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★「ノロ」感染率、喫煙者は2倍
・ノロウイルスの集団感染が3年前に発生した岐阜県美濃加茂市の精神科病院「のぞみの丘
ホスピタル」で、感染経路などを詳細に調べた結果、喫煙者の発症率が、たばこを吸わない人の
約2倍だったことがわかった。
ウイルスが指に付着したまま、たばこを口へ運んだためらしい。同病院の安藤正枝・看護部長が、
横浜市で開かれた日本環境感染学会で発表した。
同病院では2005年10月から06年2月にかけて、入院病棟(50床)など3病棟と、併設する
老人保健施設(90床)で、ノロウイルスの集団感染が相次いで発生。患者、職員合わせて
127人が発症した。
調査の結果、3病棟でたばこを吸う職員の67%、老健施設では55%が発症。吸わない職員の
発症率は各36%、26%だった。たばこを吸う人が多い慢性期病棟では、喫煙患者の73%が
発症し、喫煙しない人の発症は29%にとどまった。
職員の喫煙場所は屋外、入院患者は喫煙室に限られ、ふき取り検査の結果、病棟や施設の
カギ、喫煙室に備え付けのライターにウイルスが付着していたことが判明。これらに触れた
人から感染が広がっていた。
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