座の人みたいに小宇宙カリバーが使えるようになるよ

565:通常の名無しさんの3倍
08/02/29 22:47:46
羽クジラに頼んで烈先生の足を治してもらいてぇ…

566:通常の名無しさんの3倍
08/03/01 10:34:38
もういっそ烈海王先生を仲間にしちゃえよエビデンス

567:通常の名無しさんの3倍
08/03/01 14:12:16
で、ラクスはエルシド先生仲間にして、次元の向こうのエビのパンツを斬ってもらう

568:通常の名無しさんの3倍
08/03/01 23:56:42
ついでに岩鬼も仲間にして悪球打ちを(ry

569:通常の名無しさんの3倍
08/03/02 00:19:32
さらにジャンを仲間にして、中華料理を(ry

570:通常の名無しさんの3倍
08/03/02 00:28:10
女子アナを生放送中犯した悲しいほどの野生のピクルだが
ラクスには困惑する
確かに下半身が反応する程のメスだ
しかしこの違和感は何なのだ?
自分とは…全く反対の存在?
これは…恐怖?

571:通常の名無しさんの3倍
08/03/02 09:09:17
宇宙クジラ vs イカ娘

572:通常の名無しさんの3倍
08/03/03 00:58:55
ピクルをびびらすなんてどれだけラクス

573:通常の名無しさんの3倍
08/03/03 17:28:09
戦記支援

574:通常の名無しさんの3倍
08/03/04 02:14:30
過疎

575:通常の名無しさんの3倍
08/03/04 12:06:41
チャンピオン臭はするがマガジンサンデージャンプはどうなのかね

576:通常の名無しさんの3倍
08/03/04 12:30:11
ヤッターマンにウラシマンがでてた

577:通常の名無しさんの3倍
08/03/04 17:29:13
ネオトキオ♪

578:通常の名無しさんの3倍
08/03/04 18:08:44
>>575
B.B.とかは好きだぜ?
コータローまかり通るは終わったのか?

579:通常の名無しさんの3倍
08/03/04 18:49:36
>>578
そうだなあ、この前じゃじゃグルでストライクイーグルが菊花賞を勝ったよ
鞍上は弓削で

580:通常の名無しさんの3倍
08/03/04 23:53:15
ちょうどバブルの境目にあったGS美神
後半のホディコン姿はさすがに痛々しいぜ

581:通常の名無しさんの3倍
08/03/05 00:00:06
未来横島が、現代美神&横島に会いに来たことがあったが、
未来横島がは2007年からきた

582:通常の名無しさんの3倍
08/03/05 11:27:03
過去の話か、すでに…

583:通常の名無しさんの3倍
08/03/05 12:42:01
変幻戦忍アスカ、ゴッドサイダー、ザ・モモタロウが好きでした

デルフィンがメキシコ時代、モモマスクを株っていたのは、遥か昔

584:通常の名無しさんの3倍
08/03/05 14:16:16
アッガイそのものがデザインされて三十年なんだからなあ

585:通常の名無しさんの3倍
08/03/05 18:27:25
既に過去になってしまった未来
2000年 セカンドインパクト
なんて思ってたら、いつの間にか2015年も過ぎていくんだろうな

586:通常の名無しさんの3倍
08/03/06 08:02:45
ヤッターマン(新)だからなあ、今
いや、旧作は俺もさすがに再放送だが

587:通常の名無しさんの3倍
08/03/07 01:01:19
麻翁氏お元気ですか
せめて一言なりともレスを

588:通常の名無しさんの3倍
08/03/07 10:38:57
全員烈先生に敬礼!

589:通常の名無しさんの3倍
08/03/07 17:43:26
その苦しみを誇ってください!
あなたは中華人民共和国のみならず、なぜかアッガイスレの宝です

590:赤鼻 ◆tYeCD1/4iQ
08/03/08 02:03:59
「さて、次の一手はどうするね? ズルズル」
 ギルバート・デュランダルはエアコンの風に長髪を少し靡かせながら、エビデンスに尋ねた。
なおズルズルというのは彼は風邪をひいているのではなく、ってこのボケは過去何度もしたから省略。
「喋りながら食べるの、お行儀悪いと思うけどね」
「これは失礼」
 デュランダルが先程から口に運んでいるもの、それは彼の大好物であるインスタントラーメン。
しかもただのインスタントラーメンではない。
マーシャン食品の「ジュピターラーメン・ニラチーズ餡子パイナップル味」といい、
発売直後から「何でこんなもん売り出したんや」とヒナンゴーゴー食らったシロモノなのである。
当然の如く店頭からは一週間で消えたが、
まぁ味覚は十人十色と言うか、熱烈なファンも存在し、
支持を受けて細々とながら生産ラインを維持しているのだ。
そして、デュランダルがこれを食べているということは、もちろん彼もこのラーメンのファンだったりするわけで。
これより先にチキンラーメンカレー味とサッポロ一番味噌ラーメンのチャンポン食いをしているはずなのだが、
さて、ラーメン好きは小池さんの例を見てもわかるようにイケる時は何杯でもイケるものらしい。
「いやあ、久しぶりだよこの味は。しかしさすが一流ホテル、ルームサービスにこのラーメンがあるとは」
「物凄くおぞましい色してるけどね」
「ふふふ、これがいいんだよ」
「……そう。同意しかねるけど、ま、個人の嗜好だからね」
 かくいうエビデンスも、バケツの如き巨大なカップに入ったパフェをパクついてたりなんかする。
ウルトラゴールデンストロベリーアッガイパフェという超特大パフェで、
使われているアイスクリームはハーゲン○ッツゴージャスバニラ業務用が3パック、
コーンフレークお徳用サイズ二箱、ロイヤルチョコレートソースと生クリームが二本、
バナナ10本、ポッキー50本、イチゴ20個、パイナップルまるまるひとつを使ったとんでもねー一品である。
ぶっちゃけ、普通の人間では半分も食えないゴージャスなパフェなのだが、
それを事も無げに、エビデンスは胃袋に収めていく。
さすが異界の生き物、と言っていいやら悪いやら。
「キラ・ヤマトとアスラン・ザラ、この世界で最強の二人を手駒に揃えて、まだ不満?」
「不満ということはないがね、ここまできたらもう一人も、と思うのが人というものじゃないかね?」
「ふふふ、足りることを知らず、か。いつか人類はその欲で身を滅ぼすかもね」
「そこまで大袈裟なものじゃあないさ。三人揃ったらいいな、というくらいのものでね」
 デュランダルが望む三人目の手駒、それは当然、シン・アスカのことを指す。
このC.E.世界において、まずパイロットの単純な技量を測れば、
キラ・ヤマト、アスラン・ザラ、そしてシン・アスカの名前が上がることになる。
ただ一人を決めろ、と言われたらほとんどの人が最高のコーディネイターであるキラの名前を推すだろうが、
上位三人に限れば、まあ順不同はあってもこの三名が選ばれるのはほぼ間違いないところである。
そりゃ中には殺しても死なないムネオとか、
ひたすらしつこい変態仮面の名前を出す人もいるかもしれないが、
まぁそういう奴はそれらの身内かもしくはひねくれ人間なので無視してよろし。
「シン・アスカって子?」
「そうだ、幸い彼はラクス・クラインにいい思いを持っていない」
「ふーん、そうなの」
「おや、知らなかったのかい」
「そのシンって子にあまり興味なかったからね、ボク」

591:赤鼻 ◆tYeCD1/4iQ
08/03/08 02:04:34
 最強パイロットの一角であるシンに真エビデンスがちょっかいかけなかったのは、もちろん理由がある。
それは、彼が常識を知る人間、言い方を変えれば常識に縛られている人間だからである。
どこか一本以上、ネジが吹っ飛んでいるような奴でないと、
エビデンスとしてもいじくり甲斐がないというわけだった。
「でも、今日はもう無理だよ。これ以上“力”は使えない」
「ふむ?」
「思ってた以上にこの二人の心を蹴飛ばすのに力を割いちゃったし」
 この二人ことキラとアスランは、デュランダルの背後でまるで格さん助さんのように佇んでいる。
ボーッと突っ立ってるわけではなく、これまたインスタントラーメンをすすっているのがちょっとマヌケではあるが。
立ち食いソバならぬ立ち食いラーメンというわけだが、
ちなみにキラはカップヌードルカレー味、アスランはシーフード味で、
味覚という点では議長に比べりゃまだしもマトモであると言えるだろうか。
対象が対象なんで、自慢になんぞなりゃしないが。
「ほう、そんなものか。ふむ」
「意外に二人の精神力が大きかったってのもあるよ、ちょっとナメてたかな」
 伊達に最強パイロットじゃないと言うか、それとも伊達にラクスとカガリとタッグ組んでないと言うべきか。
精神力、というのは側から見ても強さ大きさがわかりにくいチカラであるが、
何か山奥で修行している格闘家や一切の煩悩を断った宗教家とか、
そっちの方が精神力が強いかと思いきや、実はそうではないのがミソ。
痛いのを耐えれる、何ごとにも動じない……それは単に我慢強いだけの話。
祈れば実現する、氣をハチマキに通して相手の拳を斬る……これはもうエスパーの領域。
では、精神力とは一体何であるのか。
端的に言ってしまえば、魂を包むガワの分厚さ、とでも表現出来ようか。
物事をゴリ押すのは体力だけでは不可能、そこに心、魂の支えがないとまず最後まで寄り切れない。
さらにわかりやすく言うと、精神力の大きさは説得力の強さ、ということになるだろうか。
たまにいるであろう、理屈でも何でもなく、
問答無用で物事を解決してしまう強引さを持った島本和彦漫画的人間が(この世界だとラクス)。
どこまで自分の後に道を作れるか、それが精神の強さである、とまあここでは断言っぽいことをしておく。
ぽい、と言うのは正直逃げ道を作ってますが、何か?
ええ、当方精神力は強くありませんので。
つうかこれだけ陣営多視点ブツ切り形式で二年近くやってると、
正直過去に何を書いたかもう曖昧になってます。
「では彼はあきらめた方がいいと?」
「ここで手間隙かけてもね」
「ふむ……」
「まだボク達は具体的に動き出していないんだから、まず先に旗を上げるのも手だと思うけど」
 始めに声を上げろ、大義と兵はあとからついてくる……とは古の革命家の言葉だが、
真エビデンスがデュランダルにけしかけているのは、そういうことだった。
準備を入念にするのもいいが、逆に見ればそれは火が点く前のダイナマイト。
爆発する前に消火されては、何も世界に影響を及ぼせない。
準備運動をしっかりしても、海に飛び込まなければ意味がないのだ。
ならばいっそ、先に荒波にダイブして体を無理矢理慣らしていくのも手と言えば手ではあった。

