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・若者事情をテーマにした「草食男子と肉食女子」に対し、「随分女性に都合のいい内容」との批判が
寄せられた。女性が男性にがっつくのは、男社会の中で経済的自立が難しいのが原因と分析したからだ。
「女尊男卑」と日本社会を表現する投稿をきっかけに、男性の言い分を考えてみた。【中川紗矢子】
投稿者に会った。メディア関係の仕事をする男性(39)は、小学校低学年のころ、自分に対する
親の態度が姉妹と違うことについて「不平等」と訴えたところ母親に「男はそんなことを言うな」としかられた。
高学年になると、女子の方が体が大きくてもやられたことにやり返すと「女に対して何だ」と怒られ、理不尽な
印象を受けた。
大人になると「女性専用」「女性のための」と銘打ったサービスや商品ばかりということが気になった。
メディアの表現も、女性を持ち上げ、男性を蔑視するものがほとんどだと感じる。
「男の苦労には目が向けられず、女だけが注目されている。かつては、何となく男が偉いという雰囲気が
あったからそれで済まされた。今は男優位でなくなったのに、男をバカにする表現がまかり通っている」と話す。
夫婦ドラマのプロデューサーのコメントに「夫を調教したい妻たち」とあったり、本のタイトルに「夫のしつけ」と
いった言葉が使われていた。また、コマーシャルが「男はにおう」との言葉で不潔さを指摘したり、電車の
マナーポスターで悪者として描かれているのも男性だ。
男性は「反対に、女性に『調教』などの言葉を使ったら即アウト、作家生命は絶たれますよ」と指摘する。
「男は虐げられている」の著者、竹中英人さん(36)は、男性の生きづらさについて、フェミニズム思想の
伝わり方を原因として挙げる。
「元々、『男らしさ』『女らしさ』といった、期待される性役割があり、それぞれメリットとデメリットがありました。
男性は権利がある分、責任もあり、女性は抑圧される分、保護されていた。ところが、フェミニズムが広まる
際に、男性は加害者で、女性は被害者だという視点のみが強調されて浸透。結果、男性のデメリットと
女性のメリットだけが残ってしまった」と分析する。(>>2-10につづく)
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