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★相も変わらぬ「片思い外交」 日米首脳会談に“成果”はあったのか―上杉隆(ジャーナリスト)
なぜ、日本の首相がホワイトハウスに呼びつけられたことが、そんなにも誇らしいのだろうか、
筆者にはまったく理解ができない。
先週来、筆者は、ラジオ番組など(文化放送、TBSラジオ)に相次いで出演し、繰り返し次のように指摘してきた。
「『朝貢外交』以外の何ものでもない。首脳会談などという立派なものではなく、単に呼びつけられただけ。
オバマ政権の魂胆は、レームダックになっている日本の現政権から搾り取れるだけ、絞り取ってやろうというものだ。
おそらく、金融支援やアフガン支援を求められ、追い返されるのが関の山だろう。
新聞やテレビ、そして外交評論家は、日米同盟の絆を確認するための重要な首脳会談だ、と位置づけているようだが、
私はそうした意見にまったく与しない。単に、いつものように日本の『片思い』外交に終わるだろう」(中略)
ちなみに、クリントン国務長官訪日の最大の目的は、沖縄駐留の米海兵隊のグアム移転に伴う
費用のさらなる拠出を求めるものだった。
それは、今回のオバマ大統領による「呼びつけ外交」の目的にも合致する。
しかも、その手段は日本にとってさらに惨めなものであった。
今回の日米首脳会談では、政府専用機ではるばる10時間以上もかけてワシントンに向かった
麻生首相を待っていたのは、わずか1時間の会談と、あらゆる支援の約束、そして昼食会の取り止めという屈辱であった。
つまり、国民の税金を使って、一回当たり数千万円もかかる政府専用機を飛ばし、ランチすらご馳走にならず、
金融危機やアフガニスタンへの支援(カネ)を約束させられたのが、今回の日米首脳会談の「成果」なのだ。
麻生首相はこれを「成果」と誇っている。確かに、それは米国側にとっては成果だったかもしれない。
だが、筆者にはどうしても成果に思えないのだが、読者のみなさんはどうだろうか。
日本外交は、再び、同じ失敗を繰り返そうとしている。
このような思考停止した「片思い外交」や「片思い報道」から脱却できる日は果たして来るのだろうか。
ダイヤモンド・オンライン(一部抜粋) URLリンク(diamond.jp)