592:赤鼻 ◆tYeCD1/4iQ
08/03/08 02:05:09
「そろそろ気付いたかね、政府も」
「もう少し時間がかかると思うけど」
「……ああ、ミーアとレイが帰ってきたらバレてしまうな」
 デュランダルは空になったラーメンのカップをテーブルに置くと、
壁にかかっている年代物の時計に目をやった。
彼が家を抜け出してから結構な時間が経っているが、
仕事で遅いと言っていたミーアはともかく、シンたちと出かけたレイが戻ってきているかどうかまではさすがにわからなかった。
「レイは私の甥のようなものだ。出来れば連れていきたいのだけどね」
「アナタの信奉者?」
「さて、それは穏やかでない表現だが、少なくとも信頼はされているとは思うが」
「大丈夫でしょ、そういう人間なら足蹴にしてもついてくるわよ」
 その通りであろう。
何しろデュランダル教の熱烈信徒な彼である。
ちなみに、同性愛的な要素は無い。
まぁフォモで片付けられたらそっちの方がよっぽど簡単でいいのだが。
「うむ……ではその辺りは」
「棒で門を叩きながら考えましょ。意外な味方がくっついてくるかもよ?」
「やれやれ、しかし何だね」
「ん?」
「ある意味、行き当たりばったりということかい、これは」
「ふふふ」
 行き当たりばったり、というデュランダルの言葉に、真エビデンスは微笑みを返した。
力をフルに使えば、もっとデュランダルに有利な状況を作り出せはするだろう。
だがそれでは、彼女自身がおもしろくない。
その場凌ぎとは言わないが、先が見えすぎない方が楽しいというものではないか。
ハナから大差がつくとわかっているゲームのどこにもスリルなんぞありはしない。
「さぁ、それじゃ行きましょうか。ね、あなた達」
「あらほら」
「さっさーい」
 アスランとキラのタイムボカン的返礼を聞きながら、エビデンスはグラスの底にスプーンを転がした。
デュランダルをチェスのキングに選んだからには、彼を主役に立てなければならない。
それに、予想外が過ぎて仮にこちらが不利になっても、その時は強引に纏めてしまえばいいだけのこと。
何より、今は足りないが、もともと自分は強大な力を持っているのだから。
「さぁ、命令はあなたが下さないとね」
「ふむ……」
 デュランダルは顎に手を当てると、一寸考え込んだ。
そして。
「では、宇宙港に行くとするかね」
「宇宙港?」
「アプリリウスの中では何かと制限がかかってしまうだろう。ならばいっそ、外に飛び出ればと思ったのだがね」
「オッケー」
 エビデンスはソファから身を起こした。
次いで、キラとアスランもラーメンをテーブルの上に置く。
デュランダルのそれと、並べるように。
「それでは出発するとしようか、新しい航海へ」
 デュランダルは歩きだした。
エビデンス、そしてキラとアスランを従えて。

593:赤鼻 ◆tYeCD1/4iQ
08/03/08 02:05:31
 次回に続くッガイ。
えーと、いつになったらMSでドンパチ出来るかなーと。

594:通常の名無しさんの3倍
08/03/08 02:29:33
流石に初期の頃があやふやになってきたですか
ふむ、…それではいつか見た謎の男は、イオリアでストライク達だったようなアッガイはエクシア達で

595:通常の名無しさんの3倍
08/03/08 11:30:26
さすがにキャラがわやくちゃになるからアッガイ00はアッガイ種が終わってからの方がいい気はする
いっそ別作同時進行でもいいけど

596:通常の名無しさんの3倍
08/03/08 11:53:54
刹「ラクス・クラインを紛争幇助と認定。エクシアッガイ、目標を駆逐する。」
楽「まるで鳳凰の志を知らぬ小雀ですわね。それに私が織りなすのは紛争ではなく大戦ですわ。」
震「そういうことじゃあないだろ…」

597:通常の名無しさんの3倍
08/03/08 17:47:10
00前保守

598:通常の名無しさんの3倍
08/03/08 18:56:28
鯨飲馬食と言うが、エビがこれなら、はらぺこエデンは?
いつぞや鯨娘はラクスの丁稚と妄想があったが、逆に家政婦と化すラクスが見られるか?

599:通常の名無しさんの3倍
08/03/08 21:18:33
息でも吸おうぜ兄弟

600:通常の名無しさんの3倍
08/03/08 21:26:50
600

601:通常の名無しさんの3倍
08/03/09 09:24:57
麻翁氏―!
がんばって―!

602:通常の名無しさんの3倍
08/03/09 09:40:19
って!
広川太一郎が亡くなってる!
また名優が逝く…

603:通常の名無しさんの3倍
08/03/09 16:58:26


604:通常の名無しさんの3倍
08/03/10 01:01:52
名探偵ホームズ

605:通常の名無しさんの3倍
08/03/10 10:46:11 mab1OoOd
アッガイ

606:麻翁 ◆zjcEpZB5O.
08/03/10 22:21:25
みなさまご無沙汰しとります。退院後新しい職が決まり現在監き…ゲフン……研修してます。 
今月中には戦記更新できればと………
あぁ覚えることいぱい…
では!ノシ


607:通常の名無しさんの3倍
08/03/11 09:26:53
ガソガって!
貴殿あってのスレ、応援しますよ!

608:通常の名無しさんの3倍
08/03/12 07:06:19
スレリンク(shar板)

609:通常の名無しさんの3倍
08/03/12 11:21:14
このスレの一番人気は誰だ

610:通常の名無しさんの3倍
08/03/13 00:46:06
そりゃエデンでしゅ

611:通常の名無しさんの3倍
08/03/13 11:12:08
エー

612:通常の名無しさんの3倍
08/03/13 12:51:07
エビじゃね

613:通常の名無しさんの3倍
08/03/13 16:30:23
エエー

614:通常の名無しさんの3倍
08/03/13 16:54:44
みんな、水棲天使アッガイちゃんはいただいていきますね。

615:通常の名無しさんの3倍
08/03/13 18:05:03
大戦なんだがパイロットの新しい振り分けは良いとして、
MSはどうなるのかね
例えば、スフアガをラクスが継続して所有するのならルナとかが乗るのかな
パイロットごとトレードするのなら、ストフリシルエット魔改造インアガとか出ないかな

616:通常の名無しさんの3倍
08/03/14 08:13:07
いっそキラにデスアガ、シンにスフアガで

617:通常の名無しさんの3倍
08/03/14 17:49:21
そしてルナはセガガガで

618:通常の名無しさんの3倍
08/03/14 18:00:25
てかMS名をほとんど忘れている俺、参上!
アカツキがバカツキ
隠者がイジアガ
だっけ?

619:通常の名無しさんの3倍
08/03/14 18:17:36
キラとアスラン、あとレイは謎の男に提供してもらったストライクとバスターとデュエルに乗るんだよ

620:赤鼻 ◆tYeCD1/4iQ
08/03/15 02:52:31
「さあどうぞ、召し上がれ」
 ラクスはニッコリと微笑んだ。
初見の者はその優美さに心奪われるかもしれないが、
彼女の本性を知っている者からすれば素直に微笑み返せないところがナニである。
「へええ……」
 とは言え、シンは単純に感心していた。
目の前、テーブルの上に所狭しと並べれらた食べ物の数々は、種類も豊富でかつ見栄えも良く、実に食欲をそそるものだったからだ。
レタスとトマト、ブロッコリーをざっくりと切ってドレッシングをかけたサラダ、
上にチーズを乗せて、オーブンで焼かれた薄切り茄子、
チキンナゲットとフライドポテトの盛り合わせ、
二口サイズに小さく切り分けられたハム、卵、イチゴジャム、カツのサンドイッチ、
アスパラガスとエビ、ホタテをコンソメスープで味付けした洋風炒め、
ポタージュとタマネギの二種スープ、
トドメにご丁寧にオレンジジュースまでついてきている。
重ったるくなく、それでいて小腹を十分に満たすだけのボリュームはあるメニューだった。
エデンが大食いであることを見越してか、やや多めに作られている辺り、ちょっと文句のつけようがない。
「私とラクス様とメイリンがヨリを腕にかけて作ったのよ、心して味わいなさい!」
「お姉ちゃん、ほとんど味見役だったじゃない。それにヨリを腕じゃなくて腕にヨリを、でしょ」
「細かいこと言わないの、メイリン」
「全然細かくないと思う……」
「あらあらまあまあ」
 実際、ラクスは決して料理が不得手ではない。
さすがに超一流とまではいかないが、そんじょそこらの料理屋のコックにヒケを取らないくらいの技術は持っている。
やれ歌手だやれ扇動政治家だのと評され、家事方面はとんと目を向けられない彼女だが、
もともとこういうものは嫌いではないのだ、面倒なのがイヤなだけで。
だからキラと二人の時はほとんど彼に任せっきりになる寸法(一応当番制ではある)である。
「冷めてしまわないうちに、早く食べて下さいな」
 ラクスも人の子、知人に訪問されて楽しくないわけがない。
まして、エデンという対謎クジラの駒を味方につけたのだから。
「いた」
「だき」
「まーす」
 ここは素直に、シンも料理をいただくことにした。
成長期の真っただ中、食い気は常に優先順位の上位に来る。
ヨウランもケントも同様なのか、神妙にわざわざ手を合わせて一礼までしてから料理に手を伸ばしている。
「おう」
「これは」
「まったりとした食感が口の中に広がりそれでいてしつこくなくホロホロと舌から喉に溶けるように広がってなおかつ……」
 思わず美味しんぼかミスター味っ子の世界に突入してしまう三人。
見かけだけではなく、本当に「ウマイ!」と思える味だった。

