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大麻取締法違反容疑で逮捕された京都大学法学部2年の谷口将隆容疑者(20)。大阪府警
南署によると、入手ルートについて「大阪・ミナミのアメリカ村のクラブで知人からもらった」
と供述したという。夜も眠ることなく若者でにぎわう「アメ村」で今、大麻汚染が深刻化。
谷口容疑者が大麻を手にしたとされるクラブに、逮捕後初めての週末となった21日未明、
記者が入店した。
大阪市中央区西心斎橋のアメ村。昼はファッション店が通りを彩るが、夜はクラブやバーの
ネオンが街頭をわずかに照らす程度だ。
谷口容疑者が大麻を入手したとされるクラブはその一角にある。ビル3階で入場料(ドリンク
1杯付き)3000円を支払い、2階のホールに向かった。
暗闇の中、フラッシュをたくような照明が繰り返され、大音量のヒップホップミュージックが
耳をつんざく。天井が低く、たばこの煙が充満。午前1時ごろ、ホールを埋めた100人以上の
若者が酒を飲みながら体を揺らす。半数以上が女性だ。耳元で大声を出し合わないと会話も
できない。延々と続く音楽と視覚をマヒさせるような照明。だれかが大麻の譲渡をしていても、
目につかない。
入店後1時間もすると、感覚が衰えて善悪の区別がわからなくなる気さえしてきた。谷口容疑者
も同様の心境に陥ったのだろうか。
夜明け前、クラブから出てきた若者に大麻について聞いた。
カップルは「クラブ内で売っているのを見たことがある」と平然と証言。飲食店員の男性は
「入手できるなら、体験してみたい」と語る。別の男性は「米国にいた時、クラブでみんな吸って
いた。日本でも合法化したらいい」。嫌悪するどころか、大麻を支持する若者が多いのに驚いた。
(>>2以降に続く)
▽毎日新聞
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