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遺族が国賠提訴へ 佐賀市の取り押さえ死問題
佐賀市の路上で2007年9月、知的障害者の安永健太さん=当時25歳、同市木原=が
佐賀署員らに取り押さえられた直後に死亡した問題で、遺族は23日、「取り押さえの際に
署員らから暴行を受けたため死亡した」として、国家賠償法に基づき、県に約4300万円の
損害賠償を求める訴えを佐賀地裁に起こすことを明らかにした。26日に提訴する方針。
遺族の代理人弁護士によると、原告は健太さんの父孝行さん(47)と弟の浩太さん(25)。
主張では、健太さんは同署員5人から取り押さえられる際、顔や胸を殴られ、
後ろ手に手錠をかけられるなどの暴行を受けて死亡した、と訴えている。
この問題をめぐっては、遺族の告訴を受けた佐賀地検が「警察官の行為は保護の範囲内」
と判断して不起訴処分を決定。遺族はこれを不服として、佐賀地裁に公判を開くよう求める
「付審判請求」を申し立てており、現在、同地裁が請求の妥当性について審理している。
孝行さんは「まずは付審判請求で刑事責任を追及することが第一だが、
民事訴訟でも真実を明らかにしていきたい」と話した。
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