09/03/10 10:43:24 0
磁石をそばに置くだけで電気が起きる--そんな簡単な発電の仕組みを、
東京大の田中雅明教授らのチームが超微細技術を駆使して世界で初めて実現した。
この仕組みは「スピン起電力」と呼ばれ、磁気センサーや超小型電子機器の電源などに応用が可能という。
8日付の英科学誌ネイチャーの電子版で発表した。従来、磁気で電気を起こすには、発電機のように、
電線を幾重にも巻いたコイルの近くで磁石を動かし、磁場を変化させる必要があった。
田中教授らは、磁石を動かさなくてもすむ方法を研究。
小さな磁石のように振る舞う電子の性質(スピン)に着目した。
田中教授らは、ガリウムやヒ素、マンガンなどを材料にして、特定の向きのスピンを持つ
電子だけが出入りできるような微細な磁石の粒を素子の中に作り、
強めの永久磁石に相当する磁場の中に置いた。
すると、21ミリ・ボルトの電圧が発生した。実験時の温度は、零下270度近辺と極めて低いが、
半導体の作り方を工夫すれば、室温でも同様な現象を引き出せる可能性がある。
最終更新:3月10日9時11分 3月10日9時11分配信 読売新聞
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)