09/02/28 08:34:30 0
健康志向や自然回帰で、中高年を中心に根強い人気を見せる登山。半面、入山者の増加でトイレ不足が問題になっている。
地元ボランティアが中心になって維持管理するところもある中で、日帰り登山に適した山では、
携帯トイレの携行を呼びかけている。(日野稚子)
湿原に広がる高山植物が人気の尾瀬国立公園には、昨年の夏山期間中に約38万人が訪れた。
公園内にある日本百名山の至仏山(しぶつさん)と燧ケ岳(ひうちがたけ)は、山頂まで往復6~7時間と、日帰り登山が可能だ。
このうち期間中に2万人が訪れる至仏山では、環境保護のため一昨年から登山者に携帯トイレの携行を呼びかけている。
「登山道、山頂ともトイレはないため、登山道脇で人目につかず、適度の広さがある場所で用を足す登山者が後を絶たず、
こうした“トイレ跡”にはティッシュやビニール袋が散乱。
登山道からこうした場所まで貴重な植物が踏み荒らされる被害も出たため」と、至仏山保全対策会議事務局でもある
尾瀬保護財団の小野里典明さんは説明する。
同じ日本百名山で岩手県の早池峰山も期間中2万人が登山。
百名山ブームとなった平成9年ころから登山者が増え、現在も60代を中心に登山者の8割が県外から訪れるという。
高齢でも山頂まで片道3時間程度で、晴れた日は太平洋が望める眺望などが人気で、リピーターも多い。
山頂の避難小屋にあるトイレには3つの個室があり、うち2つは登山者が携行した携帯トイレを使うためのもので、
残る1つはくみ取り式だ。
「5月末から11月上旬までの期間中、地元ボランティアが5回ほど、くみ取りトイレにたまった屎尿(しにょう)を
担ぎ降ろしている」と岩手県県南広域振興局保健福祉環境部環境課の黒田農さん。(続く)
産経新聞 2009.2.28 08:14
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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北海道・美瑛富士では毎年、山のトイレを考える会を中心としたボランティアが使用済みティッシュや排泄物を
拾い集める活動を行い、環境保全に務めている(山のトイレを考える会提供)
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