621:赤鼻 ◆tYeCD1/4iQ
08/03/15 02:53:13
「材料がそんなになかったし、時間もかけられなかったけど、メイリンさんとルナマリアさんが手伝ってくれて助かりましたわ」
「そんな、ほとんどラクス様がお一人で作られたじゃないですか」
「あらあら、このタマネギのスープはメイリンさんのお手製でしょう?」
 ラクスとメイリンの会話を耳に挟み、
シンはタマネギのスープを一匙、口に運んだ。
ほんのりとした香ばしさ、そして適度にミックスした甘さと塩辛さが、口の中に広がっていくのを彼は覚えた。
このスープ、薄切りにしたタマネギをバターで炒め、キツネ色になったところでブイヨンを加え、強火で煮立て、
さらにそこから弱火でコトコト数分煮込み、塩コショウで味付け、
最後にワンポイントとしてトースターで焼いたフランスパンを小さく千切って上に振りまいたもの。
シンプルだが、それだけに作った者の手際の細やかさが伝わってくるというものである。
「これ、メイリンが作ったのか」
「え? あ、う、うん」
「とってもおいしいじゃないか」
「ほ、ほんと?」
 シンに褒められて顔を輝かせるメイリン。
さて、自分自身でその理由をどこまで理解出来ているやら。
なお、他人のこういった感情にはとんと疎いシン本人ももちろん察知していません。
褒めたから喜んでくれた、その程度の洞察力です、まだまだこの道での彼は。
「どうですか? エデンさん」
「…………」
 エデン、無言でこくこくと首を縦に。
どうやら、食事に思いっきり集中しているらしい。
余程腹が空いてたのか、それとも食べてる時は他の行動が出来ないタチなのか。
これで異世界の生き物だってんだから、いやはや世の中広い。
ん、ちょっと違うか。
「……奥地、もといお口に合うようで嬉しいですわ」
 ちょっと眉をハの字にして、こめかみ辺りに漫画表現的汗を滲ませるラクス。
所謂「ちょっと困った感」を演出する時に使われるあの雨粒のような形の汗だが、
ラクスがこういう表情をするのは珍しいと言っていいだろう。
彼女にしても、まだまだエデンを掴みきれていないということだ。
「かっはーっ! 自分で作った料理を皆で食べる! 空腹と並ぶ最高の調味料ってヤツね!」
「だからお姉ちゃん、ほとんど何もしてない……」
「なによう、レタス千切ったりしたじゃない」
「それ、料理したって言わないと思う」
 ちなみにルナマリアは料理は下手ではない。
普通に包丁もフライパンも鍋も使える。
ただ、カレーを作ったつもりがハヤシライスになり、
キツネそばを作ったつもりが釜揚げうどんになる不思議なテクニックを持っている。
なお、メイリンはちゃんと料理出来ます。

622:赤鼻 ◆tYeCD1/4iQ
08/03/15 02:54:43
「しかし、ラクス様が料理上手いだなんて意外だなあ」
「あらあらヴィーノさん、前髪だけじゃなくて頭全体を真っ赤にしてさしあげましょうか? 血で」
「はいごめんなさいラクス様の料理すげー美味いっすチョーサイコーっす」
「そうだぞヴィーノ、ラクス様だって女の子なんだからな、一応」
「まあまあヨウランさん、その後ろ髪、もっとイカしたものにしてさしあげましょうか? ハンドミキサーで」
「はいすいませんラクス様はもうお美しい上にお優しくて母性に溢れたお方でありまっす」
 口は災いの門。
そろそろメカニックマンの小僧二人はその諺をしっかり覚えないと、
いつか確実にラクスによって社会的に消されることになろう。
月の裏の採掘基地でツルハシ片手にクレーターをガシガシ削るハメになっても、それは彼等の行いのせい。
人類皆平等とはいえ、怒らせちゃいけない、絶対勝ち目のない相手というのは間違いなく存在するのだ。
「あはははは、おっかしー!」
「お姉ちゃん、大口開けると食べ物がこぼれるよ」
 まあ、この天然娘だけは妙にラクスに気に入られているので安泰だろうけど。
「やれやれ……」
 女帝っぽく微笑むラクス、
体を小さくするヨウランとヴィーノ、笑いながらフォークとスプーンを走らせるルナマリア、
そんな姉のフォローに必死でほとんど食べ物を手に取っていないメイリン、
そしてひたすら無言でもふもふと食べ続けるエデン。
そんな面々を見て、シンは若干あきれつつも、どこか穏やかな気持ちを覚えた。
変わらぬ日常の中にあるどこか温かき非日常、とでも言えばいいのか。
俄かには信じ難いエデンの告白も、この雰囲気の中なら受け入れようと思えてしまう。
「レイはさすがに、この輪には加わりたくないと言うかな……?」
 この場にいないもう一人の親友のことを思い浮かべつつ、サンドイッチをパクつくシンなのだった。



 次回に続くッガイ。
実は一期の最後に出た謎の男、未だ登場してない某アストレイキャラのつもりだったりしなかったり。
二期で出番作るつもりがとんと絡ませる機会が無く一年半以上もほったらかし……。
ええ、オーブ氏族の双子の弟の方ですよ。

623:通常の名無しさんの3倍
08/03/15 07:20:49
えと、デンちゃんどっかの美少女アホ毛剣の英霊?

こっちのシンはヒステリックじゃないし、ステラやルナはライバルにならんだろうし、アスランは期待できないし、メイリンは一番よさげな男に目をつけていると言える
とはいえ、シン自身はエデンちんにときめいているし、コペルニクスの件以来、なんであれラクスをも意識している

前途多難だなメイリン

624:通常の名無しさんの3倍
08/03/15 09:50:52
シン争奪戦

1枠ルナマリア
2枠ステラ
3枠メイリン
4枠マユ
5枠エデン



まぁ本編は散々だったしこれくらいは幸せでもいいやな

625:通常の名無しさんの3倍
08/03/15 12:49:49
むしろ、種キラ→種死アスラン→大戦シンの女難の系譜

主役の資格ありと言うことか?

626:通常の名無しさんの3倍
08/03/15 17:29:09
強引に引っ張っていくルナマリア(大戦仕様)のような女性のほうがシンにはあってそうだ

627:通常の名無しさんの3倍
08/03/15 18:38:13
ロックオン追悼祭に巻き込まれないうちに保守

628:通常の名無しさんの3倍
08/03/15 20:01:33
惜しい男を失った

629:通常の名無しさんの3倍
08/03/15 23:32:11
うまそう飯の描写って重要よね
種のケバブしかり池波しかり

630:通常の名無しさんの3倍
08/03/16 03:57:59
鬼平が蕎麦食ってるシーンとか読んでて物凄く腹が減る

631:通常の名無しさんの3倍
08/03/16 13:37:02
保守

632:通常の名無しさんの3倍
08/03/16 21:43:42
創世のアガゲリオン

633:通常の名無しさんの3倍
08/03/17 10:27:17
保守

634:通常の名無しさんの3倍
08/03/17 13:13:43
絵師にエビとエデンをデザインしてほしい

635:通常の名無しさんの3倍
08/03/18 01:56:42
麻翁氏ガンガレ

636:通常の名無しさんの3倍
08/03/18 11:43:18
ウマウマ

637:通常の名無しさんの3倍
08/03/19 02:08:58
三期はあとどれくらい続くのか

638:通常の名無しさんの3倍
08/03/19 12:07:16
保守

639:通常の名無しさんの3倍
08/03/19 17:24:56
ロックオン戦死ネタを振ってみたら
ウチの職場のガノタ率が高さがわかった

640:通常の名無しさんの3倍
08/03/20 01:46:57
大きな飲み屋に行くとどこかで必ずガンダム話してる件

しかし、ここのSSは妙に生活臭がするな

641:通常の名無しさんの3倍
08/03/20 11:39:38
ガルマとロックオン、どちらの死により食いつくかでガノタ世代の広さもわかるな

642:通常の名無しさんの3倍
08/03/20 23:20:27
麻翁氏だいじょぶ?

643:通常の名無しさんの3倍
08/03/21 12:03:35
戦記支援

644:通常の名無しさんの3倍
08/03/21 22:55:03 dtqSqQSI



645:通常の名無しさんの3倍
08/03/22 08:19:56
ほしゅ

646:通常の名無しさんの3倍
08/03/22 15:57:04
麻翁氏のために落とすわけにはいかんのだよ
ゴッグとは違うのだよゴッグとは!

