09/02/18 18:48:33 Z5dBgsvq0
>>351
市場を混乱するかたちでの外貨準備の振り替えはしない 玉木林太郎 ●財務省国際局長
─先のG20では、日本は危機に陥った新興国などに対し、厳格な政策
条件なしにIMFが必要額を貸し出すように提案した。
その結果IMFが資金不足に陥るなら、1000億㌦(約10兆円)相当まで
IMFに融資する用意があると表明した。その目的は。
サミットに先立つ10月のG7で、金融危機に直面した加盟国、特に中
小国や新興国に対してIMFが柔軟かつ迅速に支援を行なうよう提案した。
その際IMFに資金が不足して十分に支援できないと言うことにならないように、
日本が具体的な融資枠を表明することによってIMFを中心とした支援へ
信頼感を高めるためのメッセージを送った。
─資金の提供であれば、融資ではなく、出資という方法もある。
資金基盤の確保のためには、IMFが一般的な増資を行うのが本筋
であるのは言うまでもない。今回のサミットで麻生太郎総理は、たとえ
ば2倍の増資をしてはどうかと提案された。
ただし、増資には全加盟国の85%の承認を必要とするなど時間のかかる
プロセスを踏まなければならない。
原価のような緊急事態に対処するためには、増資が実現する
までの間、融資という選択肢を用意することが現実的である。
増資については、すでに今年四月に新興国の出資シェアを引き上げ、
より経済の実情を反映させたものにするという出資比率の見直しについ
て合意しており、各国で承認の過程にある。これは、特にアジアの新興
国の出資シェア・発言権を高めていくべきだとして、日本が強力に推進
したものだ。今回のサミットでは、ガバナンス改革としてさらにそれを
前進させることで合意した。