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17日夕に辞任した中川氏にはこれまでも飲酒や体調不良が理由で、政治活動に
支障をきたす場面があった。
経済産業相時代の中川氏を知るキャリア官僚は「見かけによらずプレッシャーに弱いのか、
大きな交渉の前に酒を飲まずにはいられないようだった」と振り返る。2004~05年にかけて
行われたアジア各国との経済連携協定(EPA)交渉では、「締結前のヤマ場を迎えると、
ホテルの客室の冷蔵庫から酒が全部なくなることもあった」と明かす。
昨年11月には、スペイン国王夫妻を歓迎する宮中晩さん会でワインなどを飲み、懇親会で
「宮内庁のばかやろう」などとどなって途中退席。先月28日の衆院本会議で行った財政演説で、
「歳入」を「歳出」とするなど、計26か所を読み間違えたことについては、「体調不良が原因」と
周囲に説明していたという。
中川氏は、もうろうとなった理由を風邪薬の飲み過ぎとしている。製薬会社でつくる日本OTC
医薬品協会(東京都)によると、少量のアルコールでも、風邪薬を併用すると副作用が強まる
恐れがあるというが、同協会は「個人差もあるが、薬だけであれ程もうろうとした状態になるとは
考えにくい。体調が相当悪かったのだろうか」としている。
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