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>>378
昭和24年1月3日朝日新聞天声人語
▼マックアーサー元帥の年頭の言葉には、春風と秋霜を同時に感ぜしめるものがある。
いさゝか過賞の感じがせぬでもないが、ほめられながら激励されるのは決して惡い氣持の
するものではない▼日本人に関する日本人の評論は、とかく嚴しすぎる傾きがないでも
ない。それは、内側からの自己反省でもあるのだから、当然のことではある。しかし少々
薬がきゝすぎて、日本人がとかく悲観的になりすぎるきらいもないではない。どうせ
ダメなんだという劣等感をいだくようになつては、日本の再建は覚束ない。日本人のいゝ
所を見つけて温かい愛情の感ぜられる評論が、今の日本にはもつと\/必要なのでは
なかろうか▼正月のお年玉として、國旗の掲揚が無制限に自由になつたことは、やはり
樂しいことである。正月の町や村に門松が立ち晴着姿の羽根つきの風景があっても、
門毎に日の丸の旗のひるがえっていないのは、画龍点睛を欠くの観があつた。▼この数年
間は、國旗のない日本であった。國旗を掲げるのにその都度一々許可を得るのでは氣の
すゝまないのは偽りのない國民感情である。講和條約の締結までは、自由に國旗を立て
られる日は来ないものと実はあきらめていた。▼しかし今、日本経済自立への旗印として、
マ元帥は日の丸の旗を完全にわれわれの手に返還してくれたのだ。忘れられていたこの
旗の下に、われらは耐乏の首途をし、再建と自立への出発をするのである。▼さて國旗
は自由を得たが、國民の手に國旗はない。戰災で國旗を失つた家々は、立てようにも
國旗がなく、この喜びを分つこともできないのだ。▼マ元帥は國旗の自由をはなむけした。
政府は國旗の現物を配給すべきである。