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・日本からの強制退去を命ぜられているカルデロン一家の出頭日は2月13日の金曜日だった。
この日の朝、森法相が会見をし、一家の在留を認めないという判断を下した。同日、カルデロン
一家が出頭する品川の東京入国管理局前に、一家を「犯罪者」として「日本から叩き出す」ことを
目的とする団体が集まっていた。一家と支援者と待ち伏せ、直接抗議を行おうというのだ
「在日特権を許さない市民の会」「NPO外国人犯罪追放運動」「外国人参政権に反対する会」
「主権回復を目指す会」「日本を守る市民の会」などは、このカルデロン一家の件に関して幾度も
行動を起こしている。
11月ごろ、カルデロン一家を支援する市民らが在留許可を求める署名活動を始め、メディアによる
報道が開始された。その同じ時期に「叩き出す」ことを要求するいくつかの団体が行動を開始する。
彼らは11月の25日に法務省に対して、「期日通りカルデロン一家の国外退去を行うよう強く求める」
申し入れを行った。ここで言う期日とは、この申し入れ行動の2日後の11月27日である。
行動には30人ほどが参加したという。
これらの団体はこのほか2回にわたり法務省に対し、即座に一家を「叩き出す」ことを要求している。
「座り込み」には60人が参加したようだ。また2月3日には、フィリピン大使館に対して、一家に退去を
促すよう、要請行動を行っている。
行動の際、彼らは「フィリピンの恥さらし 他人名義の旅券で不法入国の犯罪人 カルデロン一家を
叩き出せ」などのショッキングな内容のプラカード、横断幕を掲げている。また国旗と旭日旗も持ち出し、
「日本国民」として抗議を行っているということだ。
なぜ、彼らはカルデロン一家に日本から退去してもらいたいのか。曰く、「外国人犯罪者は追放」
しなければならず、「不法滞在のフィリピン人、カルデロン一家は犯罪者」であり、「即時強制送還」
しなければ「法治国家日本は崩壊する」。その主張は大方そのようなものである。(>>2-10につづく)
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