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・日本の中高校生の勉強時間は、中国の中高校生のほぼ半分しかないことが24日、財団法人
日本青少年研究所のまとめた調査で分かった。韓国の中高校生と比べても少なかった。
それでも日本の高校生の約8割は学校の勉強が「きつい」と感じており、学力低下の一端を
うかがわせる結果となった。
昨年、日米中韓の主要都市の中高校生約8300人に対して、生活に関する意識調査を行った。
日本の中高校生が学校や自宅、塾で勉強する時間は1日当たり平均8時間。
これに対し、中国では約14時間、韓国は約10時間と、大きな差が出た。同様の調査を行った
平成9年と比べると、高校生は1時間、中学生では2時間も勉強時間が短くなっていた。
にもかかわらず、学校の勉強を「きつい」と感じている高校生は77・2%にのぼっており、4カ国では
最も多かった。他の3カ国では4~6割程度にとどまった。
勉強時間は短いのに、就寝時間は遅いという中高校生の実態も明らかになった。
就寝時間が「午前0時以降」という日本の中学生は約35%、高校生に至っては約70%。
一方、米国や中国は中学生で1割、高校生でも2割に満たなかった。
中高校生の約8割が、「よく疲れている」と感じていることも判明した。
また、「自分は駄目な人間だ」と考えている中学生は約5割、高校生では約6割に及び、他国を
大きく引き離している。
規範意識については、平成9年よりも「酒を飲む」「たばこを吸う」という不良行為は少なくなり、
「暴力を振るう」「言葉で人をいじめる」という粗暴な行動が増加傾向にあり、「我慢できず、
切れやすい」という子供たちの実態が浮かんだ。
同研究所では「中韓と比べて、勉強もしていないのに弱音をはいている現在の子供たちの姿が
はっきりとみえた。甘えの気持ちが強いのではないか」と分析している。
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