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【国会運営より中国が大切か民主党】
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民主党の小沢一郎代表ら衆参46人が訪中する余波を受けて、6、7日の
衆参本会議が中止に追い込まれた。これによりNHKの命令放送を廃止する
放送法改正案の衆院本会議の採決が週明けにずれ込むなど、15日の会期末
までの国会日程はますます窮屈となり、与党側は不満タラタラだ。
衆参本会議の中止は、民主党の山岡賢次国対委員長が3日午前、自民党の
大島理森(ただもり)国対委員長に電話で申し入れた。大島氏は、参院外交
防衛委員会で定例日(火曜、木曜)以外の7日に新テロ対策特別措置法案を
審議することや、厚生年金救済特例法案を3日の衆院本会議で可決することを
条件としたが、山岡氏も訪中するため、週後半の与野党折衝は中断を余儀なく
されることは確実だ。
大島氏は3日午後に開かれた自民、公明両党の衆参国対委員長会談で、
「極力国会運営に支障がないようにしなければ…」と厳しい表情で述べ、状況を説明。
出席者は「40人以上が会期末に国会を開けるとは非常識も甚だしい」など不満を
あらわにした。
3日夕の自民党役員会でも、鈴木政二参院国対委員長は「訪中団は参院だけで
25人。参院定数の1割を占めており、いかにも多すぎる」と怒りを爆発。
伊吹文明幹事長は「議員の第一の公務は審議に参加することだ。歳費に見合う
活動をしてもらわねば」と皮肉った。
参院民主党は参院自民党に対し、閣僚が海外出張する際に出発前の日程報告や
帰国後の報告書提出を求める文書を送り、「実現しない場合はそれなりの手段に
出る」と通告したばかり。それだけに参院自民党幹部は「他人に厳しく、
自分に甘い連中だ」と怒りが収まらない。
これに対し、民主党側は「本来なら国会は閉会している時期だ。自民党の都合で
会期が延びただけで、批判はお門違いではないか」(幹部)と反論している。
MSN産経ニュース