09/03/06 11:41:00 0
(>>1のつづき)
ところで、彼ら自身はこの問題をどう考えているのだろうか。そういえば昨年、雇用問題を考えるシンポジウムに
出席した時の話。まさに、この点についての質問をぶつけられた某一流全国紙のベテラン編集委員
(ランキングトップ3に入っているメディアグループの一員)が、逆切れしてこう叫んでおられた。
「そういうのは、そういう賃金しか払わない経営者が全部悪いんです!」
ということなので、やっぱりマスコミ的にはあくまで経営者が悪いみたいだ。テレビの討論番組でバカの
一つ覚えみたいに"労使"代表ばかり並べたがるのも、きっと優しい労働者目線の裏返しなんだろう。
中小企業の社長さんは、自宅を抵当に入れたり家族名義で借金したりと色々大変そうだが、もっともっと
努力してください。
ひょっとすると中には「高給取りのクセに好き勝手言いやがって!」と思う人もいるかもしれない。そんな
あなたには、毎日新聞がおすすめだ。僕の知る限り、もっとも正社員と非正規雇用の格差の少ない
メディアだから。派遣村報道にも熱心なご様子だったが、毎日だと親身というか他人ごとでないというか、
行間からぐっと迫るものを感じてしまう。
いずれにせよ、これからいよいよメディアも淘汰の時代がやってくるはずだ。その中で生き残れるのは、
上っ面ではなく、芯の通ったメディアだけだ。「上っ面をはいでみたら、どのメディアにも芯なんてなかった」
なんてことは無いように祈りたい。(以上)