09/02/13 21:07:47 0
自分よりも恵まれた人を「ねたましい」と思う時には体の痛みを感じる脳の部分が活発に働き、
ねたみの反応が強い人ほど、ねたんだ相手の不幸を快感だと感じる傾向があることが脳の
働きを調べた研究でわかりました。
研究を行ったのは、千葉県の放射線医学総合研究所の高橋英彦主任研究員などのグループ
です。研究グループは大学生19人を対象に、「自分は就職や恋愛などが希望通りに
ならなかったのに、同級生は自分より成績が優秀で希望通りになっている」などといった内容の
文章を読ませて、ねたみの感情を持たせるという手法で、脳がどのように働くか「MRI」という
装置を使って調べました。
その結果、ねたみの感情が強い学生では、体の痛みなどを感じる「前部帯状回」という前頭葉の
一部が活発に働いていることがわかりました。また、「ねたんだ相手に、事故など不幸が起こった」
という内容の文章を読ませると、脳の中心部にある、「線条体」と呼ばれる快感を味わったときに
反応する部分が活発に働いていることがわかりました。研究では、ねたみの反応が強い人ほど、
ねたんだ相手の不幸を快感と受け止める反応も強かったということです。
高橋研究員は「脳を調べることで心の動きを科学的に把握できるという成果で、精神的な病気の
治療などにも応用できると考えられる」と話しています。
この研究は、アメリカの科学雑誌「サイエンス」に掲載されます。
URLリンク(www3.nhk.or.jp)