647:通常の名無しさんの3倍
08/03/22 17:01:05
デュナメス品薄

648:赤鼻 ◆tYeCD1/4iQ
08/03/22 17:52:16
 地球。
この時代、この蒼い惑星に残された秘境は皆無である。
C.E.に時代が移る前、日本の世界不思議発見、そして探偵ナイトスクープという番組によって、
あらかた『秘』と冠がつく土地は制覇されてしまった。
ナスカの地上絵もイースター島のモアイもバビロンの空中庭園も最早謎の欠片もない。
ドラえもん大長編・のび太の大魔境や海底鬼岩城のような人智及ばぬ場所は、
地球上の何処にもないのだ(いや、あったらあったで困るわけだが)。
 で、インドである。
何故だろうか、インドとチベット、アフリカの三つは遥か昔から『謎の地』として認識されてきた。
修行と言えばインドであり、スパイと言えばチベットであり、あーあーあーだいぼうけーんと言えばアフリカと相場が決まっていた。
誰が決めたんじゃそんなもん、と怒るなかれ。
インドの山奥デンデンムシカタツムリであり、「警察が我々を尾行している!」とチベット語で言うわけであり、
ブッシュベイビーでジャングル大帝でコイサンマンでトンブクトゥなのだ。
そーいうわけなのだそーなのだ。
「ナウマク サンマンダ ボダナン イグナイテッド ウンケン ソワカ……」
 さて、インドの奥の奥地、険しい岩とうっそうと繁った草木に囲まれたとある寺院。
文明というものから隔離されたようなこの場所は、それだけにどこか神秘的なオーラを漂わせていた。
「オンバサラ タマクカン アガイ ハーン……」
 寺院の裏、轟々たる音を周囲に響かせつつ、
ゆうに100メートルはあろうかという高さから流れ落ちる滝があった。
水しぶきが細かい霧状になり、岩を、木々に膜をかけているのがあたかも山水画の世界のようである。
「シュラシュシュシュ アッガイアガイ ハルピン カンヅメ ゾーリンゲン……」
 その中、滝に打たれつつ朗々と経文を唱え続けている、半裸の男が一人。
驚くべきことに、その声は瀑布の轟音に負けてはいない。
まるで、胃の腑に直接響くが如くに。
「精が出るようじゃな」
「……これは老師」
 ひょこり、とまるで七福神の寿老人のような出で立ちの老人が、その修行者の前に現れた。
老師と呼ばれたその男は、体重が無いかのように、岩と岩の間を軽く跳び、修行者の側まで行く。
「お主がここに来てからそろそろ一ヶ月が経とうとしておるのう」
「はい、月日が流れるのは早いものです」
「その僅かな間に、我が亜通我意寺の秘行隠行をようもここまで極めたものよ」
「いえ、まだまだ私は未熟。先達に遥か及びません」
 修行者は滝から出ると、老師に向かってペコリと礼を取った。
その顔は下界の汚濁なぞを寄せ付けぬかの如くに気高く澄んでいる。
「願わくば、この頭髪を今にでも剃り落とし、本格的に荒行に打ち込みたいものですが」
「ふふふ、それはならんよ。お主が初めてこの寺に来た時も言うたが、お主はこの寺で朽ち果てる身ではない」
 寺、そして修行というと、どうしても頭を丸々と剃った姿が想像出来るだろう。
だがしかし、この修行者は違った。
この寺にいる人間と比べると、何から何まで雰囲気が異なっているのだ。

649:赤鼻 ◆tYeCD1/4iQ
08/03/22 17:53:03
「そしてどうやら、俗世に戻る頃合になったようじゃの」
「……老師」
「お主も感じていよう。つい先日より、禍々しき念の力が宇宙(そら)にたゆたっておるのを」
 金とオレンジの中間のような色の髪、
そして美男と称してよい、端整に整った顔立ち。
引き締りつつも、およそ荒行とは縁遠いと思わせる細身の身体。
「行くがいい。そして見極めてくるがいい」
「はい」
「邪な念の根源はワシでも浄化出来まい。それは別の者、心が真に強き者にしか成しえぬことじゃ」
 修行者は岸辺に上がると、丹念に体を拭き、そして袈裟を身につけた。
黒と橙色のそれは、何故か不思議と修行者に似合っていた。
「だが、その手助けをすることは出来る。それがお前の役目じゃ」
「……我が身に余ること。なれど、老師のお言葉を信じて全霊を賭けるつもりです」
「うむ……。事が終われば、またここで修行を続けるもよし、それとも本来の身に戻りて俗世で暮らすもよし」
「出来れば老師、ここに帰ってきたいと考えております」
「ふむ、怪しげな薬によって変えられた、元の性(しょう)を捨てると?」
「捨ては致しません。前の私も私なれば、今の私も私」
 修行者の力強い言葉に、老師は頷いた。
口調に、迷いがないことを十分に感じ取ったからだ。
「運命という言葉は決して好きではないがの。じゃが、邪なりし者が襲来するのが仮に決まった事柄であったとするならば」
「私が今あるのも、決まったことでありましょう」
「ふふほほ、何、気張らんことじゃ。されば、あるがままを受け入れるのみ。よしんばお主が元に戻って、ここに帰ってこずとも」
「ええ、ここでの修行は決して忘れますまい。亜通我意寺の教えは、魂に、細胞に刻み込まれております」
「よろしい。では行け。用意は、既にさせてあるでな……お主の軍服も、ちゃんと洗濯して護摩を炊き込んでおいたわ」
「感謝に耐えません、老師」
 修行者はさらに深く、老師に頭を下げた。
やや声が上ずっているのは、さすがに別れの辛さが心を削っているためか。
「裏神拳寺とも言われるこの亜通我意寺は、お主のこれからの無事を心より祈っておるぞ」
「ははあっ」
 ポトリ、と涙が一滴、修行者の頬から大地に零れ落ちた。
だが、その一粒のみであった。
「さて、それではまず何処へ行くつもりかの?」
 老師は修行者に心落ち着ける時間をしばし与え、頃合を見て質問を投げかけた。
その声は、どこまでの深く、穏やかなものであった。
「まずは、歌姫」
 そして、修行者の口調も穏やかだ。
迷いも躊躇いも、微細すらそこには含まれていない。
「ラクス・クラインのところへ」
 修行者の名前、それは。
「ほほふふ、よろしい、成すことを成すがよい……ヴェステンフルスよ」
 それは、ハイネ。
ハイネ・ヴェステンフルス――

       ◆                     ◆

650:赤鼻 ◆tYeCD1/4iQ
08/03/22 17:54:45
「うぇーっくしょーい!」
「主任、風邪ですか?」
「うううう、そうかもしれないわ」
「今年のはしつこいらしいですよ?」
「後は私達がやっておきますから、早めに帰宅していただいても」
 オーブはモルゲンレーテ社の地下ハンガー、そこでは四人の女性が仕事に従事していた。
メカニック主任のエリカ・シモンズと、
その部下にあたるアサギ・コールドウェル、ジュリ・ウー・ニェン、マユラ・ラバッツの三人組で、
AAやエターナルと行動を共にしていない時は、こうして四人でデータ取りや整備、研究に勤しんでいることが多い。
エリカをはじめ、機械にはグンバツ(死語)に強い彼女たちだが、
どうにもラクスやカガリに便利使いされることが多い最近である。
「ありがとう。でも、もう少しだから全員で片付けちゃいましょう」
「はーい」
 エリカは機械工学だけではなく、化学の方にも深い知識を持っている。
休日には趣味がてら、ビーカーやら計量器やらを相手にコポコポやってたりするわけだが、
いつぞやにはひょんなことからとんでもない薬を作ってしまったこともある。
アッガイ因子転換薬、とは正式な名称ではないが、読んで字の如く、
飲んだ人間のアッガイ因子に働きかけ、性格を180度ひっくり返してしまうという魔薬(麻薬にあらず)。
これをカガリの見切り発車的行為によって服用してしまったラクスは、
可憐で純真でキラの側から離れない乙女に一時期なってしまったものだ。
なお、これを飲んだルナマリアとラクスは現在元に戻っているが、
唯一人、ハイネ・ヴェステンフルスだけは転換したままであるのは先刻から諸兄がご承知のところであろう。
「M1アガトレイ、全機オールグリーン」
「ムラサメッガイ、A機、B機、C機、以下誤作動ありません」
「全プログラム終了、異常なし」
 三人娘がそれぞれエリカに報告を行う。
花も恥らう年頃の彼女たちがメカメカ塗れになっていることについて、
上司たるエリカも不憫だと思わないこともない。
しかし、何だかんだでメカいじりが大好きなのである、この面々。
でなけりゃモルゲンレーテに入社して、残業までしてMSの整備までしないであろう。
もちろん、いずれは好みの男性と素敵な恋をしてみたい、という想いがないわけでない。
しかし、ラクスやカガリ、マリューと付き合いが深い以上、一朝一夕には叶えられそうにない願いではあった。
「ご苦労様、明日はバカヅキのフルメンテ、朝イチで行うからよろしくね」
「大丈夫なんですか? 休まれた方が」
 アサギの言葉に、ジュリもマユラもうんうんと首を縦に振る。
尊敬する上司の体調を、彼女たちは心底案じているのだ。
麗しい師弟愛と言えるかもしれない。
もっとも、こういう気遣いが出来るからエリカ共々貧乏くじを引くハメになるわけだが。
「そういうわけにもいかないでしょ、バカヅキは私が面倒見ないと……」

