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支局長からの手紙:シジミは庶民の味方
京阪神の知り合いから「シジミカレーっておいしいの?」「シジミコロッケってどんな味?」
と聞かれることが多くなりました。NHKの朝ドラを見てのことでしょう。「食べたことない」
「見たことない」と答えると、「松江にいるのに……」と不審そうな声が返ってきます。
料理の方法はさておき、宍道湖のシジミが“庶民の味”として全国に広まるのはうれしいことです。
東京の高級すし店では、4、5個のヤマトシジミが入った「宍道湖のシジミ汁」に1000円前後の
値段がついているそうです。シジミを味わってもらうのはいいのですが、高級珍味扱いには首をかしげます。
宍道湖畔にある日本シジミ研究所でシジミについていろいろと話をうかがったことがあります。驚いたのは、
シジミの水質浄化力です。宍道湖の水を吸い込んで、体内でろ過してきれいになった水を外にはきだします。
小さな貝のことだからその効果はたかだかしれていると侮ることなかれ。
たった3日間で宍道湖の水を全部ろ過してしまうそうです。ある原稿でこのことに触れたとき、
大阪本社の編集デスクから「本当に3日間でいいのか。3カ月の間違いではないか」と何回も問い合わせがきました。
宍道湖のシジミは「ミネラルの宝庫」「おいしい」という以上に、宍道湖そのものの守護神だったわけです。
続きます
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