09/02/12 20:38:01 JWpFIsl40
日本固有の領土である尖閣諸島・魚釣島に、中国人活動家七人が不法上陸した事件は、
小泉政権の情けないまでの「事なかれ主義」を露呈した。
基本的に、尖閣諸島はいずれの国家にも属さない領土だったが、明治二十八年に
日本の領土に編入された。翌年から、桟橋や船着場、貯水場などを建設する開拓が
進められ、民間人によってカツオ節の製造などが行われた。
戦後、米国の施政下に置かれ、昭和四十六年の沖縄返還協定に伴って返還されたが、
関係各国からの異議はなし。中国や台湾が領有権を問題にし始めたのは、その後、
東シナ海大陸棚の石油開発の動きが表面化してから。
歴史的にみても、日本の領土であることはハッキリしているのだ。
ならば、今回の確信犯といえる不法上陸についても、沖縄県警が出入国管理法違反
(不法入国)で中国人活動家七人を現行犯逮捕したのだから、日本の法律に従って
適正に淡々と処理すればよかった。
だが、小泉政権は中国が騒ぐのを恐れたのか、政治的判断で彼らを送検もせずに
強制送還してしまった。これでは、尖閣諸島に関するわが国の主張にあいまいさが
あると、他国に疑われても仕方ないではないか。
マスコミの中には、強制送還が決まるまでは「毅然とした態度を取れ」などと訴えて
いたのに、いったん政府判断が出た後は黙り込んでいる社もある。そんなに現政権に
逆らうことが怖いのか。言論機関の誇りはどこに行ったのか。
僕が首相の立場なら、日本の主権を意図的に侵した活動家七人は法律にのっとって
適正に処理する。そして、日本の領土である尖閣諸島に海上保安庁の警備基地など
を設置して、国家主権の侵害を認めない。
(小沢一郎 剛腕コラム 2004年4月2日)