651:赤鼻 ◆tYeCD1/4iQ
08/03/22 17:56:08
 バカヅキとは、オーブの代表首長であるウズミ・ナラ・アスハが作らせたMSのこと。
全身を金色のビーム反射装甲「アガノカガミ」に包まれ、
対艦・対空射撃装備「アガワシ」とドラグーン「アガヌイ」を換装出来るというスグレモノである。
オーブ軍の言わば旗機であり、一説によればそのコストはM1アガトレイが二十機分とも三十機分とも言われる。
表で非戦を唱えておきながら裏でこんなもん作らせてたんだから結構ウズミもクワセモンであるが、
建造から実戦投入までに数年開きがあり、
いざドンパチしてみたら機動的には案外たいしたことなかったというオチがついたのは、さてご愛嬌であろうか。
もっとも、その後エリカ主導で全体のバージョンアップが図られ、
今ではスフアガ、デスアガ、イジアガと比べても決して劣ることのない性能になってはいるが。
主なパイロットは『オーブの鬼姫』ことカガリ・ユラ・アスハと、
仮面を不仮面、じゃないや可能を不可能、でもない『不可能を可能にする男』ネオ・ロアノーク(ムウ・ラ・フラガ)の二人で、
前者は今のスタンスを政治家に置いているため、ここもっぱらはムネオの愛機となっている。
最初は下品だの格好悪いだのと否定的なムネオだったが
乗り続けてるうちに情が沸いたのか、最近はあまり文句も言わず、むしろ素直に乗り込んでいる。
まぁ性能だけ見れば一線級なわけで、趣味に合わないからと言って降りる方がバカっちゃバカなわけだが。
ちなみに、その命名はウズミが当時ハマっていたパチスロでひたすら負けなし、
大当たりでバカにツイていたから、という噂があるが真偽の程は定かではない。
「じゃあ今日はこれで上がり。明日もよろしくね、皆」
「はい!」
「はーい」
「了解です」
 磨き上げられたMSたちを愛しい子を見るような目で十数秒、彼女らは眺めた。
そして、大きく伸びをすると、ハンガーの出口へと歩いていくのだった。
明日も、仕事が待っている――

 ハイネ・ヴェステンフルス、エリカ・シモンズ、アサギ・コールドウェル、ジュリ・ウー・ニェン、マユラ・ラバッツ。
数日後、ラクス・クラインの下に彼らは集結することになる。
それぞれの想いを胸に。

 

 次回へ続くッガイ。
参加面子を絞らんとまた二期の熱海のようになってしまうので……さて、どうしたものやら。

652:通常の名無しさんの3倍
08/03/22 18:51:36
ハイネなんて種キャラとしても忘れてたw

653:通常の名無しさんの3倍
08/03/22 20:51:09
コーラさん、まさかまさかのあぼんでしたなー

654:通常の名無しさんの3倍
08/03/22 21:27:06
惜しい男を失った

655:通常の名無しさんの3倍
08/03/23 03:26:58
ぴったん
らんら保守ぴったん

656:通常の名無しさんの3倍
08/03/23 11:51:41
戦記待ち

657:通常の名無しさんの3倍
08/03/23 14:59:00
大戦待ち

658:通常の名無しさんの3倍
08/03/23 15:40:55
はやく戦争になーっれ

659:通常の名無しさんの3倍
08/03/23 19:03:43
>>658
キュリオス、目標を補足。介入行動にはいる

660:通常の名無しさんの3倍
08/03/24 00:53:51
浮上します

661:通常の名無しさんの3倍
08/03/24 10:01:39
大戦は定期的だが、やはり戦記は気になる
待っていますぞ麻翁氏、まったりッガイリズムで

662:通常の名無しさんの3倍
08/03/24 20:47:29
保守

663:通常の名無しさんの3倍
08/03/25 08:24:55
ところでおまいらはアッガイ以外は何のモビルスーツが好き?

664:通常の名無しさんの3倍
08/03/25 17:31:34
アッガイ

665:通常の名無しさんの3倍
08/03/25 21:21:50
ノブッシ

666:通常の名無しさんの3倍
08/03/25 21:57:55
アッグガイ

667:通常の名無しさんの3倍
08/03/26 07:14:33
過疎化

668:通常の名無しさんの3倍
08/03/26 12:35:18
そういう訳ではない

669:通常の名無しさんの3倍
08/03/26 19:58:30
カコ氏がんばれ!

670:麻翁 ◆zjcEpZB5O.
08/03/26 20:37:39
近々投下します長々とお待たせしました。 
さて続き書きに戻りますがちょい江呂ありでも桶ですか?

671:通常の名無しさんの3倍
08/03/26 23:50:33


672:通常の名無しさんの3倍
08/03/27 01:52:47
もち!

673:通常の名無しさんの3倍
08/03/27 11:08:45
誰も貴方を止められないぜ!

674:通常の名無しさんの3倍
08/03/27 23:11:50


675:赤鼻 ◆tYeCD1/4iQ
08/03/28 01:58:15
 ギルバート・デュランダルは、己が野望を達成すべく、
真エビデンスとアスラン、キラを従えて堂々とホテルを出た。
……のなら、それこそハリウッド映画の悪役みたいで格好良かったのだが、実際は違った。
何せエビデンス以外は一応プラントの有名人、
前議長に、ラクスのパートナーである最高のコーディネイター、そしてザフトの英雄であるからして。
顔がそれなりに売れてる面子が、
しかも決して手を結ぶことがないと周囲から思われているデュランダルとキラ、アスランが一緒にいるとあれば目立つことこの上ない。
さらに銀髪赤目存在感抜群のロリッ娘がくっついているとあれば尚更と言うか何と言うか。
「……しかし、狭っ苦しい車だね」
「それは承知しているが、これしかないから仕方がない」
 で、どうやってホテルから出たかと言うと、アスランのマイカー(これも死語になりつつある。何故だろう)で駐車場の裏口からブーン。
同年代に比べたら格段に使えるお金が豊富で、メカいじりが趣味なアスランだけに、乗ってる車は当然スポーツタイプ。
メルセデッガイウルトラドライブRX-78-2という車種名だけ見たら連邦の白いヤツを思い出すものである。
で、ファミリーカーでない以上、どうしても後部座席はキュウキュウになってしまうのだ。
「それで議長、宙港でよろしいんですね?」
「正確には軍港へ、だけどね」
 アスランもキラも、デュランダルのことは“議長”と呼んでいる。
ご承知のようにもうデュランダルは議長職から退いているわけだが、
“前議長”とも“ギルバート様”とも“デュランダル先生”とも呼びにくいので、結局は“議長”に落ち着いた次第だ。
これも真エビデンスに言わせれば、所詮は個体を区別するための呼び方のひとつに過ぎない、ということになるのだろうが。
「交通法規だけは守ってよね? ギルバート・デュランダルの雄図が信号違反で初っ端頓挫、とかギャグにもならないから」
「信じてもらって大丈夫だ」
「アスラン、メーター見てよ。この道の上限速度超えてるよ」
「……いや、でも流れだろ車ってのは」
 現代の日本でもそうだが、法定速度を守って走ってたら国道なんてあっという間に渋滞になってしまう。
日本で堂々と破られている決まり事は、間違いなくこれであろう。
「それで、このまま向かってよろしいんですか?」
「ああ、名残がないと言えば嘘になるが、あの家に再び帰るのは私が勝者になった時だよ」
「芝居めいた台詞だねー」
「いやまあ、政治家になるとそういうものの言い方を覚えてしまうものさ」
 アスラン、キラはワカメ議長に対しては敬語、エビデンスに対してはほぼタメ語で話している。
デュランダルは基本通りの彼の喋り方で、エビデンスもまた彼女の口調を崩さない。
なかなか微妙なパワーバランスと言えよう。
エビデンスが“力”を使えば、アスランとキラにもっと服従者の態度を取らせることが出来るのだが、
こっち側に引き込んだまでで十分で、余計なことに手間を割くつもりはさらさらない彼女であった。
「アスラン」
「はい? 何でしょうか議長」
「……今、アプリリウスのザフト軍港には、あの船が停泊しているはずだったね?」
「あの船……ミネルバ、ですか?」

676:赤鼻 ◆tYeCD1/4iQ
08/03/28 02:00:48
 女神の名を持つ、ザフトの一級戦艦ミネルバ。
タリア・グラディスの指揮の下、数々の戦場を潜り抜けてきた歴戦のファイター・シップである。
現在、タリアは艦長職はそのままであるものの、クルー全員が休暇という名の待機状態であり、
ミネルバそのものは軍港で一眠りの最中ということになる。
「それと、軍港のハンガーにはミネルバのMSもそのままだったと思うが」
「まさか、議長?」
「もしかして」
 アスランとキラの怪訝そうな視線を受けて、デュランダルはニヤリと笑った。
彼が絶頂時でもなかなか見せなかった、自信に溢れた“悪い笑み”というヤツ。
「ミネルバと、そしてデスティニーアッガイ、レジェンドアッガイ、インパルスアッガイを路銀として戴いていこうと思って……ね」
 どうやって、とまでは言わないクレクレならぬヤレヤレ詐欺師な感じのデュランダルなのだった。



「ねー、そう言えばラクス様の船は今どこにあるの?」
 時所変わってクライン邸。
エデンの歓迎会&同年代が集まってのパーティめいた食事会の最中、ルナマリアがラクスに質問。
とりとめもクソもあったもんじゃないが、まぁこれも彼女の天然が原因であるからして、何ともかんとも。
「ほら、あのピンクの」
「……エターナルのことですわね」
 それくらい名前覚えろよ、とシンなどは思うのだが、まぁこれも彼女の天然以下略。
「あれはバルトフェルド艦長にお願いして、ファクトリーの浮きドックで整備中ですわ」
「浮きドック?」
「ディセンベルのすぐ側にあります」
「え? あれ、ファクトリーのだったのか……。俺はまたてっきりザフトのものだと」
 驚くヨウラン。
誰がプラントのど真ん中にファクトリーなんぞというアヤシゲなモンのドックがあると思うものか。
「木を隠すなら森、ってやつだな」
「ヴィーノ、それちょっと違う」
「ちょっとどころじゃねーよ」
 ファクトリーとターミナル、この二つはラクスを影から支えるバックアップ組織である。
ただの歌姫だった彼女が、プラントにおいて今の存在あるのも、この二つの力による所が大きい。
どうしてラクスがそういったものを作り上げたか、または引き継いだかは、ややこしい説明が必要なのでここでは省くが。
「じゃあ、MSも?」
「ええ、まあ」
 エターナルに常時搭載されているMSは二機ある。
ストライクフリーダムアッガイ、通称スフアガと、インフィニットジャスティスアッガイ、通称イジアガだ。
どちらも、現在連合やザフトに配備されている量産型に比べると、高い能力を持っている。
それこそ極端な話、パイロットの技量も上乗せされて、幼稚園児の集団の中にアントニオ猪木を放りこむが如し。
「出来れば設備等の問題で、オーブのモルゲンレーテに持っていきたかったところですけれど」
 エターナルやスフアガ、イジアガはモルゲンレーテ社製ではないが、
何せあそこは地球圏で随一の設備と腕っこきのメカニックを揃えている場所。
カガリを中継してラクスとの繋がりも強く、彼女が頼めばそれこそ昼夜通してオーバーホールでも改造でもしてくれることであろう。
整備主任のエリカ・シモンズ以下、内心はどう思っているかはともかくとして。

