09/02/21 11:08:05 93witFUm0
>>926
○渡辺武君 IMF出資の問題について御質問したいと思います。
今回の措置を見てみますと、従来一般会計から行なわれていた
IMFへの出資を外為会計に移すということが一つの内容となっております。
この措置を考えてみますと、
国際通貨としての円の信用の基礎は、円がいま金と交換できないという条件のもとでは、
日本の保有している外貨、特にドル、これが国際通貨としての円の信用の基礎になるのじゃないか、
究極的にもそうなるのじゃないかというふうに私は考えております。
たがって、IMFへの出資を外為会計から行なうということは、
一応の経済的な合理性をもった措置だというふうに考えられますけれども、
同時に、その反面で、基金通貨代用証券に日銀引き受けの道を開いたというもう一歩の側面が
今度の措置にはあるわけです。
こっちのほうを考えてみますと、
国際通貨としての円をその信用の基礎である外貨準備から切り離した
ということにもなろうかというふうに考えられるわけです。
そこで、この措置は、今後、日本経済の国際的な地位の向上、
それから貿易額の増大などに伴って、
国際通貨としての円がいままで以上に大幅に流通するようになるということは
不可避的な傾向だろうというふうに考えられますし、
同時に、日本の大企業のアジア諸国を中心とする経済進出の重要な手段として
円の国際通貨としての流通の方向を推進しようというのが
基本的な方向ではないかというふうに考えられますし、
また、アメリカのほうも、ドル防衛のために日本の円を国際通貨として流通させようという考えも
なかなか強いように考えられます。
したがって、今回とられた措置は、こういう事態に対応して今後国際通貨としての円を流通させる、
その条件を切り開くというような内容があるんじゃないかというふうに考えられますけれども、その点はいかがでしょうか。