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日本海などに生息する珍しい深海魚「コンペイトウ」の赤ちゃんが福井県坂井市三国町の越前松島水族館で一般公開されている。
同水族館が全国で初めて繁殖に成功したもので、小さい目をクリクリさせ、腹部の吸盤で水槽などに止まり体を回転する仕草が、
入場者らの人気を集めている。
コンペイトウは、カサゴ目ダンゴウオ科で、水深約300メートルの日本海や北海道などに生息。
お菓子のコンペイトウに姿が似ていることから名付けられた。
体長は12センチほど。同水族館ではズワイガニ漁のときに揚がってくることから、平成5年12月から地元の漁業者からもらい飼育、展示。
水温が3、4度の深海に棲んでいるなどから、生きたまま長く展示するのは難しく、全国の水族館でも展示しているのは珍しいという。
今回生まれた赤ちゃんは、19年末に越前町の漁師から持ち込まれた親魚のうち、長生きしている体長7センチのオスと
同12センチのメスの間に昨年11月に生まれた。
約120匹の稚魚に小さいエビ(イサザアミ)を与えており、1~2センチ程度に成長した。このため水槽に入れて展示を始めた。
親に比べて体に突起物はなくツルンとしており、小さな体で泳ぐ姿に、訪れた子供たちも熱心に見入っていた。
同水族館飼育員の笹井清二さんは「偶然オスとメスが生き残り、貝殻のなかにメスが産卵したあとオスが入って育てて孵化(ふか)した。
生態がわからないので親の産卵行動などを調べていきたい」としている。
産経新聞 2009.3.8 02:23
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