677:赤鼻 ◆tYeCD1/4iQ
08/03/28 02:01:40
「整備ってことは、まだ使うってこと?」
「何時でも使えるようにしておく、という表現を使っていただきたいですわね」
 ラクスは強いて言えば、積極的平和主義者である。
やるときゃやる、壁一枚で目的地があるなら、遠回りせずに壁をぶち破るのが彼女のやり方だ。
もちろん、政治力や経済力、そして理想でカタがつくならそれでよし。
だが、それで世の中渡っていける程甘くないとも、ラクスは知っている。
刀は鞘に納まっている時が一番力を発揮するとはよく言うが、彼女としては抜いた後のことも考える必要があるのだった。
この辺り、シンからすれば詭弁に思えるところだが、
その一方でいまいましいことに理屈が通っているのも認めざるを得ないのもまた事実ではある。
ほれ、シンも軍人だから。
「私、一度でいいからスフアガやイジアガに乗ってみたいなー」
「……お姉ちゃん、無茶言わないで」
 スフアガはキラ、イジアガはアスランがそれぞれ専用としている機体。
未だかつて、彼ら以外の人間がそれを動かして戦場に出た例はない。
アニメのあれ(おてて繋いでザフト対オーブにコンニチワのあれね)はこの際省くとして。
「おいルナ、お前にはインパルスアッガイがあるだろうが」
「えー、そりゃそうだけど、たまには違うのも乗ってみたいじゃなーい」
「そんな子供みたいな理屈が通るかよ」
 シンもパイロットである以上、機体を選ぶつもりはなくとも、こだわりはやはりある。
デスティニーアッガイが今の彼の愛機だが、やはり情が移ると言うか、他の人間にはあまり乗ってほしくないと思っている。
「まあ、いずれ機会がありましたら」
 ラクスとしても、ここはこう言う他にない。
トレードするわけじゃなし、別段断る理由がないからだ。
ザフトの方で色々と問題があるかもしれないが、またそれはそれであろう。
「あー、でも俺も一度スフアガとかをイジってみたいなあ」
「うん、ちょっと興味はあるな」
 ヴィーノとヨウランがサンドイッチを頬張りつつ、意見を合わせた。
メカニックマンとしては、やはり最新鋭かつ最強のMSに触れてみたいという単純な欲求がある。
彼らの上司であるマッド・エイブスがこの場にいたら、
彼らを窘めつつもその意見を否定はしなかったに違いない。
メカ好きのサガ、みたいなもんではあった。

678:赤鼻 ◆tYeCD1/4iQ
08/03/28 02:03:47
「シンはちょっとカタいのよねー、その辺りがさ」
「ルナは柔らかすぎるんだよ……」
「ね、デンちゃんはどう思う?」
 ここでルナマリアがエデンに話を振ったが、
これはエデンも会話の輪に加えようという心遣いから出たものでは、残念なことながら、ない。
天然ゆえの突発的行為である。
「……はむはむ……ぱくぱく……」
「えーと、デンちゃん?」
「……もふもふ……は、はい? 何でしょう?」
 エデン、食事に集中、いや没頭中。
ルナマリアの声に気づくまでおよそ三十秒。
口にはフォークを咥えたままで、これで頬にご飯粒でもついていた日にゃ完璧パターンとも言える。
「あー、いや、ごめん。また後で話すわ」
「は、はい」
 シンをはじめ、改めて一同思う。
この娘、本当に人外の生き物か? と。
「作った甲斐がありましたわね、ホント」
 ラクスは微笑んだ。
それには苦笑の成分が三割程混じっていたが、さて、そのことに気づいた人間は誰もいなかった。




次回に続くッガイ。
自分で書いてて気づいた。第三部、始まってから作中時間が半日程度しか進んでないことに。

679:通常の名無しさんの3倍
08/03/28 11:26:47
空は飛べないけど
アッガイならあるのさ

680:通常の名無しさんの3倍
08/03/28 12:37:19
まったく、ラクス様と来たら、器がでかいと言うか…

681:通常の名無しさんの3倍
08/03/28 15:32:33
態度がでかいというか

682:通常の名無しさんの3倍
08/03/28 17:35:04
これは、舞い降りる自由の剣・ルナマリア誕生か?

683:通常の名無しさんの3倍
08/03/28 21:54:39
ラクス様機密タダ漏れです

684:通常の名無しさんの3倍
08/03/29 02:41:24
今日はしっかり保守だぞ

685:通常の名無しさんの3倍
08/03/29 08:10:52
アッガイ00の連載はまだでつか

686:通常の名無しさんの3倍
08/03/29 12:12:40
守ってみせるさ

687:通常の名無しさんの3倍
08/03/29 15:55:29
かけがえのない

688:通常の名無しさんの3倍
08/03/29 17:16:29
ほっしゅ

689:通常の名無しさんの3倍
08/03/29 18:27:01


690:通常の名無しさんの3倍
08/03/29 19:46:54


691:通常の名無しさんの3倍
08/03/29 20:22:12


692:通常の名無しさんの3倍
08/03/29 22:01:43
00面白かった


693:通常の名無しさんの3倍
08/03/30 00:28:16
凄く二期が気になる引きだったなw
のほほんと生きてるコーラと王留美の手下になってるネーナにワロタ


00アッガイくるな!

694:通常の名無しさんの3倍
08/03/30 01:34:43
髪をあげたアレルヤが途端にイケメンになった 萌え
刹那の「狙い撃つ」 萌え

695:通常の名無しさんの3倍
08/03/30 12:00:41
麻翁氏待ち

696:通常の名無しさんの3倍
08/03/30 16:12:12
守り抜く

697:通常の名無しさんの3倍
08/03/30 17:27:24
赤鼻氏待ち

698:通常の名無しさんの3倍
08/03/31 01:42:14
ぱおーん

699:通常の名無しさんの3倍
08/03/31 08:03:13
なんか単発スレ建て嵐がいるみたいだから保守

700:麻翁 ◆zjcEpZB5O.
08/03/31 14:31:03 i
「私の名はリュック・デュバル。通りすがりの…」
「行き倒れ♪」
 マユがニコニコ笑いながら茶化す、それをレイチェルがたしなめバーナードがフォローする。
 マッドアングラーではいつもの光景だったがデュバルには戸惑いを生む。
 それから二時間経過…ようやく互いに自己紹介をした。要約すると、デュバルは元ザフトのエンジニアでプラントのゴタゴタが嫌で地球に来たそうだ。
 そしてデュバルはマユ達がキャンプに来てると聞かされそれを信じていた。
 まぁこんな三人が傭兵だと言ったところで誰も信じないだろうが…
「おじさんはエンジニアだったのになんでこんなトコいるの?」
 マユがストレートな疑問を投げ掛ける。デュバルは笑いながら、
「政治が嫌でね…」
 そう自嘲する。そしてまわりを見る、MSが3機デュバル達を囲んでいる。
 技術者として当然興味は出るわけで…今度は小一時間ほどデュバルが質問攻めし、マユは専門用語を話すバーナードをぽけーっと眺める。 レイチェルは使い終わった食器を洗っている。歌混じりに…
 ちなみにアカハナは現在ザフトからの依頼を受諾しにいっている。野良MS退治と聞いている。今のアッガイならそこらへんの野良MSを小P×2→小K大Pで葬ることが可能だった。 

 
-ザフト軍アフリカ方面旗艦レセップス級《バンゲリング・ベイ》-
 砂漠の虎亡き後のザフトは連合に押されつつあるものの、人格三流司令官タケピィの下なんとか戦線を維持はしていた。
 まぁ上官無能だから俺たちがやらなきゃ…たりぃなぁ…と言う本音があるのだが……
 コーディだろうがナチュラルだろうがその辺りはかわらない。人間関係は未来に行っても変わらないのであった。
 タケピィはザフトは少ない兵を補うため傭兵を用いた。もちろんザフト軍の予算を使ってただ。
 急場凌ぎだったがこれには色々な善い面があった。まずザフトアフリカ方面軍の選民意識が変わったこと、
 具体的にはナチュラルだろうが強いのはいる、コーディの方が優れてるんじゃないの?負けてたまるかぁ!といったこと、
 次に金(ダイヤモンド、貴金属)さえ払えば有効な戦力だったこと(後払いだから死んだら払わなくていいと思っている。まぁその浮いた予算でタケピィはエロゲ買ってたのは後に判明。キムタカの武内優香は俺の嫁。)
 そういった経緯でアカハナは依頼を受け、バンゲリング・ベイにいた。
「確認したい、依頼はザフトの試作機、ヅダの破壊……それだけか?強奪犯の身柄は?」




701:麻翁 ◆zjcEpZB5O.
08/03/31 14:34:19 i
 目を伏せる。バーナードが不思議そうな顔を見せる。少なくともシーゲル・クラインは人格者なハズだ。
 ニュースでは…
「議員になる前は……母が生きていた頃は自分の考えが正しくて他の意見は聞かない人間でしたわ。仕事優先で私や母に見向くことなく……」
 レイチェルの声が沈む…バーナードは少し考えて……
 
