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ウナギの稚魚「シラスウナギ」を密漁したとして、茨城県警ひたちなか西署と自動車警ら隊は15日、
県内水面(ないすいめん)漁業調整規則違反の現行犯で住所不定、無職、杉山国雄容疑者(67)を逮捕した。
密漁の背景には、投機的な思惑もあったようだが、“割に合わない”実態も浮き彫りになっている。
同署などの調べでは、杉山容疑者は同日午後7時50分ごろ、県知事の許可を受けずに東海村石神内宿の
久慈川でシラスウナギ約80匹(約12グラム)を網で捕ったとされる。杉山容疑者は容疑を認めている。
県農林水産部漁政課によると、河川で漁をする際には、漁法ごとに定められている規則で、県知事に申請して
認可を受ける必要がある。
違反した場合は6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金。シラスウナギ漁は、県内では波崎漁協と
常陸川漁協だけが許可を受けているという。
密漁が横行する背景には、シラスウナギの価格が高騰しやすいという側面があるようだ。
日本養鰻(ようまん)漁業協同組合連合会(静岡市)によると、シラスウナギの人工孵化(ふか)はまだ研究段階。
そのためウナギの養殖業者はすべて天然の稚魚を仕入れているが、漁獲量によって価格が大きく変動する。
昨年12月には1キロ当たり約80万円の高値がついたという。
ただ同組合によると「今年に入り意外に多く捕れたため値は下落している」といい、現在は1キロ当たり10万円程度。
今回の逮捕容疑の捕獲量だと約1200円にしかならない計算だ。
同組合は「冬の夜の寒い中で、違反をしてまで密漁する価値があるのか疑問」とあきれ顔だ。
産経新聞 2009.2.17 02:39
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