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【ニューヨーク=山川一基】
経営再建中の米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が2日午前(日本時間同日夜)、
日本などで生命保険を手がけるアリコなど一部事業を米連邦準備制度理事会(FRB)に譲渡することを発表する見通しとなった。
政府からは約300億ドル(約2兆9千億円)の追加支援も受ける見込み。複数の欧米メディアが報じた。
ロイター通信などによるとAIGは1日、取締役会を開いて経営再建計画を決定。
アリコや香港の生命保険グループAIAをFRBに譲渡し、債務圧縮に充てる。
AIGは当初、アリコなどを市場で売却して公的資金の返済に回す予定だったが、買い手がつかなかったという。
FRBは市場環境が好転してから売却するとみられる。
AIGが2日発表する08年10~12月期の純損失は600億ドル(約5兆9千億円)前後となる見通し。
米政府はすでに発表済みの最大1525億ドル(約14兆9千億円)の支援に上積みするとみられる。
朝日新聞 2009年3月2日9時20分
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