 レイチェルの肩を抱く。傷の舐め合いでもいい、二人は淋しさを紛らわせたかった…が、
「お兄ちゃん~!お姉ちゃん~どこ~?」
 マユの声が遠くから聞こえる。二人はびっくりして離れる
 そして二人で声を出して笑った。
 すぐにマユが来て笑う二人に「?」となったがすぐにバーナードとレイチェルの間に座り、二人の手を握る。
「二人は私の大事なお兄ちゃん、お姉ちゃんなんだからね…」
 と小さな声で呟いた。
 
-ギアナ高地付近-
 アカハナは焦っていた。いくら訓練中とはいえ、バーナード達を目標の近くに置いてきたのは失策と言わざるをえない。
 アッガイはサバンナをガキョガキョ歩く。途中、像の群れに追い掛けられたり、アカハナが一休みしているうちにライオンの群れに登られたり、川を進んだときにワニに囲まれたりもしたが些細なことだった。
 まぁ動物と戯れるその姿を見た原住民から崇められたりしたがそれでも些細なことだった。
 
-ギアナ高知-
 アカハナが急いでいる頃、こちらではデュバルを追っていたザフトと戦闘になっていた。
 もっとも何の警告もなく銃を撃ってきたのでバーナード達は当然反撃した。
 今のバーナードとレイチェルの戦闘力の前ではザフトといえども世流戦後の五空と才媒万位の差があった。
 当然ザフトは撤退本隊に増援を要請し、状況は悪化していた。


702:麻翁 ◆zjcEpZB5O.
08/03/31 14:38:13 i
今回ここまでです。次回は濃ゆい漢の戦闘パートと若干の江呂パートです。 
 
さて仕事にいそしみます…………
………マリンさん天秤座のシールド投げないでください続きかいてま………(プチ)

703:麻翁 ◆zjcEpZB5O.
08/03/31 17:00:57
「私の名はリュック・デュバル。通りすがりの…」
「行き倒れ♪」
 マユがニコニコ笑いながら茶化す、それをレイチェルがたしなめバーナードがフォローする。
 マッドアングラーではいつもの光景だったがデュバルには戸惑いを生む。
 それから二時間経過…ようやく互いに自己紹介をした。要約すると、デュバルは元ザフトのエンジニアでプラントのゴタゴタが嫌で地球に来たそうだ。
 そしてデュバルはマユ達がキャンプに来てると聞かされそれを信じていた。
 まぁこんな三人が傭兵だと言ったところで誰も信じないだろうが…
「おじさんはエンジニアだったのになんでこんなトコいるの?」
 マユがストレートな疑問を投げ掛ける。デュバルは笑いながら、
「政治が嫌でね…」
 そう自嘲する。そしてまわりを見る、MSが3機デュバル達を囲んでいる。
 技術者として当然興味は出るわけで…今度は小一時間ほどデュバルが質問攻めし、マユは専門用語を話すバーナードをぽけーっと眺める。 レイチェルは使い終わった食器を洗っている。歌混じりに…
 ちなみにアカハナは現在ザフトからの依頼を受諾しにいっている。野良MS退治と聞いている。今のアッガイならそこらへんの野良MSを小P×2→小K大Pで葬ることが可能だった。 

 
-ザフト軍アフリカ方面旗艦レセップス級《バンゲリング・ベイ》-
 砂漠の虎亡き後のザフトは連合に押されつつあるものの、人格三流司令官タケピィの下なんとか戦線を維持はしていた。
 まぁ上官無能だから俺たちがやらなきゃ…たりぃなぁ…と言う本音があるのだが……
 コーディだろうがナチュラルだろうがその辺りはかわらない。人間関係は未来に行っても変わらないのであった。
 タケピィはザフトは少ない兵を補うため傭兵を用いた。もちろんザフト軍の予算を使ってただ。
 急場凌ぎだったがこれには色々な善い面があった。まずザフトアフリカ方面軍の選民意識が変わったこと、
 具体的にはナチュラルだろうが強いのはいる、コーディの方が優れてるんじゃないの?負けてたまるかぁ!といったこと、
 次に金(ダイヤモンド、貴金属)さえ払えば有効な戦力だったこと(後払いだから死んだら払わなくていいと思っている。まぁその浮いた予算でタケピィはエロゲ買ってたのは後に判明。キムタカの武内優香は俺の嫁。)
 そういった経緯でアカハナは依頼を受け、バンゲリング・ベイにいた。
「確認したい、依頼はザフトの試作機、ヅダの破壊……それだけか?強奪犯の身柄は?」



704:麻翁 ◆zjcEpZB5O.
08/03/31 17:02:10
「殺してくれてかまわん、契約は絶対ィィィ!裏切り者には死と地獄ゥゥ…」
 タケピィの持つPC上の、ありぇねぇ髪の色をした、眼球が顔の半分以上を占める「びしょうじょ」が蜂蜜に液糖を混ぜたような甘だるい声で話す。
 アカハナは無言でPCにエレキバンを張りつけた。マグネットパワーでPCが瞬殺され、場が沈黙する。
 やがてタケピィは…
「よろしくお願いしますぅ。」
 と蚊の鳴くような声で話した。気弱で役に立たないオッサン…それがアカハナが下したタケピィの評価だった。
「まぁいい…」
 アカハナのタバコに火を点けて退艦した
 
 砂漠の中でアッガイは体育座りをしていた。
 ザフトの連中はアッガイが珍しいのかしきりに記念撮影している。
 そしてその周りにはバクゥやらがわらわらいる。まぁ演習見てるかぎりはたいしたことなさそうだ。精々バーナード一人を追い詰める程度だろう。
 アカハナはタバコをくゆらせながらアッガイに向かう。そして……歩きタバコで注意され、罰金54アースダラーを支払った。
 
 訓練が終わり、私服に着替えたバーナード、レイチェルは星を眺めていた。
「アスラン、なにしてるかな?」
 バーナードがつぶやく、
「あの人の事ですから不器用なりに生きてるはずですわ。」
 バーナードが笑う。
「でもアスランは今でもボク達が入れ替わってることには気付いていないよね。」
「アスランですから。」
 レイチェルがため息混じりに微笑み、バーナードの隣に座る。その際胸が膝で変形しているのをバーナードは気付く、がすぐに目を逸らした。
「マルキオ様のお話では私達はあらかじめ創られた存在…」
「うん、でもだから何?ってのが今の感想、ラク…レイチェルは?」
 レイチェルはバーナードを見つめくすっとイタズラっぽく笑う。その仕草にバーナードは赤毛の少女を想う。彼女は何をしてるのだろうか?
「他の女性のこと考えてますね?」
 レイチェルが今度はすねたように上目遣いで見上げる。
「…ごめん、友達の事考えてた。アスランみたいに今ごろなにしてるかな?って。」 間違ってない……

「そうですわね、私も先程、近しい人のことを考えていましたわ。でもバーナードのお母さまは素敵ですわね。」
 バーナードがレイチェルの横に座る。レイチェルの視界にバーナードの横顔が写る。そして見つめる。
「そうか…な?今までは特売好きな主婦だったんだ。父さんは世界中で飛び回ってるイメージあったからね。」
「うらやましいですわ。」
「レイチェルの…お父さんは?どんな感じの人?」
 レイチェルが少し思案する、そして…
「議員になる前の父は最低でしたわ。」


705:麻翁 ◆zjcEpZB5O.
08/03/31 17:03:24
 目を伏せる。バーナードが不思議そうな顔を見せる。少なくともシーゲル・クラインは人格者なハズだ。
 ニュースでは…
「議員になる前は……母が生きていた頃は自分の考えが正しくて他の意見は聞かない人間でしたわ。仕事優先で私や母に見向くことなく……」
 レイチェルの声が沈む…バーナードは少し考えて……
 
 レイチェルの肩を抱く。傷の舐め合いでもいい、二人は淋しさを紛らわせたかった…が、
「お兄ちゃん~!お姉ちゃん~どこ~?」
 マユの声が遠くから聞こえる。二人はびっくりして離れる
 そして二人で声を出して笑った。
 すぐにマユが来て笑う二人に「?」となったがすぐにバーナードとレイチェルの間に座り、二人の手を握る。
「二人は私の大事なお兄ちゃん、お姉ちゃんなんだからね…」
 と小さな声で呟いた。
 
-ギアナ高地付近-
 アカハナは焦っていた。いくら訓練中とはいえ、バーナード達を目標の近くに置いてきたのは失策と言わざるをえない。
 アッガイはサバンナをガキョガキョ歩く。途中、像の群れに追い掛けられたり、アカハナが一休みしているうちにライオンの群れに登られたり、川を進んだときにワニに囲まれたりもしたが些細なことだった。
 まぁ動物と戯れるその姿を見た原住民から崇められたりしたがそれでも些細なことだった。
 
-ギアナ高知-
 アカハナが急いでいる頃、こちらではデュバルを追っていたザフトと戦闘になっていた。
 もっとも何の警告もなく銃を撃ってきたのでバーナード達は当然反撃した。
 今のバーナードとレイチェルの戦闘力の前ではザフトといえども世流戦後の五空と才媒万位の差があった。
 当然ザフトは撤退本隊に増援を要請し、状況は悪化していた。


706:麻翁 ◆zjcEpZB5O.
08/03/31 17:05:30
スレ消費しました。何で飛んだんだろ? 
 
 
お詫びにマルキオさんに喧嘩売ってきます。

707:通常の名無しさんの3倍
08/03/31 18:34:39
おつうううううGJ!
待ってましたよ!
これからもマターリ頑張ってください!

