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政治資金規正法違反事件をめぐり自民党議員への波及を否定したとの発言で集中砲火
を浴びている漆間(うるま)巌(いわお)官房副長官。警察庁長官時代には日本人拉致
事件の捜査を主導し、国内捜査を大きく進展させたことで知られる。その実行力やリー
ダーシップを見せつけて安倍、麻生の元、現首相の信任を得た。
「時代の節目となる大事件を引き寄せる不思議な力がある」。ある警察庁OBは漆間
氏をこう評する一方で、危うさも指摘した。
長官時代に拉致事件の本格捜査に着手した際は、記者会見でいきなり明言し、捜査を
担当する警備局が大混乱に陥った。
「根回しより先に、話をブチ挙げることが好き。事件に限らず、会見でいきなり方針
を打ち出すことが相次いだため『漆間サプライズ』として、恐れられていた」(警察庁
OB)
漆間氏は日比谷高校から東大法学部に進み、昭和44年に警察庁入り。父は警視庁幹
部で、兄も警察官僚という警察一家で育った。
55年からは、東西冷戦まっただ中のモスクワに警察出身初の駐在官(1等書記官)
として赴任した。厳寒のモスクワでウオツカを覚え、敏腕外交官として活躍するかたわ
ら、暇を見つけてはプロ並みのピアノに向かった。
ロシアや北朝鮮などの軍事情報収集や警備畑が長い。平成3年5月には、警察庁外事
1課長として、大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫元死刑囚に面会した。取り調べの
なかで、「李恩恵(リ・ウネ)」が拉致被害者の田口八重子さんであると確認し、「外
事・情報分野のエキスパートとして頭角を現した」(警察庁OB)とされる。
モスクワ赴任中には旧ソ連空軍機が大韓機を撃墜。大阪府警本部長時代の平成12年
には元日本赤軍最高幹部、重信房子被告が逮捕されるなど担当した大事件は多い。昔か
ら「記者ウケがよい」(マスコミ関係者)とされた人柄に、思わぬ落とし穴があったよ
うだ。
■ソース(産経新聞)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)