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★いまキーワードは「草食系男子」、乱れず・堅実に・急増中
すきあらばオオカミに変身するところが、羊のようにおとなしいまま―。そんな態度で女性に接する
若い男性が増えているという。名付けて「草食系男子」。
異性と友達感覚で付き合い、酒を飲んでも乱れず、堅実な暮らしぶりが共通点だ。
「最近の20~30歳代の男性は異性にガツガツせず、男らしさにもこだわらない」。コラムニストの
深澤真紀さんは2006年、ホームページのコラムで、そんな温厚な性格の男性を「草食系男子」と名付けた。
具体例を挙げると―。30歳の男性会社員は「終電がなくなったら、女友達とラブホテルに行き、
一緒に眠ります」と話す。「何もしません。ただ眠るだけ」。恋人と女友達の間に明確な線引きをしているという。
結婚情報サービス会社のオーネット(東京)が、今年度中に成人する男性に女性との交際を尋ねたところ、
約8割が「相手はいない」と答えた。また、昨年度の調査では、交際相手のいない男性のうち、3人に1人が
「欲しくない」と答えている。「一人が楽しい」「ほかのことに時間・お金を使いたい」ことなどを理由に挙げ、
現状に満足し、異性を求める気持ちが乏しい。
深澤さんは、その背景として、〈1〉物質的に豊かな時代に育ち、何かを手に入れようとガツガツする
必要がなかった〈2〉バブル崩壊後の社会しか知らないため、未来に過剰な期待を抱かず、堅実志向
―などを挙げる。(>>2-5につづく)
(生活情報部 斉藤保)
ソース:読売新聞 (2009年2月17日10時26分)
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