708:通常の名無しさんの3倍
08/03/31 22:22:58
狙い撃つぜ

709:通常の名無しさんの3倍
08/04/01 07:57:06
やはり乙
とにかく乙

710:通常の名無しさんの3倍
08/04/01 10:06:05
アッガイ
URLリンク(www.youtube.com)

711:通常の名無しさんの3倍
08/04/02 00:16:34
うむ!

712:通常の名無しさんの3倍
08/04/02 07:06:06
元腹黒ピンクに萌えた……
微妙な心理がイイ! 
 
 
 
俺もそんな頃があったなぁ


713:通常の名無しさんの3倍
08/04/02 16:29:48
ちょっとバトクロでアッガイ鍛えてくる

714:通常の名無しさんの3倍
08/04/03 08:08:59
アッガイ!

715:通常の名無しさんの3倍
08/04/03 19:27:07
00アッガイ、介入しないで撤収する
ミッションコンプリート

716:通常の名無しさんの3倍
08/04/03 23:55:00
潜水

717:通常の名無しさんの3倍
08/04/04 06:51:19
あげゃ

718:通常の名無しさんの3倍
08/04/04 18:19:58
ほほうフォン君何をしているのかね

719:通常の名無しさんの3倍
08/04/05 07:37:09
もう今日からは土曜日に保守強化しなくていいんだな‥‥

720:通常の名無しさんの3倍
08/04/05 13:28:41
だが、寂しくはある

721:通常の名無しさんの3倍
08/04/06 00:05:07
うむ

722:通常の名無しさんの3倍
08/04/06 13:01:51
アッガイに乗って花見にいこう

723:通常の名無しさんの3倍
08/04/06 20:05:33
俺は終電なので帰ります

724:通常の名無しさんの3倍
08/04/07 07:21:07
遅いな

725:通常の名無しさんの3倍
08/04/07 18:55:27
雨で桜が散る

726:通常の名無しさんの3倍
08/04/07 19:10:22
抱きしめたいな、アッガイ!

727:麻翁 ◆zjcEpZB5O.
08/04/07 19:44:27
人多杉…
カキコできるまで待ってね




728:通常の名無しさんの3倍
08/04/07 20:48:34
待ちますとも!

729:通常の名無しさんの3倍
08/04/07 23:30:45
何処までも

730:通常の名無しさんの3倍
08/04/08 07:20:18
専ブラ使ってはどうです?

731:赤鼻 ◆tYeCD1/4iQ
08/04/08 21:22:45
こちらも年度が変わって部署も変わってちょっとドタバタしています。
次回までちょっと時間がかかるかもしれません。

すんません。

732:通常の名無しさんの3倍
08/04/08 22:07:08
お二方とも無理はなさらずに。いつまででも待ちますから。

733:通常の名無しさんの3倍
08/04/09 04:54:55
それが、俺たちの戦いだな…

734:通常の名無しさんの3倍
08/04/09 16:40:18
今残ってるこっち系のスレはほんとに少数の意地と根性でもってるよな

735:通常の名無しさんの3倍
08/04/09 17:22:35
まさしく愛だ

736:通常の名無しさんの3倍
08/04/10 08:55:57
そしてデスティニーだ

737:通常の名無しさんの3倍
08/04/10 21:01:59
そしてフリーダムだ

738:通常の名無しさんの3倍
08/04/10 21:38:36
じゃあ俺もフリーダムだ

739:通常の名無しさんの3倍
08/04/10 21:55:21
おれがアッグガイだ

740:通常の名無しさんの3倍
08/04/11 08:16:03
俺はアッグだ

741:麻翁 ◆zjcEpZB5O.
08/04/11 09:44:12
ヅダの戦闘パート増量してますので暫くお待ちください。 


742:通常の名無しさんの3倍
08/04/11 17:57:24
やったぁ明日は満塁ホームランだお

そしてインパルス

743:通常の名無しさんの3倍
08/04/11 20:36:41
そして、俺達がアッガイだ!

744:通常の名無しさんの3倍
08/04/12 10:04:21
戦記あるかぎりスレは死なん!

745:通常の名無しさんの3倍
08/04/12 22:39:35
いやっほぅ!

746:通常の名無しさんの3倍
08/04/13 11:11:20
俺…ズゴックでもいいかな…

747:通常の名無しさんの3倍
08/04/14 00:38:27
ゾゴック

748:通常の名無しさんの3倍
08/04/14 03:30:31 sektM7GQ
ゾゴジュアッジ(ry

749:麻翁 ◆zjcEpZB5O.
08/04/14 09:41:54
 デュバルは困惑していた。話ているかぎりは甘い子供の印象だったが戦闘技術としては脅威の一言だ。
 この戦闘でデュバルは何もしていない。だが彼の愛機「ヅダ」ならば……
 デュバルは走りだした……
 がバーナードにがっちり捕まった。
 動けない……
 羽交い締めにされる中、デュバルは振り返りさわやかな笑顔を見せ、
「バーナード君…」
 と呟く。視線が合い、微笑み、
「すまない。」
 と告げ、次の瞬間グワシャッとの擬音と共にバーナードが目を見開き宙を舞う。
 
 デュバルに男性自身を蹴られバーナードが悶絶する。そのスキにデュバルは愛機の元へ走る。
「レイチェル姉ちゃんお兄ちゃんお願い!」
 マユがズゴックEに搭乗してデュバルを追う。
「バーナード!傷口を見せて下さいまし!」
「ちょ、レイチェル止め…」
 レイチェルがバーナードのズボンを脱がそうとする。抵抗するバーナード、
「まぁ血が…止血しますわ…腫れて……膿?吸い取りますわ!」
 
 数分後……………
 
「白い膿は出し切りました、もう腫れてないですわ!さあデュバルさんを追いますわよ!」
 得意気なレイチェルとげっそりしたバーナードがいた。
 
 デュバルはコクピットに座り慣れた手順で愛機「ヅダ」を起動させた。
 この機体は超電磁推進機の施策試験型として作られた。だがゲイツにコンペで負けて正式採用には至らなかった……
 デュバル自身は政治的な圧力がかかったのを知っていた。何故なら推力では核動力MSを上回っているのだからだ。
 それはヅダに関わった全ての人間に対する冒涜だった。扱いやすいそこそこの機体が宇宙では量産されている中。ザフトはヅダの廃棄を決定し実行しようとした。
 だがデュバル達はゲイツ以上の戦果を示せば良い、そう考えた。だからデュバルはヅダと共に地球に逃げ暴れ回っていた。
 デュバルは力尽きるまで闘い続ける。誇りの為に…
 
 ザフトは「バンゲリング・ベイ」を中心にバクゥ、ジン、ラゴゥを展開している。
 指揮官タケピィはヅダのことをあまり詳しくは知らされていない。ザフトの司令部は欠陥MSだと話した。
 だが自分には一言「皆殺しにするつもりで攻撃しろ!」と伝えた。
 だからか? 部下達はこれでもかと弾丸を撃っていた。
 土煙がもうもうと立ちこめる中、蒼いゴーストファイターが飛び上がる。
 その…大きめなモノアイは一度点滅し獲物を探す。


750:麻翁 ◆zjcEpZB5O.
08/04/14 09:42:55
「狩リノ時間ダ!」
 デュバルが吠えた。そしてヅダの背部スラスターに灯がともる、爆発的なGがデュバルに襲い掛かる。
 バクゥが背部レールガンを放つその一撃はヅダに擦りもしない。
 もう一機はミサイルを放つ、誘導性を持たすためにスピードが落とされたミサイル群、それらはヅダに追い付くことなく次々空中で爆発する。
「何で当たらない?この〇@☆○●※〓(放送禁止用語)野郎!」
 ザフト兵が叫ぶ。ロックオンはしているはずだ。
 ジンオーカー達のマシンガンから放たれる赤い射線まで回避され、ザウートの砲撃も当たらない。
 そしてヅダは手にしたマシンガンから弾をばらまく。面制圧されたザフト軍の機体は次々被弾していった。
 被弾しよろめいたジンオーカーにキックを放つ。吹き飛んだジンオーカーは隣のザウートを巻き込み倒れる。
 一方のヅダはキックしたと同時にそれを足場に次の「獲物」を狩る。
 すれ違いざまにヒートホークでバクゥのハードポイントを切断する。
 デュバルは不殺主義者ではない。戦場である以上向こうにも言い分はあるのだろうし不殺されたから感謝されるわけではない。
 戦場でそんなことをしたら?答えは簡単だ。屈辱を晴らすため再戦を挑むに決まっている。
 戦士なら良くも悪くもプライドと信念があり、ソレを砕くことは相手への侮辱に他ならない。
 だが、デュバルは彼自身の目的の為に不殺を行う。
 目的は一つ、コンペで負けたゲイツを実力で倒し、粉砕し、蹂躙し尽くした上でヅダの優秀性を証明すること。
 その為の不殺、彼らはヅダの優秀性の生き証人に、そしてゲイツを呼び寄せるエサとして生かす。
「蒼い…幽霊…」
 ザフト兵の誰かが呟いた。
 ザフトは混乱した。スピードが桁違いだからだ。FCSがロックオンして射撃してもそこには何もない。
 そして、C.EのMSには致命的とも言える欠陥があった、即ち射撃するときに射線を保つ為「ポージング」することだった。
 一方のヅダのFCSは移動予測が可能でその高機動を生かすため「ポージング」することは無かった。
 
 この段階で結果は分かり切っていた。次々被弾し、戦闘不能になるザフト軍。
 死傷者こそ少ないが行動不能になるモノが続出していた。
「これじゃあ一方的な狩りだ…」
 自分の愛機のコックピットから這い出たザフト兵が力なく呟いた。
 
 それは………
 
 ヤツが来たとき終わりを告げる。
 
 その機体がしたこと…それは呼び掛けることだった。


751:麻翁 ◆zjcEpZB5O.
08/04/14 09:43:57
短いけど今回ここまでです。


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