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風にきく:教師の資質 /三重
四日市市内の高校で生徒の持ち物が紛失した際、
教諭が担任生徒の指紋を集めた問題が起きた。
校長や教頭は「あってはならないことだった」とし、
教諭は担任を外れ自宅謹慎した。
教諭はどのような考えで、このようなことをしたのだろうか。
指紋を取るという行為は、昔も今も特別な意味を持つ。
外国人登録法で指紋押なつが義務化されていた時代、
在日外国人は「犯罪者扱いだ」と訴え、押なつを拒否するなどした。
20年間にわたる働きかけで、押なつ制度は00年に全廃された。
来日する外国人に指紋の提供を義務付ける改正入管法が07年に導入された際も、
市民団体や外国人が人権保護の見地から強く抗議している。
今回の問題では、生徒たちは、担任復帰を求める署名を
102人分集めた。教諭は生徒と信頼関係が築けていたのだろう。
だが、指紋を取ることをめぐって多くの人が苦しんだ歴史へも思いをはせてほしかった。
教育の場は、人権や差別の問題に敏感であってほしいと思う。【高木香奈】
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