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・「不公正な捜査」と猛反論し、検察との全面対決を宣言した小沢民主党代表。政権選択の衆院選が
迫るこの時期に、検察への抗議も相次ぐ。
「国策捜査じゃないか」「選挙が近いのになにをやってるんだ」。小沢氏の秘書が逮捕された3日
夜以降、検察庁には電話が約20件、ホームページへの書き込みも100件近くに達した。8割が
抗議や批判。激励は少なかったという。
金丸元自民副総裁が佐川急便から受領した5億円の献金について、本人聴取もせず罰金20万円で
略式起訴して「批判の嵐」にさらされた1992年以来ではないか、と指摘する検察関係者も。
会見で小沢氏は検察批判を展開。「検察の対応は極めて異常。総選挙を控えたこの時期、検察の
政治的意図を疑われて当然だ」と言い切った。
検察が国会の動きに配慮して強制捜査着手のタイミングを計っていたようにはみえない。
「いつ衆院が解散するか分からないという状態が長く続く中、どう着手時期を選択すればよいのか。
われわれとしては、今しかない、という自然体の発想だ。これで批判を受けるのなら事件は何もできない」。
検察幹部は「民主党つぶし」のような政治的意図はないと断言する。
大久保容疑者の精神状態に加え、西松建設からの献金2100万円を政治団体からの献金と偽装したと
される容疑のうち、700万円分の献金の公訴時効も3月末に迫っていた。
立証の焦点は、大久保容疑者が、献金を西松からの献金と認識していたのかだ。「確たる証拠はある」。
検察幹部は断言した。
一方で、検察はこれまで政治的に微妙な時期の政界捜査着手は避けてきた。金丸元副総裁を逮捕
したのは、予算案が衆院を通過した直後。受託収賄で中尾元建設相を逮捕したのは衆院選の5日後だった。
東京地検特捜部長も経験した元名古屋高検検事長の石川達紘弁護士はこう話す。
「西松関連事件の決着をつけるタイムリミットがきていたのだろう。ただ、金額を考えると、ここまで
やるかという疑問は感じる。この奥に隠された事件があるのかどうか。それが問題だ」(抜粋)
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