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県内唯一の分校・山北町立川村小学校高松分校(同町向原)で、地域住民や
保護者らを招いた「分校まつり」が五日、開かれた。同校の在籍児童は
三人だけ。約十五人の大人たちが訪れた同校の運動場はにぎやかになり、
子供たちは歌や手作りのゲームなどで、大人たちとの交流を楽しんだ。
これまでは同校で育てたサツマイモや大根などで焼き芋やおでんなどを
楽しむ収穫祭を開いていたが、ことしはイノシシ被害や天候不順などで
収穫できなかった。今回は収穫祭に代わり、二年生の授業の一環として
同まつりを開くことになり、子供たちは十月下旬から輪投げなどのゲームを
段ボールなどで作ったり、演奏の練習を重ねたりと準備を進めてきた。
集まった保護者や地域のお年寄りたちは、子供たちと一緒に歌を歌ったり、
鍵盤ハーモニカやタンバリンなどの演奏を聴いたりしたほか、折り紙や
お手玉を取り入れた障害物レースなど、子供たちが考えた手作りのゲームを
楽しんだ。
二年の羽田詩織さん(8)は「地域の人とはめったに遊ばないので
楽しかった」。この日のために練習して鍵盤ハーモニカを五本の指で
弾けるようになった木下藍斗君(8)は「ちょっと間違えた」と言いながらも
満足そう。
分校に通学するのは三年生までといい、三年の滝口美夢さん(9)の祖母の
さき子さん(80)は「来年は孫が本校に行くので少しさみしい」。本校から
訪れていた小西澄夫校長は「少ない集団生活だが、(大人たちの前でも)
物おじしていない。大きな集団でも過ごすことができ、小さいなりに
自立している」と三人を頼もしそうに見ていた。