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◆監視の企業で日本橋中生徒、職場体験
インターネットの掲示板やブログなどを監視する「ピットクルー」（千代田区）が先月末、中央区立
日本橋中学校の生徒を職場体験として初めて受け入れた。親も把握できないほどの速さで進化する
ネットの世界での「落とし穴」を、ネット監視の最前線で働く企業側が教える試みだ。（大井田ひろみ）
◆潜む、悪意 次々変化
「この掲示板に書き込まれた文章のうち、削除するものはどれでしょう」。講師を務めるピットクルー
社員奥田匡彦さん（３０）が、中学１年生の男女９人に問いかけた。
スクリーンには、同社が作った架空の学校掲示板サイトが映し出されていた。
（１）「文句があるやつはこちらまで〈○ｔａ－ｋｅｉｔａｉ＠そふばん〉」
（２）「誰の？それ○田のだろ。連絡網に書いてあった」
（３）「ついでにこれも。わらわあかさたなはまや」
（４）「なにこれ、暗号？？」
などずらり並んだ約２０の文章を見て生徒は口々に答える。
「（１）は削除。携帯アドレスがあるから」「（２）も名前がわかるから削除じゃない？」
「正解。（１）は○をなくすと存在するアドレスかもしれないし、（２）も名前が限定されて特定される
可能性があるから削除します。（３）はどうかな。『わらわ』の意味、わかるかな」。奥田さんが
問いかけると、声が上がった。
「あっ、携帯で『わらわ』って打つと『０９０』になる！」
「そう。平仮名の羅列は問題ないけど、変換すると０９０から始まる１１ケタだから電話番号の
可能性が高い。だから削除。（４）は会話の一部なので削除の必要はありません」
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