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ネットの無料モデルに“マスメディア”の未来はない
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“情報のゴミ溜め”インターネット(以下「ネット」と略します)は、マスメディアとジャーナリズムを
どんどん衰退させています。しかし、かんぽの宿に関するネット世論から明らかなように、
ネットがメディアの中心になったらとんでもない社会になります。かつ、マスメディアは成長産業である
クリエイティブ産業の中核です。マスメディアは経済・社会に不可欠な存在なのです。
従って、マスメディアをいかに再生させるかが重要となります。そう言うとすぐに“通信と放送の融合”
を持ち出す輩が多いのですが、それ程いい加減な議論はありません。マスメディアにとってネットはまだ儲からないからです。
しかし、再生の過程でネットを避けて通ることは出来ません。
そこで、今回は、マスメディアがネットとどう向き合い、どう取り込んで行くべきかを考えたいと思います。
ネットがマスメディアを殺す本質的な理由
最初に、なぜネットはマスメディアを衰退させているのでしょうか。よく言われるのは、
ネットが広告費と視聴者をマスメディアから奪っているということですが、それは表層的な事実に過ぎません。
実際、融合の先進国である米国では、マスメディアが積極的にネットに進出し、アナログ時代よりも
マスメディアのコンテンツを見る人の数は増えているのに、ネット上で十分な収益を上げているところは皆無であり、
多くの新聞社は死にそうになっています。
むしろ、ネットがマスメディアを窮地に追い込んでいる本質的な理由は、ネット上でのマスメディアの
ビジネスモデルの主流が(広告収入をあてにした)無料モデルとなっているからではないでしょうか。
ネット上では時間をかけて探せばどんなコンテンツでも無料で入手できます。
>>2-10辺りに続く
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