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富山湾がおかしい。
春中心のサワラが一年中網にかかり、名物のホタルイカが取れる時期が早まり、ブリの水揚げは平年の半分になった。
南方のゴンズイの群れもみられ、温暖化の影響かと思いきや、北のタラバガニも初水揚げ。
原因が分からず、地元漁師らは「これまでの経験が通じない」と戸惑っている。
富山県魚津市のある漁師は「沖合の表層で回遊しているマダイやヒラメが一度にたくさん揚がる。
今までにない取れ方だ」と首をかしげた。
魚市場には、例年だと1月初旬には見られなくなる南方系とされるカゴカキダイやタカノハダイが、
数は少ないが2月でも並ぶことがある。魚津漁協の浜住博之参事も「3月下旬~6月上旬だったホタルイカの
漁期が半月ほど早まるなど、何か変だ」と話す。
富山県水産研究所によると、県内のサワラの水揚げは平年の約400トンに対し、昨年は2倍以上の1080トン。
マダイも昨年は平年比45%増の209トン、ヒラメも43%増の139トンだった。
逆に、カワハギ類は平年のほぼ3分の1、ブリは半分以下の137トンにとどまった。
一方、同じ日本海側で西側の石川県も昨年、マダイは平年比83%増の363トン、サワラは同2.2倍の1066トン。
ただし、ヒラメは平年並み。石川県水産総合センターによると、特にサワラは、春に富山湾寄りで水揚げが良かった。
しかし、東側の新潟県では大きな変化はみられなかったという。 (続く)
朝日新聞 2009年2月25日15時0分
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カゴカキダイ(右上)やタカノハダイ(左下)など南方系の魚に交じって北方系のハタハタ(中央右寄り)の姿も
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富山県魚津市の魚津水族館職員が取ったハタハタの卵塊=同館
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富山県魚津市の魚津水族館職員が取った南方系のゴンズイの群れ=同館提供
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